1年延期された、2020TOKYOのゴルフ日本代表は男子は松山英樹、女子は畑岡奈紗がダントツのリードを保っている。
女子は2019年の全英女子オープンを制覇した渋野日向子と鈴木愛が世界ランキング15位内につけ、3人出場も夢ではない状況だ。
男子は二人の出場を見込めるが、果たして二つ目の椅子の座をつかむのは誰か?
興味は尽きない。
東京オリンピック ゴルフ選手代表への道のり
現在、東京オリンピック ゴルフ選手への道のりで先頭を切っているのは、男子ではアメリカツアーを本拠地としている、ご存知松山英樹プロです。
今平周吾が2位につけているが、2019年7月7日、石川遼が日本プロ選手権でメジャー初制覇、ツアー3年ぶりの優勝を飾って一挙に上位に躍り出て、2位以下は混沌としてきた。
この勝利で向こう5年間のシード権を確保した石川遼選手は、2020年東京オリンピック出場と米ツアー再挑戦を目標に掲げ、挑戦意欲と輝きを取り戻したようだ。
さて、ここで前回リオデジャネイロ五輪のおさらいをしてみましょう。
男子(7128YD,パー71)は池田勇太と片山晋呉が代表でした。
池田勇太21位タイ、片山晋呉54位タイという成績が残っています。
この時の栄えある優勝者、金メダリストはイングランドのジャステン・ローズでした。
日本でもおなじみの選手ですね。
2位、銀メダルがヘンリック・ステンソン(ニュージーランド)3位、銅メダルにはマット・クーチャー(米国)が輝いています。
女子(6245YD,パー71)は日本から野村敏京と大山志保が出場しました。
野村は大健闘の4位で、惜しくもメダルを逃しました。
野村は最終日、この大会自身のベストスコアとなる6バーディー、ボギーなしの65で回り、追い上げたのですが表彰台には一打及びませんでした。
女子の金メダルは韓国の朴仁紀。銀メダルはニュージーランドンのリディア・コー。
銅メダルは中国のフォン・ジャンジャンでした。
前回のリオで日本の男子は苦戦、女子は大健闘というところでしょうか。
東京オリンピックのゴルフ選手代表へ、先頭を走る松山英樹選手。
今回は自国開催でもあり、よもや辞退などと言うことはあり得ないでしょう。
出場してメダルを争う雄姿を見たい、と思っているファンは大勢いますよ、松山君!
松山プロクラスになると五輪での金メダルとグランドスラム(マスターズ・全英オープン・全米プロ・全米オープン)で優勝するのと、どっちをより強く望んでいるのだろうか。
素人の凡人には想像するのも難しいことではあります。
リオのテニスで銅メダルに輝いた錦織プロは、とっても嬉しそうでしたね。
しばし、感激と感慨に浸っていたように見えました。
敢えて、凡人が大胆に予測してみました。松山プロが五輪金メダリストになったら、表彰台でシャイな彼には珍しく、真っ黒に日焼けした顔に白い歯をのぞかせ、クシャクシャになって喜ぶ。
グランドスラムを取ったら、優勝インタビューで思わず声を詰まらせ、足元の芝生に一滴の水分を与える。
さて、あなたはどう推理しますか?
あと一年を残すだけとなったオリンピックゴルフ代表選手選考。
クォリファイングトーナメント(QT)で奮闘するプロゴルファーだって、ノーチャンスとは言いきれませんが、ここから這い上がって五輪出場となると時間的にかなり厳しいでしょう。
ちなみに、このQTの代名詞は『過酷』。
クォリファイングトーナメントとは簡単に言えば、シード権を持たないプロが翌年のツアー出場のシード権をかけて争うトーナメントのことです。
ファースト、セカンド、サード、ファイナルを経てQTランキング獲得へと進む勝ち抜き戦です。
ツアー未経験者や賞金額の少ない者ほど、4段階の下位からの挑戦となります。
米、欧州、日本など世界の主なツアーで採用されています。
日本では小平智、星野英正、谷原秀人、近藤智弘、池田勇太、藤本佳則、ベ・サンムン、キム・キョンテなどがファイナルQTを経てツアートーナメントで活躍しています。
谷口徹、片山晋呉などの世代はさすがにきついと思いますが、さてどうでしょうか。
片岡大育、星野陸也、出水田大二郎、稲森佑貴などの若手にはまだ、十分チャンスが残されています。
東京オリンピックゴルフ代表女子の最右翼は、何といっても畑岡奈紗でしょう。
あの若さでUSツアーに参加し、世界の強豪と伍してワールドランク堂々の一桁台をキープ。
ジュニア時代から折り紙付きだった彼女のメンタルなら、日本選手の男女を通じてメダル候補一番手と言えるかも知れません。
後に続くのが2018年ゴルフダイジェスト・アワード賞を受賞して、LPGAの第一人者となった鈴木愛。
そして、驚愕の新人・渋野日向子。
2019年の全英女子オープンを勝って一挙にスターダムへ。
ワールドランキングも12位で日本女子では2位につけている。
さらに比嘉真美子、上田桃子、成田美寿々、小祝さくらなどが追いかけ、あの勝みなみがようやく本領を発揮し始めたのも心強い。
美人プロの誉れ高い藤田光里、吾妻琴乃もまだまだ東京オリンピックのゴルフ選手代表へあきらめる状況ではありませんし、菊地絵里香だって忘れてはならない存在だ。
いわゆる黄金世代の新垣比菜、吉本ひかる、河本結、三浦桃香、渋野日向子、原英花など女子若手は多士済々だ。
石川遼選手も復活の狼煙を上げて東京オリンピックのゴルフ日本代表は、男女それぞれ二人が濃厚なのでしばらくは目が離せない展開が続きます。