2025年シーズン、西村優菜選手は米LPGAツアーを舞台に本格的な挑戦を続けています。
その戦いを支えるのは、キャロウェイを中心に構成された14本のクラブ。
高い操作性と確かな飛距離性能を兼ね備えたセッティングは、彼女の繊細かつ安定したプレースタイルに見事にフィットしています。
注:プロは頻繁にクラブ調整を行います。
したがって記事と実際使用するギアセッティングとは異なることがあります。
ドライバー|飛距離と操作性を両立するELYTE ◆◆◆
西村優菜選手が2025年シーズンに使用しているドライバーは、キャロウェイの「ELYTE ◆◆◆(トリプルダイヤモンド)」のロフト8.5度モデルです。
中・上級者向けに設計されたこのヘッドは、余計なスピンを抑えながらも、操作性に優れ、フェード・ドローの打ち分けを自在に行える点が特長です。
特にこの◆◆◆ヘッドは、ディープフェースかつ低スピン仕様で、叩いても吹け上がらない安心感があります。
ヘッドスピードの高いプレーヤーにとっては、スピン量を最適化しながら最大限の飛距離を引き出す強い武器となるでしょう。
シャフトには、藤倉コンポジットの「SPEEDER NX VIOLET」(40g台・R)を装着。
軽量かつ手元側のしなりを活かしたモデルで、スイングのリズムを整えながらスムーズな振り抜きを可能にします。
西村選手のように、力で押すのではなくタイミングとバランスで打つタイプのプレーヤーにとって、抜群の相性を誇ります。
このドライバーの組み合わせは、彼女のコンパクトで無駄のないスイングにフィットし、コースマネジメント重視のゴルフを支える中核を成しています。
西村優菜選手のフェアウェイウッド|多様な状況に対応する4本体制
西村優菜選手は、フェアウェイウッドを4本体制で構成しています。
これは、米ツアー特有の多様な芝質やライ、距離設定に柔軟に対応するための布陣であり、彼女の繊細なプレースタイルと戦略性を象徴しています。
・3W:キャロウェイ パラダイム Ai スモーク MAX D(15度)
つかまりの良さと直進性に優れるモデル。
低重心かつ高弾道設計で、ロングホールの第2打やティーショットでの使用も視野に入れた1本です。
・5W:キャロウェイ エピック スピード(18度)
高初速と寛容性を両立したヘッド。
フェアウェイからのショットでもしっかりと球を上げやすく、グリーンを積極的に狙えるクラブとして活躍しています。
・7W:キャロウェイ ELYTE(21度)
優れた抜けと打感のバランスを持ち、ラフや傾斜地といった難しいライでも安定した飛距離を確保できるモデル。
ミドルからロングレンジの攻略において、極めて実戦的な選択です。
・9W:キャロウェイ ローグ(24度)
最も高い弾道を描き、グリーンの縦幅に対して正確に落とし込むためのクラブ。
ショートウッドならではの高弾道とスピン量で、狭いターゲットにも果敢に攻める場面で用いられます。
シャフトには、藤倉コンポジットのSPEEDER NX(50g台、RまたはSR)を装着。
軽量かつ適度なしなり戻りがあり、西村選手のコンパクトでリズム重視のスイングを自然に引き出します。
方向性の安定と振り抜きの良さを両立したセッティングです。
ユーティリティ|距離の階段を明確にする2本構成
西村優菜選手は、6U(26度)と27度の2本のユーティリティを組み込み、アイアンとフェアウェイウッドの隙間をきめ細かく埋めるセッティングを採用しています。
・6U:キャロウェイ GBB エピック スター(26度)
高弾道かつ直進性に優れたモデルで、グリーンを正確に狙うショットにも対応可能。芝の薄いライでもしっかり球が拾え、幅広い状況で使いやすいユーティリティです。
・27度:キャロウェイ X フォージド UT
ややコンパクトなヘッドで操作性を高めたモデル。
風の強い場面や低めの弾道でラインを出したい場面でも活躍し、プレースタイルに合わせた繊細な距離の打ち分けが可能です。
シャフトは藤倉コンポジットのMCI(60g台・R)を採用。
軽量ながらしなりの収束が速く、方向性と振りやすさのバランスに優れています。
テンポを重視する西村選手にとって、安心感のある組み合わせといえます。
西村優菜選手のアイアン|操作性と打感を兼ね備えたX フォージド
西村選手が使用しているアイアンは、キャロウェイ X フォージド(7番〜PW)。
やや小ぶりなヘッドサイズにより、フェースコントロール性が高く、狙った方向にラインを出しやすいモデルです。
鍛造ならではの柔らかい打感と、ミスヒット時の挙動の安定性も魅力。
精度が要求される米ツアーのセッティングにおいても、安心してピンを狙える信頼のアイアンです。
シャフトには藤倉コンポジット MCI(70g台・R)を装着。
アイアンでも振り抜きやすさを損なわず、全体の流れに自然に溶け込むセッティングが施されています。
西村優菜選手のウェッジ|スピン性能と距離感を重視したOPUS
ウェッジは、キャロウェイ OPUSシリーズを52度と58度の2本体制で使用。
グリーン周りから100ヤード前後まで、幅広い距離を柔軟にカバーします。
フェース面の精密なミーリング加工により、高いスピン性能を実現。フェアウェイからもラフからも、思い通りにボールを止められる性能を備えています。
シャフトにはMCI(80g台・S)を採用し、アイアンからの重量フローも自然。
細かな距離感の打ち分けに対応しやすい組み合わせで、ショートゲームの完成度を高めています。
西村優菜選手のパター|再現性に優れるオデッセイ Ai-ONE #7 S
西村選手は、慣性モーメントの高いオデッセイ Ai-ONE #7 Sを使用。
安定したストロークと転がりの良さが魅力で、タッチの再現性に優れたモデルです。
ボール|風に強くスピン性能にも優れるクロムツアーX
使用ボールはキャロウェイ クロムツアーX トリプルトラック。
風の影響を受けにくく、ショートゲームでもスピンがしっかり入る万能型のツアーボールです。
まとめ|米ツアーで戦う西村優菜の14本
西村優菜プロの2025年クラブセッティングは、キャロウェイの最新モデルを中心に構成され、飛距離と操作性のバランスを追求しています。
彼女のプレースタイルに最適化された14本のクラブは、多くのアマチュアゴルファーにとっても参考になるでしょう。