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東京オリンピックとラグビー・ワールドカップ

オリンピックとラグビーWC

ラグビーワールドカップが凄い!

何が凄いかと言うと日本代表の強さである。

白と赤を基調に桜の花びらをあしらったユニホームが、競技場で躍動する。

2019年10月13日午後7時45分キックオフの対スコットランド戦は、実に見応えのある試合だった。

 

前半は世界トップクラスを誇るスコットランドの強力FW陣に一歩も引けを取らない、気合のこもったスクラムと素早いパス回しで3トライ、3コンバージョンでリードした。

 

後半は一時21点差まで突き放したが、スコットランドに立て続けにトライを許し7点差まで詰め寄られながら、魂のディフエンスで勝利をもぎ取った。

 

この試合前日は台風19号が吹き荒れ関東、東北を中心に日本各地に大きな被害を与え犠牲者も多数出た。

試合開始前のセレモニーは、台風の犠牲者に黙とうを捧げることから始まった。

 

次に君が代の伴奏が流れ、選手、観客が一体となって歌い終わると、もうスタンドには感極まって涙をぬぐう中年男の姿が見られる。

 

TV画面に映し出されたこの涙を視て日本代表選手だけではなく、日本中のラグビーファンがスコットランド戦の勝利にかける並々ならぬ意気込みに鳥肌の立つ思いだった。

 

ワールドカップの予選で日本代表が勝利を重ねるごとに自ら『俄かラグビーファン』を名乗る人たちが、全国に増殖した。

 

俄かであろうが、根っからであろうが、マニアであろうがラグビーファンとして心から日本代表を応援していることに変わりはないだろう。

 

この全国の応援がどれほど桜軍団を勇気づけたか計り知れない。

そして、日本代表の勝利はファンに希望を与え、元気を贈るのだからスポーツの好循環は堪らないのだ。

試合後半、姫野がジャッカルにいき、相手のノットリリースボールを誘った時に田村とスコットランドのリッチーが小競り合いになった。

 

これをきっかけに両軍選手ほぼ全員が入り乱れる事態となったのだが、この際のスコットランド選手の目つきを見て、相手もこの試合には命がけで臨んでいる迫力が観て取れた。

 

しかし、今回のオールジャパンは、気迫と団結力では世界のどのチームにも負けない。

残り20数分を魂のこもった渾身の底力を見せつけて凌ぎ切り、史上初のベスト8進出を決めた。

さくら軍団と呼ぶにふさわしい団結力に加え、スピードに富みフィジカルとメンタル両方の強さを持ったチームであるが、日本伝統の没個性集団ではない。

 

実にユニークな才能豊かな代表チームだ。

特に、二人と同じヘアスタイルがいないのは実に立派(?)である。

 

強靭な身体でジャッカルの名人姫野、笑わぬ必殺仕事人・稲垣、50m走5,8秒のスーパーランナー松島、俊敏、俊足の福岡、そして世界有数のFW我がキャプテン・リーチなどなど、誰もが唯一であり、そのユニークな才能はチームに欠かすことのできない個性なのだ。

 

ジョセフ・ヘッドコーチの手腕も選手育成、ゲーム戦略両面において秀出ているのだろう。

 

スコットランドのヘッドコーチが日本の快進撃を見せつけられ焦ったのか、対戦数日前から盛んに口撃を仕掛けて揺さぶろうとしたが、我がJAPANのヘッドコーチは逆に闘志を漲らせ相手を一喝した。

 

「残念な言動がメデアを通じて伝わってきたが、我々は勝って強さを証明して見せる」

この一言は選手を奮い立たせるには、充分な効果があったと言えるだろう。

 

余裕をなくした対戦相手のヘッドコーチと闘志満々でありながら冷静さを保った我がヘッドコーチの差が、試合に微妙な影響を与えたことは否定できまい。

けれども、さすがプレーが終わればノーサイドを強調するスポーツである。

スコットランドのグレガー・タウンセンドヘッドコーチは試合後、次のようにコメントした。

 

「日本チームは団結力に優れ、能力も高い。

準々決勝で南アフリカは苦戦を強いられるであろう」

と日本を称えることを忘れなかった。

筆者はゴルフと違ってラグビーはド素人で、ルールも良く知らない『俄かラグビーファン』の一人だ。

したがって、ルールのみならず選手の技術や力量、さらには戦術などのテクニカルなことについても、とても造詣が深いとは言えない。

 

ラグビーワールドカップに対しての知識もとても頼りない。

日本選抜はサモアあたりと肩を並べるくらいの実力で、4年前のワールドカップで南アフリカに勝利したのが奇跡と表現されたが、しかしスコットランドに負けてノックアウト方式の決勝トーナメントには進めなかった。

 

報道で確認しながら記憶をたどっても、このレベルの知識が精いっぱいである。

しかしである。

 

奇跡を演じた相手の南アフリカと同等と思われるアイルランドを退け、因縁の相手スコットランドをも堂々と押し切ったのであるから、1972年冬季札幌オリンピックの純ジャンプ70m級で日本が金、銀、銅を独占した時と同じような感動を覚えたのだった。

 

俄かファンであるから、選手がこれまでどれほどの努力をし、血のにじむような練習に明け暮れたか、或いはチームや選手個人にどれほどの技量があるかなどにはあまり考えが及ばない。

 

ただ、ただ嬉しい、実に凄いことだ、何という素晴らしさだろう。

このような単純極まりない想いは、47年前のジャンプも今回のラグビーも全く同じである。

 

勝利に酔い、競技種目を賛美し、素人ファンを楽しむのである。

選手の技量も計れず、戦略にも疎いから日本選手は魂の塊だと思い、神がかりのようだと見えてしまうのだ。

 

そして、この大会で初めて知ったラグビー用語『コンバージョン』『ジャッカル』『ノットリリースボール』などなどを発すると実に気分が良いのだ。

 

そんな筆者の元にベスト8決定後、次々とLINEでメッセージが寄せられた。

 

「おめでとうございます」

に始まり、

「ラグビーは素晴らしい!にわかファンだが試合に興奮しながら、ワインを飲み尽くしてしまった」

 

堀江大丈夫なんか、 めっちゃ血出てたけど。

途中乱闘もあって凄い試合だった」

 

「ノリに乗ってるね〜 。

じゃぱにーず・らぐびー」

 

こんなのもあった。

「 稲垣カッコいい。
サッカー⚽️みたいなチャラ男がいない」

「たしかに、サッカーはチャラ男が多いけど、メジャースポーツとマイナースポーツの違いだと思う」

 

LINEを寄せてくれた友人知人は男女はもちろん、年齢は小学生から70代までと幅広い。

中にはラグビーの名門大学でフランカーとして大活躍した、往年の名ラガーマンもいる。

やり取りは試合終了約1分後から、翌未明まで続いた。

 

このワールドカップを機に日本でラグビー熱が高まることは間違いないし、来年の東京オリンピック日本代表選手に大いなる影響も及ぼすことだろう。

 

ゴルフ日本代表も例外ではなく、男女ともにきっと好影響を受けるでしょう。

あの、微笑みシンデレラ・渋野日向子が、まさか

「ラグビーに転向したい」

なんて言い出さないか心配だ。笑い

 

それはあり得ない冗談だが、

「ラグビー選手はカッコいい!結婚するならラグビー選手」

と思っても不思議はない。

 

予選リーグ4勝全勝と予想だにしなかったほどのラグビー日本代表の大活躍は、誰もがアッと驚くような出来事を誘発しそうな予感がする。