女子ツアー屈指のショットメーカーとして知られる脇元華(わきもと はな)プロ。
その力強くしなやかなスイングを支えるのは、用途ごとに緻密に選び抜かれたクラブセッティングです。
近年は飛距離と精度のバランスをテーマに掲げ、自身のスイングタイプや球筋に合うギアを求め、細部まで微調整を重ねてきました。
2025年シーズンも、ドライバーからパターに至るまで一切の妥協を許さず、フィッティングを徹底。
フェアウェイウッドやユーティリティには操作性と直進性を両立するモデルを選び、アイアンはターゲットに正確に構えやすいフェース角度に微調整を施しています。
こうした積み重ねが、狙ったラインを外さないショットと安定感あるスコアメイクにつながっているのです。
本記事では、脇元華プロが信頼を寄せる最新クラブセッティングを、各番手ごとに詳細に紹介します。
それぞれのクラブ選びに隠された意図や、プロならではのセッティング哲学にも触れながら解説していきます。
脇元華選手の最新セッティング
脇元華選手使用ドライバー
・G440 MAX ドライバー(9度)
シャフト:SPEEDER NX VIOLET(50g台・S)
脇元華選手使用フェアウェイウッド&ユーティリティ
・Qi35 フェアウェイウッド(3番・15度)
シャフト:SPEEDER NX BLACK(50g台・S)
・G425 MAX フェアウェイウッド(5番・17.5度)
シャフト:藤倉コンポジット SPEEDER 569 TR(S)
・G425 ハイブリッド(4番・22度、5番・26度)
シャフト:藤倉コンポジット SPEEDER TR ハイブリッド(70g・S)
脇元華選手使用アイアン
・スリクソン ZX5 Mk II アイアン(6番~PW)
シャフト:TRAVIL(85g・S)
脇元華選手使用ウェッジ
・RM22 ウェッジ(47、52、58度)
シャフト:MCI 90(90g・S)
脇元華選手使用パター
・スコッティキャメロン サーカ62 #3
脇元華選手使用ボール
・TP5 ボール(2024年モデル)
脇元華選手フィッティングのこだわり
脇元華プロのアイアンは、フェース向きの微調整を施して使用。
構えた際に違和感なくターゲットに向けられることを重視し、ミドルからショートアイアンまで、フェース面が統一して見えるよう調整されています。
調整を担当したクラフトマンによれば、脇元プロはロング・ミドルアイアンではフェースがやや開いて見え、ショートアイアンではかぶって見える傾向があったとのこと。
ネック部分を工夫し、構えやすく仕上げた結果、狙ったラインに迷いなくスイングできるようになったと話しています。
構えた時のフェースの見え方は、プレーヤーの体格や構え方により大きく異なるもの。
自身のショットが不安定に感じる場合、こうした調整を一度チェックしてみるのも有効です。
脇元華選手の略歴
宮崎県小林市出身の脇元華選手は、父の影響で8歳からゴルフを始め、地元・宮崎を中心に九州エリアのアマチュア大会で頭角を現しました。
2013年には「九州中学校ゴルフ選手権春季大会」で2位に入賞。
高校はゴルフの名門・宮崎日本大学高等学校に進学し、2015年には「九州ジュニアゴルフ選手権」で4位タイとなるなど、安定した成績を残してきました。
2017年、日本女子ツアーのQTにエントリーミスをしたことをきっかけに海外へ目を向け、欧州女子ツアーや台湾女子ツアーのQTに挑戦。2018年5月には台湾女子ツアー「サンポレディスオープン」でプロ初優勝を飾りました。
同年7月、3度目の挑戦で日本女子プロテストに合格しLPGA90期生として正式にプロ転向を果たしています。
2022年にはステップ・アップ・ツアー「ハナサカレディースヤンマー」で国内プロ初優勝。
過去には不調でゴルフ嫌いになりかけた時期もありましたが、2024年はQT7位の好成績を挙げレギュラーツアーに本格復帰。
リランキングでも7位と結果を残し、今後のさらなる飛躍が期待されています。
SNSではファンへの報告やプライベートの様子を投稿し、松田鈴英選手との親交の深さもたびたび話題に。妹・桜さんもプロテスト合格を目指して奮闘中です。
脇元華選手プロフィール一覧
生年月日 | 1997年10月4日(27歳) |
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身長 | 174cm |
体重 | 64kg |
血液型 | AB型 |
国籍 | 日本 |
出身地 | 宮崎県小林市 |
出身校 | 宮崎日本大学高等学校 |
ゴルフ歴 | 8歳~ |
プロ転向 | 2018年7月28日 LPGA入会(90期生) |
得意クラブ | パター、アイアン |
趣味 | 映画鑑賞、カラオケ |
優勝歴 | 2018年 サンポレディスオープン(アジア・台湾) 2022年 ハナサカレディースヤンマー(ステップ・アップ・ツアー) |
まとめ|脇元華選手のクラブセッティングと今後への期待
脇元華プロは、ドライバーからパターまで一貫してフィッティングと実戦感覚を重視したクラブセッティングでツアーを戦っています。
特にアイアンに関しては、フェース向きの微細な調整を行い、自身の構えたときに違和感が出ないよう細心の工夫が施されています。
近年は飛距離と精度のバランスをテーマに掲げ、クラブ選びにも一切の妥協がありません。
フェアウェイウッドやユーティリティは直進性と操作性、ウェッジは距離感とスピン性能、すべてにおいて脇元プロらしい合理的な選択が感じられるセッティングです。
不調を乗り越え、2024年にはレギュラーツアーでリランキング7位と好成績を収めた脇元華選手。
今後も彼女の緻密なクラブ選びと、それを活かした安定感あるプレーから目が離せません。