永峰咲希選手がクラブセッティングを一新し、2025年シーズンに臨んでいます。
特にドライバー、フェアウェイウッド、アイアン、そしてパターに至るまで、細部にわたるこだわりが見られます。
ドライバーとフェアウェイウッドは最新の「Qi35」シリーズを投入
ドライバーは契約するテーラーメイドの最新作「Qi35 LS」(10.5度)を採用した永峰咲希選手。
カーボンフェースが4作目となるこのモデルについて、永峰選手は
「前作も打感がにぶいとは思いませんでしたが、今回のはさらにいい音になった。今までのカーボンフェースの中で、私が一番好きな打感です」
と絶賛しています。
音は硬めであるものの、打感は柔らかく、ボールをしっかり押せる感覚があると話しています。
同時にシャフトは藤倉コンポジット 24VENTUS RED(50g台、S)へと変更。
これまでの24 ベンタスブルーから赤に替えたことで、
「強い人が使っているなってイメージがあって、打ってみたら意外と良かった。赤のほうが走るのかなと思っていましたが、逆にしっかりしていて先が動かない感じがある。このほうがボールを押せるし、今やっているスイングの課題とも合います」
と、ボールが揃う回数が増えたと手応えを感じています。
さらに永峰選手が「めちゃくちゃいい」と評価するのが、「Qi35フェアウェイウッド」(3番15度、7番18度)です。
シャフトは藤倉コンポジット SPEEDER NX GREEN(60g台、S)を使用しています。
「球が上がるし飛びます。ドライバーよりもっと打感が柔らかくて、ボールも押せる」
と、その性能に驚きを隠しません。
特に7番ウッドは飛距離が出るため、5Uとの距離感を調整しながら使用しているとのことです。
アイアンは「P770」に統一、新シャフトとの出会い
昨年まで「P770」(6I)と「P7CB」のコンボだったアイアンは、今オフに全番手「P770」(6番〜PW)に統一されました。
この変更の背景には、NSモーダス3プロトタイプ(S)というシャフトとの出会いがありました。
このプロトタイプシャフトは軽量の手元調子で、永峰選手のスイングに非常にフィットしたようです。
「プロトタイプの中身は軽量の手元調子なんですよ。これが、めっちゃハマりました。そもそもヘッド(P770)が“拾う系”じゃないですか。前使っていたシャフトも拾ってくれるやつだったので、『拾う×拾う』で相性が悪かった。新しいシャフトはいい意味で動かなくて。私がどんなに打ち込んでも打点が下目で安定して、ヘッドでボールを上げられています」
と、その相性の良さを語っています。
ウェッジとパターにもこだわりが光る
ウェッジは、テーラーメイドのMG4(48度、54度)に加え、プロ入り後初めてとなるボーケイウェッジ、ボーケイSM10(58度)を投入しました。
シャフトはNSプロ950GH(S)です。特にボーケイウェッジは、フィッティングを繰り返してソール形状を決めたといい、今週からはバウンスが少ないSグラインドを試しています。
「バウンスをいろいろ選べて、さらに当たり方に合わせて削ってもらえるのがいいですよね。自分がどのバウンスが合うかも分かりやすいです」
と、自身のプレースタイルに合わせた最適な一本を追求しています。
そして約3週間前には、パターをスコッティキャメロンの「Phantom 5 S」へとスイッチしました。
Sはストレートの意味で、ややオンセットに差さったセンターシャフトのモデルです。
「最初に渡された時、構えて地面に置いてみて、すごく座りの良さを感じました。それと私はハンドファーストのクセがあるのですが、オンセットの分、自然とクセが出にくくなるんです」
と、ストロークの矯正にも役立っているようです。
新しいボール「TP5X」と進化を続けるギアへの探求
ボールはテーラーメイド TP5X(2024年)を使用しています。
一つ一つのギアにこだわりが詰まった14本で、永峰選手は5年ぶりの栄冠を目指します。
彼女の進化し続けるクラブセッティングが、今後の試合でどのような結果をもたらすのか、注目が集まります。
永峰咲希選手の14本とボール、アイアン表
カテゴリ | モデル名 | 詳細 | シャフト |
---|---|---|---|
ドライバー | テーラーメイド Qi35 LS | 10.5度 | 藤倉コンポジット 24VENTUS RED(50g台、S) |
フェアウェイウッド | テーラーメイド Qi35 | 3番 15度、7番 18度 | 藤倉コンポジット SPEEDER NX GREEN(60g台、S) |
ユーティリティ | テーラーメイド Qi10レスキュー | 5番 25度、6番 28度 | 藤倉コンポジット TR HYBRID(75g、S) |
アイアン | テーラーメイド P770 | 6番~PW | NSプロモーダス3プロトタイプ(S) |
ウェッジ | テーラーメイド MG4 | 48度、54度 | NSプロ950GH(S) |
ウェッジ | ボーケイSM10 | 58度 | NSプロ950GH(S) |
パター | スコッティキャメロン Phantom 5 S | ||
ボール | テーラーメイド TP5X | 2024年 |
永峰咲希選手のプロフイール
項目 | 内容 |
---|---|
氏名 | 永峰 咲希 ながみね さき |
生年月日 | 1995年4月28日 |
契約クラブ | テーラーメイド |
契約ボール | テーラーメイド |
契約ウェア | テーラーメイド |
出身地 | 宮崎県宮崎市 |
身長 | 158cm |
体重 | 58kg |
血液型 | A型 |
出身校 | 宮崎日本大学高等学校(宮崎県) |
プロテスト合格日 | 2014年7月31日 |
入会日 | 2014年8月1日(86期生) |
スポーツ歴 | 硬式テニス |
趣味 | 音楽鑑賞 |
好きな色 | 水色、緑色 |
ゴルフ歴 | 11歳~ |
まとめ:永峰咲希選手、新ギアでツアー制覇へ
永峰咲希選手は2025年シーズンに向け、クラブセッティングを大きく変更しました。
ドライバーとフェアウェイウッドは最新の**テーラーメイド「Qi35」シリーズ**に刷新し、飛距離と打感の向上を実現。
アイアンは**「P770」**に統一し、軽量手元調子の**NSモーダス3プロトタイプ**シャフトとの相性でショットの安定感を高めています。
ウェッジは**ボーケイSM10**を投入し、パターは**スコッティキャメロン「Phantom 5 S」**でストロークの精度を追求しました。
こだわり抜いた14本と**テーラーメイド TP5X(2024年)**ボールで、永峰選手は5年ぶりの栄冠を目指します。
彼女の進化し続けるギアが、今シーズンの活躍にどう繋がるか注目です。