『鬼滅の刃』が大変だ!
ブレークだとかハズるを超えた、異様な快進撃。
2020年10月16日(金)に公開されたが、この映画の叩きだした数字がものスゴイ。
公開3日間で動員342万493人、興行収入は46億2311万7450円を記録。
ハリウッド関係者もびっくりというか、中国資本に略奪されたハリウッドにはもう期待できない。
アメリカの真面目な映画ファンは、炭治郎一行に鬼のような中国の手先をやっつけて欲しい。
そう願っているのではないだろうか?
鬼滅の刃が教える人間の永遠のテーマ『家族』と『チーム』
快進撃を続ける『鬼滅の刃』この映画をハリウッド関係者には是非とも観て頂きたい。
観客動員や売り上げもすごいが、単行本の累計売上が1億部を超えたというから言葉もない。
しかし、この映画を見るとその凄まじい数字も納得できます。
作者が描く世界はヒューマニズムにあふれていて、漫画を超えた漫画だ。
作品の端々に作者のポリシーや哲学が垣間見えて、人の心を惹きつけるのでしょう。
31歳とまだまだ若い作者は『吾峠呼世晴 』と書いて、『ごとうげこよはる』と読むのだという。
本名ではないようですが、驚いたのはどうやら女性であるということ。
世の女性たちには怒られそうだが、これは本当に意外だった。
私のような昭和の親父からすると『少年ジャンプ』連載で、しかも鬼退治の漫画とくれば当然、男が書くものとの先入観があります。
女性と聞いて思わず『うる星やつら』の高橋留美子さんを思い出しました。
あちらも主人公は鬼ですがとっても可愛い『ラム』ちゃん。
さて、この鬼滅の刃は本当にいろんなことが見事に描かれています。
登場するキャラクターの人物像、生い立ち、心に負うた傷、現在の立ち位置などを実に巧みに伝えてくれます。
しかも、全く説明臭いところがないのが素晴らしいのだ。
このあたりの描写は晩年の黒澤明監督を超えていますね。
黒澤さんも若くて三船敏郎と組んでいたころや影武者あたりまでは、スピーディー、スリリング、迫力、色彩の妙などが観客を惹きつけましたが、どうも晩年は自ら否定していた「説明臭さ」「説教がましさ」を映画に持ち込んでいました。
ここで一つお断りしておきたいのですが、私は原作の漫画を一切読んでおりません。
ネットでは、この映画を観るなら原作に一通り目を通してからにしろ、と言う方が多いのです。
だが、私はそのような忠告を無視して映画を観てしまいました。
あまりの凄まじい反響に原作を読む時間が惜しかったのです。
ですから、この記事は原作と映画が一体であるとの独善と主観に基づいて書いています。
どうか、皆様その点をご了承ください。
主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろ)も格好良いが、鬼殺隊のボス煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)がこれまた素晴らしい男だ。
部下から『炎柱』と呼ばれていましたね。
鬼殺隊を支える最上級隊士・柱の一人であり、全集中の呼吸・炎の呼吸を極めた『炎柱(えんばしら)』が由来です。
けれども、リーダーとかボス、隊長、親分、頭、などと同じ意味なのだが、あえて『炎柱』と呼ばせるところに作者の深い意図を感じます。
柱ですね。
一家を支える、集団を支える柱、しかも大黒柱です。
いろんなものが語られる中で原作者が最も伝えたいものが、この炎柱という言葉に表されているのではないかと、勝手に想像してしまうのです。
家族愛、チームワークと帰属意識。
だが、どんな集団でもそれを支える柱が不可欠。
どんな豪邸もどれほど頑丈な城でも、柱のない建物はあり得ません。
それに相当する団体や集団の中心が即ち『炎柱』。
リーダーの中のリーダーたる炎柱、その名は煉獄杏寿郎。
この映画で果たす彼の役割はとてつもなく重要だ。
父亡き後、家業の炭焼きを継いでつつましくも幸せに暮らしていた主人公の炭治郎であったが、自分の留守中に一家は人食い鬼に襲われ母と4人の弟妹が惨殺された。
たった一人虫の息で助かった妹の禰豆子(ねずこ)であったが、体内に鬼の血が混じり鬼人となってしまう。
一方、杏寿郎は幼いころから鬼殺隊の家に生まれ、父から厳しく教育された。
幼くして最愛の母を亡くしている。
この家族に寄せる複雑な二人の心理が、どこかで奇妙にリンクするのだった。
鬼滅の刃のこの辺の作り方に私は、家族愛やチーム愛を強く感じ泣きました、いや恥ずかしながら号泣しました。
AI:人工知能が社会や生活の中にどんどん入ってきても、やはり中心は人間である。
人間が生きていくには一人では無理だ。
支え合う家族がいる、手を取り力を合わせるチームがあるから人は生きられる。
人類普遍のテーマを感じましたね。
そして、鬼退治。
これはもう、『一寸法師』や『桃太郎』などでもおなじみの日本古来のストーリー。
昭和に流行ったテレビの時代劇と共通するところも多々あります。
悪をやっつける『三匹の侍』『鬼平犯科帳』『水戸黄門』等々、数えるときりがありません。
強き者が庶民を守る。
これで一世を風靡したのが、何を隠そう黒澤明監督の映画でした。
三船敏郎主演で『七人の侍』『用心棒』がその代表作です。
ハリウッドが同じモチーフで『荒野の用心棒』『荒野の七人』を作成して大ヒット。
ただ時代劇と違うのは、鬼はやっつけても、やっつけても次々と現れて1話では完結しないところでしょう。
ラストで炭治郎がこのように言う。
「何かひとつできるようになったとしても、さらにその先の壁は厚い」
この物語を貫くコンセプトとか、哲学を想像させる言葉です。
ある意味、大泥棒・石川五右衛門の辞世の句にも通ずるものがあります。
「浜の真砂は尽きるとも 世に盗人の種は尽きまず」
そして泣けるセリフでもあります。
多くの人は、この言葉に現実の人生を重ねるのではないでしょうか。
鬼滅の刃もそうですが、日本人が大好きな鬼退治、悪人キラーたちに共通しているのは腕っ節の強さメンタルの強さもさることながら、行動力の素晴らしさと庶民の味方に徹するところ。
桃太郎なんて丸木舟に毛の生えた小舟しかない時代に鬼が島まで駆けつける、素晴らしい行動力。
時代劇の主人公だって、よく走ります。
アシックスもナイキもない時代に善人を救うため、雪駄履きで何キロも走る。
まあ、走らないのは水戸黄門様くらいですね。
卓越した行動力と庶民の味方に徹するのが、鬼退治のヒーローたちです。
この映画は近所の枝野さん、蓮舫さん、志位さんに是非とも見て頂きたいものです。
人のやることを批判するだけ、揚げ足をとるだけでは庶民の味方とは言えません。
三匹の侍たちも鬼平も水戸黄門も、悪人をやっつけるためにいろいろと思案します。
時にはこちらから仕掛けたり、アイデアを出したりとかなり頭脳も使います。
独自の政策もなし、行動と言えば選挙の時とわけわからない視察だけ。
これでは庶民の心を掴めませんし、助けることなど到底無理。
むしろ、庶民が汗水たらして収めた税金で、のうのうと既得権を謳歌する。
きっと、竈門炭治郎も煉獄杏寿郎も怒っていると思いますよ。
学術会議の任命問題なんて、あれは官僚と学者の勢力争いに過ぎません。
官僚出身の副官房長官が批判勢力に一矢報いた。
つまり、エリート同士の主導権争い。
右寄りの官僚が赤色遊戯に耽る学者の牙城を切り崩し始めたのです。
学問の自由の侵害、言論の自由の侵害、表現の自由の侵害。
そのように叫ぶと聞こえは良いけど、それはエリートたちや一部の政治家が自分たちの自由を保障しろと言っているに過ぎません。
大学へ進学したくてもできない庶民、学生生活を途中で断念しなければいけない若者が大勢いるのです。
こちらの方が学問の自由という観点からは、もっと重大な問題ではありませんか?
君たちほど言いたい放題の人間も珍しいですよ、枝野さん、蓮舫さん志位さん。
それに連なる無責任批判派の皆さま、どこが言論の自由の侵害なのでしょうか?
たくさん税金をもらって生計を立てているのですから、納税者する庶民の子弟に学問の自由を保障してあげましょうよ。
あ、そうそう、鬼殺隊のメンバーは金で魂を売るようなことは決していたしません。
ハリウッドの関係者様、どうぞ『鬼滅の刃』をとくとご覧あれ!
最後に炭治郎と煉獄炎柱に寄せられた称賛の声をお届けします。

煉獄さんは竹を割ったような性格。
精神力・肉体ともに強く、後輩や部下の面倒見がとてもよい。
今から鬼を倒すぞ! というときに、お弁当をもりもり食べる煉獄杏寿郎。
大きなイベントの前でも普段と変わらない様子で余裕を見せている姿は、後輩や部下に安心感を与えられる。
とっても頼りになる先輩!
『鬼滅の刃』原作はこちら↓↓↓

原作は読んでいないし、アニメは一通り見ただけだったけど、この映画には心が震えました。
というか胸に迫るものがあって、涙が止まらなかった。
炭治郎と家族のシーンが切な過ぎて涙なしには見られない。
そして煉獄さん、カッコ良すぎる。
何より映像の1シーン、1シーンがとても美しく、物語に没入して観ていた。
この映画を映画館で観られてよかった。
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