2025年9月19日から21日まで、愛知県知多郡美浜町の新南愛知カントリークラブ美浜コースにて、第56回住友生命Vitalityレディス 東海クラシックが開催されます。
伊勢湾を望む丘陵地に広がる戦略的なコースを舞台に、実力派女子プロゴルファーたちが集結し、技と知略を尽くした三日間の真剣勝負が繰り広げられます。
毎年、名勝負が生まれるこの伝統ある大会は、選手にとってもファンにとっても特別な意味を持つ秋の名物トーナメントです。
住友生命Vitalityレディス 東海クラシックとはどんな大会か
住友生命Vitalityレディス 東海クラシックは、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)公認のトーナメントで、毎年9月に開催される秋のビッグイベントです。
賞金総額は1億円、優勝賞金は1,800万円で、賞金女王を目指すトッププロたちにとって重要なターゲットのひとつとなっています。
本大会の特長は、選手層の厚さとコースの戦略性にあります。
国内外の有力選手が一堂に会し、初日からスコア争いが白熱。
フェアウェイキープ率やパーオン率といったスタッツ面での優劣が明確に表れやすい大会であり、安定したプレーと一瞬の勝負勘が問われます。
さらに、観客動員数やテレビ視聴率の面でも人気が高く、地元・愛知県内を中心としたゴルフファンに長年親しまれてきました。
東海テレビの主催による全国放送もあり、女子ゴルフツアーの中でも知名度・格式ともに高い存在として広く認知されています。
住友生命Vitalityレディス 東海クラシックの長い歴史
住友生命Vitalityレディス 東海クラシックの歴史は1970年にさかのぼります。
この年、東海テレビ主催により、男子・女子の同時開催トーナメント「東海クラシック」として誕生しました。
当初は三好カントリー倶楽部(愛知県)を舞台に、男子は西コース、女子は東コースで競技が行われていました。
1990年代に入ると大会は新たなステージへ進化を遂げます。
1994年には男女の大会が分離され、女子大会は単独開催となりました。
開催時期も9月中旬に変更され、三重県の涼仙ゴルフ倶楽部へと舞台を移し、新たなファン層を獲得していきます。
その後、2007年からは現在の新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県知多郡)での開催が定着します。
伊勢湾を望む美浜の地で、数多くの名勝負が繰り広げられてきました。
2000年代には大会名称も変遷を重ね、「マンシングウェアレディース」「デサントレディース」「バンテリン東海クラシック」など様々なスポンサーのもとで発展を続け、2021年からは住友生命が特別協賛に加わり、現在の大会名へと改称されています。
住友生命Vitalityレディス 東海クラシックとっておきのエピソード
1993年・94年に連覇を果たした服部道子さんを最後に、東海クラシックでの連覇は途絶えていましたが、昨年ようやくその厚い壁が破ら手ました。
岩井明愛選手が2023年に続き、2024年大会も制して連覇を達成したのです。
また、2019年大会で渋野日向子選手が劇的な逆転優勝を飾り、全英女子オープン制覇につながる勢いを得たことは、多くのファンの記憶に残るところです。
56回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック大会概要
・大会名:第56回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック
・開催日程:2025年9月19日(金)~21日(日)
・会場:新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県知多郡美浜町)
・賞金総額:1億円
・優勝賞金:1,800万円
・出場人数:108人(予定)
・主催:東海テレビ放送株式会社
住友生命Vitalityレディス 東海クラシック過去15回の優勝者
年度 | 優勝者 |
---|---|
2024年 | 岩井 明愛 |
2023年 | 岩井 明愛 |
2022年 | 尾関 彩美悠 |
2021年 | 西村 優菜 |
2020年 | 古江 彩佳(無観客開催) |
2019年 | 渋野 日向子 |
2018年 | 香妻 琴乃 |
2017年 | 川岸 史果 |
2016年 | テレサ・ルー |
2015年 | キム・ハヌル |
2014年 | 申 ジエ |
2013年 | 横峯 さくら |
2012年 | 永井 奈都 |
2011年 | 服部 真夕 |
2010年 | 全 美貞 |
新南愛知カントリークラブ美浜コースとは
伊勢湾を望む自然豊かな丘陵地に位置する新南愛知カントリークラブ美浜コースは、適度なアップダウンと戦略性の高いレイアウトが特徴の18ホールです。
ホールごとに異なる趣があり、フェアウェイは林にセパレートされ、グリーン周りも樹木で囲まれているため、必然的に狙い所が絞られてきます。
特にバンカーの存在がこのコースの難易度を高めています。
白くて細かい砂はボールが沈みやすく、脱出が難しい構造。
フェアウェイ中央に3つ並ぶ18番ホールのバンカーは、フィニッシングホールに相応しいプレッシャーを与える設計となっています。
このコースは2007年より住友生命Vitalityレディス 東海クラシックの舞台となっていて、数々の名勝負を生んでいます。
コース設計を手がけた佐藤忠志氏の巧みな造形美は、「コースがプレーヤーを育てる」の哲学を体現した名コースに仕上がりました。
コース概要
・ホール数:18ホール、パー72
・距離:6,965ヤード(ブラックティー)
・グリーン:ベント芝の1グリーン
・設計者:佐藤忠志
・特徴:白い砂の難バンカー、林に囲まれた戦略的なホール構成、特に18番の3連バンカーが象徴的
・コースレート:ブラックティー73.9(男子)/ レッドティー66.8(女子)
まとめ
第56回住友生命Vitalityレディス 東海クラシックは、長い歴史と格式を誇り、美浜の個性的なコースで展開される、東海地方随一の大会です。
過去の名場面に続く新たなドラマが、2025年の秋に生まれることでしょう。