北海道クラシックゴルフクラブは、ゴルフ界の伝説ジャック・ニクラウスが手がけた日本屈指の戦略型チャンピオンコース。
北海道ならではの広大な自然と、随所に散りばめられた罠の数々が、プレーヤーの判断力と技術を試してきます。
本記事では、各ホールの具体的な攻め方と、実際のプレーで注意すべきポイントを丁寧に解説します。
OUTコース(1~9番)|自然の中でリズムを掴む
1H(Par4|389y)
開放感のあるティーショットから始まる右ドッグレッグのミドルホール。
フェアウェイ左が理想のポジション。
右側の林は深く、バンカー手前からのセカンドは難易度が増します。
グリーンは縦に長く、奥に向かって速いので手前から攻めたい。
2H(Par4|399y)
狭さを感じさせるティーショットがプレッシャー。
フェアウェイ右バンカーを避け、左狙いで。
グリーンは砲台気味で、風の影響を受けやすく、クラブ選択が重要。
3H(Par5|555y)
左サイドの池が目に入り続ける打ち上げのロングホール。
欲を出しすぎるとセカンドでトラブルになりやすいため、3オン前提での堅実なマネジメントが推奨されます。
グリーンは2段で、ピン位置によっては3パットの危険も。
4H(Par3|192y)
美しさと難しさを併せ持つ池越えのショートホール。
ティーからの風を正確に読む必要があり、グリーン周囲のバンカー配置が巧妙。
大きめのクラブで安全にグリーンセンターを狙うのが無難です。
5H(Par4|390y)
中央のバンカーがティーショットの狙いを狭めます。
風がフォローならドライバーで攻めても良いが、通常はスプーンやスプーンでの確実なフェアウェイキープが吉。
グリーンは右傾斜。
6H(Par4|376y)
ドッグレッグの短めミドル。
攻めるか刻むかの選択がスコアを分けます。
フェアウェイは狭く、右OBも浅いため、ティーショットのプレッシャーは大きい。
セカンドは打ち上げで、グリーン周囲もバンカーが待ち構えます。
7H(Par5|542y)
左右にうねるような2段ドッグレッグ。
セカンドショットの落とし所が非常に狭く、無理は禁物。3打目勝負と割り切って、レイアップの選択を迷わないことが重要。
グリーンは傾斜が読みづらい。
8H(Par3|174y)
打ち下ろしの美しいホール。
視覚的には簡単に見えるが、グリーン奥から速く、オーバーは禁物。
風で球が流されるとグリーンを外しやすいので、確実に手前から攻めたい。
9H(Par4|414y)
クラブハウスへ戻るタフなミドル。
左のバンカー群がフェアウェイを締め付け、ティーショットの正確性が求められます。
グリーンは左奥に深く、2段になっているため、手前から安全にアプローチしたい。
INコース(10~18番)|正確な判断力が求められる後半戦
10H(Par4|397y)
穏やかに見えるが右側は全てOB。
左に引っ掛けると林でトラブル。
フェアウェイセンターを外さないように。
グリーンはやや砲台でアプローチの難度が高い。
11H(Par5|530y)
前半唯一のバーディホールとして狙いたいロング。
ティーショットのランが出る分、セカンドでグリーン近くまで持っていける。
奥に行きすぎるとOBのリスクがあるため、確実に手前から。
12H(Par4|404y)
右の林越えルートを取るとショートカットが可能だが、リスクも大きい。
安全策ならフェアウェイ左へ刻み、やや長めのセカンドで勝負。
グリーンは2段で上から速い。
13H(Par3|206y)
長く難しいショートホール。
グリーンは砲台気味かつ受けておらず、手前から転がすイメージが必要。
風の影響が強いため、大きめのクラブでしっかり打つ。
14H(Par4|408y)
見た目以上にトリッキーなホール。
ティーショットが右に出るとバンカーやラフで難しい2打目になる。
グリーン周囲は受けているようで微妙に下っているため、アプローチが止まりづらい。
15H(Par4|384y)
ティーイングエリアから狭さを感じる短めホール。
フェアウェイ右サイドは崖に沿った斜面で、左サイドが安全地帯。
グリーンは大きくても、奥からのアプローチは苦戦する。
16H(Par3|187y)
北海道クラシックの名物ホール。
水と風の存在感が強く、ミスすれば池。
グリーンセンター狙いを徹底し、確実に2パットでしのぎたい。
ピンが右端なら無理をせず安全策を。
17H(Par5|566y)
距離のあるロングで、3打目勝負となるホール。
左右にOBがあり、2打目は確実にレイアップ。
グリーン前のバンカー群が、4打目を誘う配置になっている。
18H(Par4|421y)
右がすべて池という北海道クラシックを象徴するホール。
ティーショットで池を避けて左サイドへ。
2打目もグリーン右手前は池。
メンタルを強く保ち、安全第一のルートでパーセーブを。
まとめ|自然と戦略が交差する、極上の18ホール
北海道クラシックの各ホールは、美しい景観の中に罠を秘めた”静かな猛獣”。
力任せのゴルフではなく、狙い所・クラブ選択・風の読みなど、トータルなマネジメント力が試されるコースです。
ぜひこの記事を参考に、挑戦と戦略の18ホールに臨んでください。