今日も100を切りたいと思いながらクラブを振っているアマチュアゴルファは、全国にたくさんいることでしょう。
この層がゴルファの中で最も多いと言えます。
ただ、100切りの定義自体が曖昧です。
一度か二度100を切ったことがあるプレーヤーでもそう呼ぶのか?
または平均スコアが99以下の人を100切りゴルファと呼ぶのか?
これは法律で定めることも、ルールブックで明確にすることもできない性質のものですから、曖昧なのは仕方ありません。
けれども、どうせやるならあなたはコンスタントに100を切る、アベレージゴルファを目指してください。
多くのゴルファが100を切れない理由は、練習方法とゴルフに対する間違った考え方にあります。
正しい練習とゴルフに取り組む正しい考えがあれば、100を切るのはそう難しくありません。
3ヵ月以内に100切りを達成しましょう。
出来ます、あなたならきっとやり遂げるでしょう。
ゴルフで100を切る4つの練習メニュー!
ゴルフで100を切りたければ、4つのメニューを練習してください。
◎ゴルフのスコアをまとめる上でとても重要なのがパットです。
しかし、この大事なパットをおろそかに考えるゴルファが多く、100を切れない原因の一つとなってる。
◎アマチュアゴルファにとって、ナイスショットを続けてパーオンするのは難しい。
したがって、スコアメークにはアプローチが多きなカギを握ります。
◎正しいスイングの基礎をつくるのがハーフスイング。
クラブヘッドを右腰の高さから、左腰の高さままでゆったりと振っていく。
この練習がショットを安定させます。
◎ドライバーを大振りしてOBを打ったり、林や深いラフに入れて何打も叩いてしまう。
これも100を切れない大きな原因です。
◎ゴルフはとてもメンタルに左右されるスポーツです。
メンタルの持ち方で、スコアは大きく変わります。
それでは、一つ一つ詳しく見ていきましょう。
セカンドの残り約150ヤードで、ややフォーローウインド、グリーンまでは平坦でピンは中央のやや右に立っている。
7番アイアンでの平常時の飛距離を150ヤードと仮定し、グリーン正面はハザードなしの花道。
7番と8番アイアンを持ってボールの地点からグリーンを見る。
さて、あなたはどちらのアイアンを握ってアドレスに入ったでしょうか?
これがあなたのメタルと大きく関わってきます。
詳しくは、メンタル編で。
ゴルフで100切りの練習その1、パッテングの大事さを知る!
先ほども述べましたが100を切るためには、パッティングはとても重要です。
パッティングで最も重要なのが方向性。
フックラインでもスライスラインでも、あるいはストレートのラインであっても、正しい方向にボールを打ち出せなければ、何度打ってもカップインしません。
次に大事なのが距離感。
方向が合っていてもカップに届かなければ、永久に入りません。
逆に強すぎてもボールはカップの上をする抜けるか、ピンに跳ね返えされてあらぬ方向へ。
この二つの要素が嚙み合わなければ、カップインとはいかないところがパッティングの難しさ。
パッティングでスコアを崩さないためには、安定した下半身のフォーム作りが欠かせません。
理想的なパターの打ち方は、腰から上の上半身だけでストロークすることが必須条件。
しかも、手や腕の動きは必要最小限に抑えて両肩で打って行きます。
バックスイングからフォロースルーにかけて、手首を折り曲げてはいけません。
左肩を起点に両腕で作った三角形を柱時計の振り子のように動かすと、方向性も距離感も安定します。
下半身は動かさないでください。
下半身を動かさないようにするには、アドレスで少し両膝を内側に絞ります。
太ももの内側の筋肉が少し張るくらいの感じです。
そうすることで、ブレがなくどっしり構えられます。
方向性を正しくするためには器具を使用した練習が効果的です。
写真のように棒状の物や紐などで二本のラインを作り、真っすぐに打ち出す練習をしてください。
絨毯でも畳の上でも、ご自宅の台所の隅っこでも練習できます。
この練習は距離感よりも方向性に重点を置いてください。
ゴルフ場の練習グリーンでのパッティングは、2m~4mくらいの距離中心で行いましょう。
10m以上の長い距離ばかり練習している人をよく見かけますが、短い距離を何度も打って距離感を身体にしみ込ませる方が大事です。
さらに2mのパッティング練習を繰り返して、この距離ならかなりの確率で入る、1mなら絶対入れるという自信はとても大事です。
この距離に自信が持てたら、強気のパッティングができて3パットは間違いなく減るでしょう。
ロングパットでも2m以内に寄せれば良し、という気持ちで打てばプレッシャーに負けず、カップに寄る確率は高くなるのがパッテングの妙。
このようなことからも、ロングパットより短いパットを繰り返し練習する方が、より効率的であることが分かると思います。
ゴルフショットでパッテングの占める割合を考えてください。
ワンラウンド110で回るへたくそがいたとします。
110のうちパットが40だと、36%以上がパッティングです。
また、72のパープレーで回ったゴルファがいて、パットが32だったら、44%以上がパッティングです。
これほどにゴルフスコアに占めるパッテングの割合は、とても大きいのです。
その事実をしっかりと胸に刻んで、パッテングの練習に励んでください。
ゴルフで100切りの練習その2、アプローチはピッチ&ランで攻める!
ゴルフのアプローチは大きく3種類に分類されます。
主に8番、9番アイアンなどを使って転がして寄せるランニングアプローチ。
サンドウェッジやロブウェッジのフェースを開いてボールを上げて寄せ、ピタリと止める難易度の高いロブショット。
アプローチウェッジやピッチングウエッジでボールを上げてグリーン面にキャリーさせ、そこから転がして寄せるピッチ&ラン。
この中から100切りを目指すゴルファは、ピッチ&ランで攻めてください。
ピッチ&ランで大切なのはウエッジで上げたボールをどこに落として、どのくらい転がすのかをイメージすることです。
キャリーとランの割合は1:2がベスト。
30ヤードのアプローチだと10ヤードキャリーさせて、20ヤード転がす。
そして、アプローチの打ち方で大事なのは、ハンドファーストで構えること。
グリップエンドがボールの前に出る構えをしなければ、ダフリの原因になり方向性も定まりません。
《ピッチ&ランを練習するときの注意点》
これが身につくと応用が効き、後は20ヤード30ヤードキャリーさせることも自在です。
グリーエッジにボールがある場合は、パターで転がすのが最も無難です。
グリーン周りで、サンドウエッジ1本だけ持っているプレーヤーをよく見かけますが、これはやめるべきです。
サンドウエッジはバンカーショット以外では、最も難しいクラブの1本です。
クラブの中で一番ロフトが寝ていて、前に飛ぶ力が弱いサンドウエッジ。
必然的に、同じ距離を打とうと思えば他のウエッジよりも大きく振る必要があります。
その過程でミスが出やすく、100切りを目指すゴルファにはおすすめできません。
そして、アプローチで注意すべきもう一つは、欲を出さないこと。
ともかく載せることを優先しましょう。
同じ距離をグリーン周りからピンに寄せるよりは、グリーン上を転がして寄せる方がはるかに簡単です。
載ったらツーパット。
これを計算できるようになれば、100切りはすぐ目の前です。
ゴルフで100切りの練習その3、ハーフスイングでスイングを作る
100切りに必要な正しいスイング軌道を身体に叩き込むには、ハーフスイングがとても有効です。
ハーフスイングは、右腰から左腰までの振り幅です。
タイガー・ウッズのハーフショットを見てください↓↓↓
右腰から左腰まで振るつもりで、これくらいの振り幅になります。
バックスイングでは写真のようにクラブを立てるので、勢いでこの高さまで行きます。
フォローもクラブヘッドの重みとコックを返すので、腰を通りすぎるのが当たり前のことです。
腰の高さでムリに止める必要はありません。
大事なのはゆっくりバックスイングを取り、同じスピードでクラブをゆったり振っていく。
できる限りインパクトを意識せずに振り抜くことを心がけてください。
ゆったり打つと言っても、インパクトで力を抜くのではありません。
スピードは緩めることもなく、途中で速めることもせず、クラブヘッドの重みを感じながら振ることが重要です。
振り幅もスピードも左右対称になるのが理想的。
最初は素振りから行い、慣れてきたらボールを打っていきましょう。
繰り返し行うことでウイング軌道が安定してきますから、地味な練習ですがめげずにやってください。
これができたら、フルショットでもしっかりと球をつかまえることができるようになります。
アプローチの練習にもなりますから、飽きずに取り組んでください。
クラブはピッチングウエッジと7番アイアンを使用してください。
シングルは言うに及ばず、一流プロも取り入れている基本中の基本練習です。
ゴルフで100切りの練習その4、ドライバー
ドライバーの練習時間が多い初心者ほど100を切るのに時間がかかります。
場合によっては、ドライバーの練習をすればするほど、100切りから遠ざかる人もいます。
ハッキリ言いましょう。
ドラバーの練習をいくらやってもゴルフは上達しません。
ドライバーはシャフトが長く、ヘッドのロフトも立っています。
一般的にドライバーのロフトは7度~13度くらいで、アマチュア向きは11度から13度。
それに対して7番アイアンは平均31度と言われています。
ピッチングウエッジは一般的に44度から48度。
12度や13度のドライバーを初心者がむやみやたらに振り回してもボールはなかなか芯を食いません。
スライスだ出たり、チョロったりとミスの連続です。
そうなると人間はどうするかというと、フォームをいじります。
バックススイングが悪い、トップがおかしい、ダウンがどうだ、体のねじりが足りないと、疑心暗鬼が際限なく広がります。
終いにはアドレスをいじり、グリップまで変えてしまいます。
こうなると基本はメチャメチャ。
ボールをとらえやすい、7番アイアンとピッチングウエッジで徹底的に正しいスイング軌道をつくってからドライバーを握るのが100切り最速の道です。
7番アイアンだけ練習してコースでいきなりドライバーを使っても、全く問題なくティショットは打てます。
ただし、7番アイアンがまともに打てるという条件付きですが。
100を一日も早く切りたかったなら、練習場でのドライバー封印をすすめます。
コースでもドライバーを使わなければ、もっと早く100を切れます。
7番アイアンとピッチングウエッジで正しいスイング軌道を固めると、いつでも100を切れます。
すなわち、あなたはアベレージゴルファへ昇格するのです。
7番アイアンとピッチングウエッジでの詳しい練習方法はこちら!
ゴルフで100切り特別編、メンタルはクラブ選択に現れる?
ゴルフでコンスタントに100を切るようになるには、メンタルも重要な要素です。
『トラブルショットに強くなれ』『カッカせずに安全圏を狙え』などは多くの人が書いています。
ここでは視点を変えてクラブ選びの面から、メンタルを鍛える方法を伝授しましょう。
冒頭で述べた状況であなたは、7番と8番どちらでセカンドショットを打ちますか?
これはあくまでも想定なので、実際の状況に直面したら変わることはあると思います。
だが、攻めの姿勢とはこのように思考する、ということが少しは理解できるでしょう。
8番アイアンの選択が攻めの姿勢です。
7番でのショットが正しいと思った人も多いと思いますが、グリー周りの攻略は手前から攻めるのが鉄則です。
オーバー覚悟で強気にピンを直接狙う判断も時には必要になりますが、それはまた別次元の話になります。
ゴルフ場はグリーン手前よりもオバーするとリスクが大きくなるように、設計されているのが通常です。
手前に池やバンカーのあるホールほど、オーバーすると次のアプローチが難しくなるように設計されているもの。
それでこそ戦略的なコースと言えるのです。
パッテングでも同じことが言えます。
カップをオーバーすると下りのパットが残り、次が難しくなるようにグリーンは造成されている。
常に次の一打を考えて攻めて行く。
この視点なくして、ゴルフの上達はあり得ません。
グリーン手前、ピンの手前から攻めていくのがゴルフに必要な勇気です。
そして、もう一つ8番を選ぶべき重要な要素があります。
8番ではギリギリ届くかどうか分からない、だが7番だったら間違いなく距離的には届くだろう。
この考えにこそ弱気な姿勢が見え隠れしているのです。
気持ちが守り入っている何よりの証拠。
実はメンタルの弱さが現れているのかも知れませんよ。
グリーンギリギリまで池があるとか、花道に深いバンカーが口を開けて待っている、などの特殊な状況でない限り、8番アイアンでフルショットするのが正解です。
フルショットと言っても、力むのとは違いますよ。
また、そのような攻めを覚えないといつまでたってもアイアンの正しい飛距離をつかめません。
私はハンディキャップ16になるくらいまでは、2本アイアンを持ってセカンド地点に立つと大きいほうで打つのが常でした。
ここで言う大きいクラブとは飛距離の出る7番アイアンのことです。
しかし、ある人と高麗川カントリークラブの月例会で回って変わりました。
その彼は埼玉県で知る人ぞ知るアマチュアゴルファ。
高麗川カントリークラブのハンディキャップ2で、日高カントリーでは何度もクラチャンに輝いています。
その月例会でのこと、140ヤード谷越えパー3のティーグラウンドで、彼はつぶやいたのです。
「俺、独り言を言う癖あるんだよ。ここは8番で届くよ、間違いなく」
私が例によって、7番と8番を持って谷越えだから7番にしようと思ったタイミングでのつぶやき。
気合いを入れなおして、8番で打つとボールは見事ピン手前にナイスオン。
この時から私はゴルフに対する考えが変わった。
クラブの選び方とグリーンの攻め方を、あのつぶやきで教えてもらったのです。
その後は、あっという間にハーフのどちらかは、30台が出るようになった。
いつの間にか、仮に前半のハーフで50叩いても、後半は39で回る自信がついていました。
高麗川カントリークラブのパー3を8番アイアンに持ち替えてワンオンした時、グリーンに向かいながら私は、坂田信弘プロが語っていた次の話を思い出していたのだった。
A君からプロゴルファをやめて、実家のある田舎へ帰ると連絡があった。
心の優しい、いい奴だった。
だが、そのやさしさがゴルフでは気弱となって現れた。
セカンド地点ではいつも二本のアイアンを持ってグリーン見つめる。
そして、いつも大きい方のクラブで打っていた。
その弱気な姿勢が、プロ向きではなかった。
知識はいつか必ず役に立つ。
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