コロナの影響も大きく、ゴルフ会員権の相場は見事な討ち死に状態です。
世間からの悪評ふんぷんのアコーディアのやり方にこそ、ゴルフ会員権復活のキーワードが隠されているけれど誰も気づかない。
座して死を待つより、ゴルフ業界が一体となって、大胆な試みをするべきなんですが。
でもいませんね、そんな芸当ができる御仁は。
昔からゴルフ会員権業者もゴルフ場経営者も金儲け以外は興味ない人ばかりがそろっていて、そもそもビジョンなどというものにまるで縁がない連中ばかり。
でも、その結果が今の無様を招いいていることに誰も気が付かない。
これは悲劇なのか?喜劇なのか?
ゴルフ会員権相場を活性化させる唯一の秘策!
アコーディアが世間の不評とメンバーからの不信を同時に払拭する画期的な方法がある。
それはまた、オリンピック種目となったゴルフ会員権の相場市場、活性化にも一役買う事になるのである。
『確かに詰め込み過ぎですね。
それとルール、マナーもろくに知らない客が多いことも、スロープレーに気付かない客がいるのも事実。
世界の潮流である、Fast play とはほど遠いのは確かだ。 しかし安さの魅力は捨てがたい!
よって、ここでプレーするときは文句を言ってはいけない、寛容.割り切りの気持ちを学びながらラウンドしよう。
そうすれば吾輩のようにまったくイライラしなくて済むのである。 不満や文句があるなら しっかり高い料金を払ってキャデイ付きの優良コースに行くべし。 安くて良いのはユニクロとドン・キホーテだけだ』 |
このコメントにこそ、アコーディアがとるべき路線の重大なヒントが隠されている。
「安さの魅力は捨てがたい!」
のである。
前後の組が多少マナー悪かろうが、へたくそであろうが料金の安さでコースを選ぶ人は相当数いるだろう。
実際に現状でもアコーディアのコースには、そのようなニーズを持った方が多く押し寄せている。
しかし、現在の運営方法はメンバーの犠牲の上に成り立っていることは明らかであり、さらにこれ以上料金を下げることは難しい。
アメリカ並みに1ランド3000円台に価格設定するには、完全パブリック以外にない。
だが、130コースも運営するアコーデアグループなら可能性は十分にあると言えるのだ。
日本のゴルフ場が現状より安くできない理由は、大きく分けて3つに分類できるが、その一つにクラブハウスの問題がある。
豪華なクラブハウスを維持するために、人件費や水道光熱費などが嵩むからである。
米国のパブリックコースと日本の標準的なコースを一部分だけ比べてみても、違いは一目瞭然である。
施設/国 アメリカ 日本
ロッカールーム 更衣室機能のみ 冷暖房完備/電子ロック機能 風呂 シャワーのみ 浴槽100㎡以上/サウナ/ジャグジー トイレ 公衆トイレ ウオシュレット/手拭きタオル/櫛 調度品 シンプル 豪華テーブル・椅子・ソファ/高級画 |
日本のホテル並みのクラブハウスを維持するためは、人件費を含めて高額な費用を必要とし、アメリのパブリックと同等の料金設定は絶対無理である。
これを解決するためにアコーディアだからこそ打てる手がある。
例えば、東京湾CCを完全パブリックとして営業するのである。
現メンバーは周辺のゴルフ場や本人の希望によって、他県のコースに移ってもらうのだ。
このような方法で千葉県、茨城県、栃木県、兵庫県、北海道などに、全国で計10か所ほどの完全パブリックを運営してもらいたい。
クラブハウスは固定資産税を考えて取り壊すか、そのまま残して風呂場やロッカールームなどを改装してシャワー設備だけにするなど、アメリカ方式に切り替えるのである。
トイレ掃除も基本一日一回、食事はアメリカ型のフアストフードと日本式の立ち食いそばを、組合わせたようなものにする。
カートは電動と手引きをお客さんに選んでもらい、もちろんキャディはなし。
これだと一日5千円台で楽しめるだろう。
さらに安くするためには、贅沢税と言われる日本独特の「ゴルフ場利用税」の撤廃である。
そしてもう一つ、日本のゴルフ場経営の大きな負担となっているのに固定資産税がある。
日本のゴルフ場はひとコース当たり、年間2000万円から3000万円の固定資産税を払ってるというデータがある。
ゴルフ場の敷地はコースができる以前には、その大部分が固定資産税の対象とならない山林であった。
ゴルフ場利用税の撤廃と固定資産税の軽減が実施され、シンプルなクラブハウス利用が実現すると、日本にもアメリカ同様の格安ゴルフ場が誕生する運びとなる。
3800円以内でプレーできるようになったら、ゴルファは間違いなく増えるだろう。
ともかく安い方が良いと言う人は、パブリックへ行き、プレーを楽しんだ後、ゆっくり風呂に入りたい方はメンバーシップのゴルフ場へ行けば良いのだ。
二極化する事によってメンバーシップの価値も再認識され、ゴルフの会員権市場も活気づくだろう。
アコーディアもパブリックでは、『早朝スループレー』『早朝ハーフ』『午後スループレー』『アフターヌーンプレー』などを存分にでき、メンバーシップコースを正常営業に戻すことで、グループの会員権も相場が上がることを期待できる。
3000円台でプレー可能なパブリックコースが日本に500ヶ所もできたら、ゴルファはかなり増えゴルフ業界は再び隆盛を迎えられるだろう。
筆者も二度アメリカ型パブリックでプレーしたことがあります。
一度目は、神奈川県座間市の米軍キャンプ内にあるゴルフ場。
基地内ですから地形は、ほぼ真っ平ですが変化をつけるためなのでしょうか、所々のティーグラウンドがこんもりと土を積んだ舞台のようになっていました。
高いのだと2m以上あったかもしれませんが、狭くて4人同時にはティーグラウンドには立てなかったように記憶しています。
18ホールのパー72ではありますが、総yardsは6,000弱くらいだったでしょうか。
樹木は少なく、ホールとホールの間に歯の抜けた櫛のような状態でぽつりぽつりと立っている。
バンカーはグリーン周りに適当にちょこちょこっと置かれた感じで、グリーンは小さいがアンジュレーションは弱く決して難しくはない。
それでも、18ホール回るとゴルフをやったーと言う気にはなりました。
当然、キャディはいませんでした。
クラブハウスは実に簡素で、どこか町内会の古い集会場に食事用のテーブルと椅子を置いているような雰囲気で、男子用のシャワーは2室だったような。
食事は何を食べたかあまり記憶にはありませんが、スープとご飯にグリーンピースが入っていたのだけは、はっきりと記憶にあります。
料金はある団体がすべて払ってくれたので、いくらだったのかは知りません、残念ですが。
普通ではめったにプレーできない米軍基地のコースと言うこともあって、満足感はありました。
もう一度はハワイのオワフ島。
これはもう、TVなどで見るアメリカ本土のパブリックそのもの。
トイレはクラブハウスの外で、日本の工事現場にあるような簡易式。
ワンウェーで回って大きなコップでジュースを2杯飲み、シャワーも浴びずにコースを後にした記憶があります。
コースの所々に腹の出たおじさんが立っていて、
「ハヤク!Hurry up!」
と盛んに声をかけていました。
日本のセミパブリックコースも、あれをやれば良いのではないでしょうか。
こちらもフラットでハザードが少ないやさしいコースでしたが、広いフェアウエー脇の木々には深紅の花が咲いていて、いかにも南国ハワイを感じさせていました。
会社がすべてまとめて払ったので、このコースも料金はわかりませんが、何十ドルレベルでしょう。
友人や家族と気軽にプレーするなら、どちらも全く問題なく楽しめます。
アコーデアはジュニアの育成に協力的ですが、是非こちらのパブリック化もご検討いただき、ゴルフ業界の活性化に貢献していただきたいと願います。