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アコーディアとPGMに遺る、ハゲタカファンドの深い爪痕

ゴルフ 会員権

アコーディア・ゴルフとPGMホールデングスはどちらもバブル崩壊後に、潰れたゴルフ場を買収して勢力を伸ばした点で共通している。

 

そして、アメリカの投資ファンドが出発点であったことも同じ。

いわゆる、ハゲタカファンドの遺産だ。

 

アコーデアは世界一の投資ファンド、『ゴールドマンサックス』が前身だった。

だからなのか、あまりにも行儀が悪い。

 

経営が日本資本に代わっても一向に改善されないのだから、実に困ったものだ。

アコーディアとPGMを比較してみた。

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ゴルフ会員権 相場、PGMとアコーディアの違いとは?

アコーディア・ゴルフPGMホールデングスは日本1位と2位のゴルフ場運営会社である。

しかし、この二社のゴルフ場運営手法はかなり違っている。

 

コース名にもその違いが表れている。

アコーディアの名を冠したコースを徐々に増やしつつ、統一されたマニュアルでの運営を目指すアコーディアに対して、PGMはできる限り個々のゴルフ場の特徴を活かそうとする運営スタイルである。

 

アコーディアは米の投資銀行・ゴールドマンサックスが出資して、日東工業グループのゴルフ場を傘下に収めたのを始まりとする。

 

PGMは米の投資会社ローンスターによって設立され、知産グループを買収したのがゴルフ事業の始まりである。

 

どちらも2002年から本格的に始動し、償還問題を抱えて行き詰ったゴルフ場運営会社を法的整理させたうえで、二束三文の値で買収するという点では共通している。

 

アコーディアは2011年にゴールドマンサックスとの業務提携を解消し、GSの持ち株比率はごくわずかとなった。

 

PGMも同じく2011年パチンコメーカーの平和に買収され、ローンスターとの資本関係はなくなっている。

 

2012年にはPGMがアコーディアに対して敵対的TOBを仕掛けたが、旧村上ファンド関連の会社が20%超を取得したため失敗に終わっている。

 

この直前にC社長が社内の特別監査を受けて辞任に追い込まれている。

この社長追い落としを画策したのがアコーデアの当時の取締役で、PGMと内通していたとのうわさもあるが、真偽のほどは定かでない。

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筆者はC社長を取材したことがあった。

彼は20代の頃から日東工業に勤務し、ゴルフ場経営に携わっていた。

 

その後、アメリカのリビエラCCの支配人を務め、日米のゴルフ事情に精通した穏やかで博識な男であった。

 

日程や取材内容などの細かい段取りはすべて、秘書を通じたメールでのやりであったから、当時アコーディアの本社があった渋谷クロスタワーを訪ねるのも初めてであり、社長本人とも取材当日が初対面であった。

 

取材は90分の約束を大幅にオーバーして、3時間30分に及んだ。

途中、秘書が何度もメモを差し入れに来たが、それらを握り潰しながらアコーディアの未来と日米ゴルフ事情の違いについて静かに、しかし、熱のこもった口調で語っていたのが印象的であった。

 

だが、株主であるゴールドマンサックスからの圧力が強く、彼の思いがどこまで経営に反映されていたか甚だ疑問に感じざるを得なかった。

 

PGMの本社が港区にあったころは何度も訪問し、何人もの幹部の方々にお会いしている。

中にはPGMのコースで一緒にプレーした方もいるし、雑誌の依頼で経営首脳にインタビューをしたこともあった。

 

当時の率直な印象では、部課長クラスを厳しいノルマで管理し、社長の日程管理を秘書機能を有する電通の子会社に委託するなど、アコーディアはいかにも外資系と言う雰囲気が濃厚であった。

 

PGMも数字的にはかなり厳しく管理されていたようであるが、旧STTと旧地産の幹部同士の意思疎通がうまくいっていたようで社内の風通しが良く、当時はアメリカ人の社長でありながら、PGMには日本的社風が色濃く残っていた印象がある。

 

そうは言ってもやはりハゲタカ・ファンドである。

五人いた本部長全員が一斉に解任されるという、日本の会社では考えられない人事を敢行したこともあった。

 

 

アコーディアとPGMは現在どちらも上場廃止されているので、近年の決算報告書は公開せれていませんが、売上高は両社ともに700億円前後で拮抗していると思われます。

運営も140コース前後でほぼ差がありません。

 

コース運営に関してアコーディアは何度も述べているように、セミパブリック化されたゴルフ場が多いと言えます。

 

PGMは出来る限りメンバーの声を聴き、個々の特徴を生かした運営を目指してはいますが、やはり大所帯には避けて通れない利益目標があり、すべてのコースでメンバーの声が反映されているとは言い難い現状があります。

 

栃木県のプレステージCC100万円のように、PGMにはしっかりとした会員権相場がついているコースもあり、メンバーや会員権業者の評判については、アコーディアよりPGMに軍配が上がると言えるでしょう。

 

ゴルフ場は施設のシンプルさとオペレーションの簡素化を追求した完全パブリックと、メンバーシップに二極化されるべきです。

 

そうなれば、日本のゴルフ産業はあらゆる方面において、再び活性化されることは間違いないだろう。

 

アコーディアが低料金で多くのビジターを呼び込もうとするのを、全面的に否定する気はありません。

 

しかし、メンバーシップのコースをパブリック化するのは、如何にも無理があると言わざるを得ないのだ。

 

年会費を払ってもらう以上は、会員をそれなりに遇するのが企業責任であろう。

ここに興味深い数字がある。

 

◎ゴルフ場数 

アメリカ  約18,000コース    メンバーシップ  4,200       パブリック 13,800

日 本   約  2,300コース    メンバーシップ  2,100       パブリック   300

◎ゴルフ人口

アメリカ  約3,700万人

日 本   約 750万人

 

アメリカのゴルフ場は日本の約8倍に対して、ゴルフ人口はアメリカが日本の約5倍である。

これから判断して、ゴルフ人口に対するゴルフ場の比率はアメリカが日本よりも圧倒的に多いことになる。

 

だが、それでもアメリカのゴルフ場が経営できるのは、パブリックが多いからだと推測できるのです。

 

一人当たりのラウンド回数が、アメリカは日本よりはるかに多いということでしょう。

ゴルフ人口とゴルフ場の多さから推察できるのは、アメリカ人は日本人がジョギングを楽しむ感覚でゴルフに親しんでいると言うことである。

 

アコーディアにはメンバーコースから健全なパブリックへの、転換方法を研究していただきたいものです。

日本のゴルフ産業復興と会員権市場活性化のために。