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ゴルフ場予約サイトの口コミと評価をそのまま信用してはいけない理由!

ゴルフプレー

2022年のゴルフ場総入場者数は9,000万人を超えました。

経済産業省の『特定サービス産業動態統計』によりますと、2022年ゴルフ場の入場者数は9,129万人 まで膨らみました

 

これは1コースあたりに換算すると、約4万1,000人でバブル絶頂期を超えています。

本格的なゴルフブーム再来と言って良い数字ですね。

 

このゴルフブームに欠かすことのできない存在が『ゴルフ場予約サイト』

そして、ゴルフ場予約サイトに必ずあるのが、プレーヤーによる『口コミ』と『総合評価』

 

これを参考にするゴルファも多いと思われますが、読み方を誤ればちょっと悲惨なことになりかねません。

信用できない書き込みがたくさんあります。

 

そして、評価される側のゴルフ場は『口コミ』をどうとらえているのでしょうか?

支配人に聞いてみました。

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ゴルフ場予約サイトの口コミと総合評価を正しく読むためには?

今やゴルフブームを牽引する存在とも言える『ゴルフ場予約サイト』

予約サイトの口コミや評価を参考にするゴルファも多くなっています。

 

クチコミに投稿する割合はプレーしたゴルファの約20%で、最も多い年齢層は40代~50代で全体の50~60%を占めています。

 

ハッキリとした統計はありませんが、全体のゴルフ場予約に対する予約サイト利用者は少ないコースで20%、多いゴルフ場は50%を超えるところもあります。

 

中にはビジターだけでの予約は、特定の予約サイトにほぼ丸投げのゴルフ場もあります。

 

また、メンバーコースを持たないゴルファや多くのコースでプレーを楽しみたいゴルファ向けに、一人プレー予約も充実させているのが昨今の予約サイトです。

 

このようにビジターのゴルフライフは、予約サイト抜きに語れない時代になってきました。

 

しかし、他人が下した口コミや評価の見方を誤ると実際にプレーに行って「えっ、こんなはずでは?」となりかねません。

 

決して信用できない口コミが多く見られます。

正しく読むには、どの辺が大事なポイントかを見ていきましょう。

 

 

分かりやすくするために2つのコースに対する口コミを比較しながら説明します。

 

一つは栃木県佐野市にあるある佐野ゴルフクラブ

もう一つは北海道の小樽カントリー倶楽部

 

【佐野ゴルフクラブの口コミ】

【1】

20代男性・スコア90~

 

先日、午後スルーで使いました。

コロナ明けたのと週末だったこともあり、詰まっててハーフが三時間以上、ちょっと時間かかりました。

 

コースはしっかりと整備されてるし、ワンペナばかりでOBがないのでスコアはある程度まとまります。

ティーショットでワンペナの場合は、前進三打なのも救われました。
桜も綺麗でした。

 

【2】

40代男性・スコア90~100

 

1月2日に2回目の利用でした。
駒in〜8時スタート。

気温は4℃〜7℃くらいでしたが、風がなければひなたは暖かく感じられました。

 

駒コース、出流コースと全36ホールのゴルフ場です。

距離は短め、丘が多く、ドライバーで飛ばす場面は少なかったと思います。

※駒コースはパー3,4,5がそれぞれ6ホールずつでした。

 

パー3はかなり短いです。
アクセスもいいため混んでおり、18ホール全てで待ち時間がありました。
価格はリーズナブルだと思います。

 

※初心者・若者向けのようなコースかと

 

 

【小樽カントリー倶楽部の口コミ】

【3】

70代男性・スコア85~94

 

1.最低のキャディ
前も空いていない、後ろからも迫られまらいないのに、とにかく急がせる。
クラブはこれで打てと渡される。

 

2.風呂場にビニール袋がない。

化粧品もない。

雨に降られても濡れた衣服はそのまま持って帰れと言うのか?

支配人に聞いたら「普通です」と言う。

その後、北海道内の他のゴルフ場でもプレイしましたが、『ビニール袋もない。
化粧品もない』ゴルフ場など聞いた事はありません。

 

地球環境を考えるなら有料化すれば良い。
コロナが気になる人は、備え付けの化粧品を使わなければ良い。

 

3.北海道最古なゴルフ場に甘えて、お客をもてなす思いがない。

もう2度も行きません。

 

 

【4】

40代男性・スコア73~82

 

バックティから毎年ラウンドしますが、相変わらず難しいコースです。
フックもフェードもキッチリ打ち分け出来なければ70代が出ない素晴らしいコースです。

 

しかし、毎回思うのはキャディの質と言うか、対応を残念に思います。
7月にもう一度挑戦しにきます。

 

佐野ゴルフクラブと小樽カントリー倶楽部は何もかにもが対象的なゴルフ場です。

 

山岳と丘陵がミックスされ起伏に富む36ホールは距離が短く、ホール両サイドにはワンペナの赤杭が目立つ佐野ゴルフクラブは、都心から60分のアクセスが最大のウリ。

 

都心から60分は、実際のところかなり無理はありますが、今回は目をつぶりましょう。

 

一方、小樽カントリー倶楽部新コースは平坦なシーサイドの18ホールで、7,467ヤード・コースレート75.8を誇り、日本オープンを2度開催している北海道一の名門コース。

 

近年は毎年8月、ニトリレディーストーナメントが開催されています。

 

他に昭和3年開場当時の原型を残す旧コース9ホールを有しますが、クラブハウスが1km以上離れていて、運営は別々に行われているので今回は対象としておりません。

 

口コミを見る時は上記のようなデータを頭に入れておく必要があります。

両者に対する口コミを見ると、佐野ゴルフクラブへの評価が高いような錯覚に陥ります。

 

しかし、口コミ【1】【2】の内容を分析すると佐野ゴルフクラブはハーフ3時間以上かかり、各ホールで待たされることが分かります。

 

ルール改正でプレーファストが推奨される今日では、まともなコースなら4人で2時間15分、名門コースと言われるゴルフ場は2時間以内が標準です。

 

ハーフ3時間以上だと実際にプレーするのは全体の3分の2で、残り3分の1は待っている時間ということになります。

 

厳しく言えば、リズミカルなスポーツとは言い難く、かなりの忍耐も必要になります。

 

それでも多くのゴルファが納得するのは都心から近く、平日ならセルフで4,000円台から、休日でも食事付で12,000台からプレーできるコストパフォーマンスにあると思われます。

 

混んではいるがコースメンテナンスがしっかりと保たれているのには安心しました。

この辺は、安かろう悪かろうのアコーディアグループとは違うところです。

 

佐野ゴルフクラブは昭和時代から雪対策に力を入れたり、芝生の権威と言われた学者に相談したりと、コース管理には熱心でした。

 

その精神が今も受け継がれているのでしょう。

 

 

対して小樽カントリー俱楽部は日本有数の名コースで「一度は行ってみたいゴルフ場」の常連。

ゲストのプレーは制限されていて、平日で28,000円以上、休日だと35,000円以上になります。

 

ですから、ラウンドに行くプレーヤーの期待も大きく、当然優秀なキャディも多いと思われています。

 

これが逆にちょっとした不都合があれば、大きなマイナス点となってしまうのです。

それと、そもそも小樽カントリー倶楽部は、予約サイトとは契約していないはずです。

 

予約サイトに頼らなくてもやっていける、超人気コースということになります。

なぜ、予約サイトでスタートをとったわけでもないゴルファーが、ここにコメントを寄せるのか?

 

そして、注意しなくてはならないのが【3】のようなコメントですね。

 

浴場にビニール袋がないのは、スーパーの袋が有料になったエコ志向時代に追随した結果であり、文句を言うならそのような制度を作った前小泉進次郎環境大臣に言うべきでしょう。

 

「有料にすればよい」なんて書いてますが、想像してみてください。

 

風呂場で伝票を書くか、または現金でのやり取りなど面倒だしコストもかかります。

ここまで言うとは、難癖のレベル。

 

化粧品云々も的外れです。

 

これは大勢の人が一つの化粧品に触るため、コロナ対策を目的として撤廃されたもの。

メンバーからの苦情は一切ありません。

 

コロナ対策が過剰であると言うなら、これもそのように求めている厚生労働省または日本政府にクレームを言うべきでしょうね。

 

小樽カントリー俱楽部のキャディさんは確かに他の名門コースに比べて、メンバーやゲストの話を聞いても上級とは言い難いようです。

 

それでも優秀な人はいて、当たり外れがあるのも確かです。

 

しかし、前後にプレーヤーがいなくとも名門はどこも2時間がハーフの目安。

プレーが遅ければキャデイが急がせるのは、決しておかしな行為ではありません。

 

この【3】のコメント主はゴルフ場のレアウトの良し悪し、難易度、グレードなどは一切眼中にないようですね。

 

高い金を払えば何でも要求が通ると思っている、バブル時代を引きずったゴルファのようです。

年令から見ても間違いないでしょう。

 

このような口コミは無視するべきです。

何のために小樽カントリー倶楽部へプレーに行ったのかよくわかりません。

 

2,3万円を払って北海道でちやほやされたいのなら、ゴルフ場ではなく夜のススキノをおすすめします。

2時間ぐらいは楽しめるでしょう。

 

さて、【3】のコメントが如何に自己中心かを裏付けてくれるのが【4】の口コミですね。

 

小樽カントリー倶楽部の特徴を短い文章で良く表しています。

シングルプレーヤーであることは間違いないでしょう。

 

そのうえでキャデイのクオリティが低いことを嘆き、それでもまた挑戦する旨を伝える。

このようなコメントは100%信用することが出来ます。

 

もう一つ、予約サイトの総合評価も全般的に僅差で小樽カントリー倶楽部かろうじて佐野グルクラブを上回っているのが実情。

 

筆者は佐野ゴルフクラブについて27ホール時代から良く知っていて、36ホールに増設した時には工事を見学するなど、ゴルフ場の隅々まで頭に入っています。

 

したがって小樽カントリー俱楽部と比較するのはハード面で無理があることは十分承知しつつ、あえてそうしたのです。

 

このようなゴルフ場の口コミや総合評価は、コストパフォーマンスが大きく影響していることを理解したうえで読むことがとても重要なのを証明したいがためです。

 

ゴルフ場予約サイトの口コミや総合評価を正しく読むには、書き込むゴルファの心理がゴルフ場のプレー料金に大きく左右されていることを忘れないでください。

 

そして、匿名を良いことにコースの欠点だけを取り上げた口コミは無視した方が賢明です。

感情に任せた無責任極まるコメントは何の役にも立ちません。

 

また、小樽カントリー俱楽部新コースはゴルフ場予約サイトからはプレーの申し込みが出来ません。

名門と呼ばれるゴルフ場はおおむね予約サイトは利用できないものです。

 

これも実は、とても大切な視点なのです。

ゴルフ場予約サイトはビジターだけの予約を基本としています。

日本のゴルフ場は9割くらいがメンバーシップ。

 

予約サイトと契約しているゴルフ場の多くはメンバーの紹介なしでも、ビジターにプレーをさせています。

 

これはつまるところ、メンバーシップの崩壊を指します。

特に休日まで予約サイトが枠を持っているゴルフ場は、メンバーにかなりのしわ寄せがあるはずです。

 

また、契約していないゴルフ場は予約サイトに依頼せずとも入場者には困らない優良コースともいえます。

あなたが将来、会員権を買う時の指標になるはずです。

 

本州のゴルファが憧れる本格的シーサイドコース・小樽カントリー俱楽部について詳しくはこちら↓↓

ゴルフ場の支配人はゴルフ場予約サイトの口コミをどう思っているか?

さて、書かれる側のゴルフ場はゴルフ場予約サイトの口コミを一体、どのように思っているのでしょうか?

支配人数人に聞いてみました。

 

茨城県の霞ケ浦周辺に位置するゴルフ場の支配人は次のように言っています。

 

「総合評価と口コミは私自身も初めてのコースに行く時の指標にしますから気にしています。けれども、その評価が必ずしも正しいとは限らないでしょうね」

 

日本一のゴルフ場激戦区、千葉県市原市のBゴルフ場支配人。

 

「私共のゴルフ場は競争の激しい地域にありますので、予約サイトさんとはうまく付き合っていこうと思います」

 

「口コミや評価は必ず目を通します。

しかし、例えばレストランの従業員とちょっとした行き違いがあっただけで、食事は最低、コースもキャディも最低などと書いてあるコメントは全く参考にしません」

 

「レアウトとキャディ教育には自信がありますから。

ただし、冷静な書き方で食事がまずいとか、キャデイのこの言動が気になったなどとあれば、それは参考にさせていただく場合もあります」

 

他にはこんなことも。

「以前ゲストの方から無理難題を言われましたのできっぱりお断りをしました。そしたら私の容姿を揶揄する悪口を書かれたことがあります」

 

またこのように言う支配人もいました。

 

「口コミが書かれるようになった当初は圧倒的に悪口が多かったですね。

だが、最近は口コミの投稿でポイントがもらえるようになったせいか、穏やかな投稿が増えましたね」

 

同じような支配人がもう一人いました。

 

「昔は気に入らないと、口コミに書いてやるからな、と捨て台詞を吐く人が多かったですよ。

中には次の日に電話で、口コミに悪口を書いたぞ、なんて言ってくる人までいました。

最近は見かけませんね」

 

ゴルフ場としも口コミは無視できない時代になりました。

だが、極端な悪口はゴルフ場側からもゴルファからも信用されないようですね。