2025年の全米女子オープンゴルフ選手権は、5月29日から6月1日まで、ウィスコンシン州のエリン・ヒルズで開催されました。
*次の章で、2025年の全米女子オープンで日本人選手が獲得した賞金額の一覧表をご覧になれます。
この大会は、女子ゴルフ界で最も権威あるメジャー大会の一つであり、世界中のトッププレーヤーが集結します。
メジャー大会の中では日本人選手の活躍が著しく、笹生優香選手が過去2度優勝しています。
2024年大会では渋野日向子選手が2位に入り、笹生選手とのワンツーフィニシュシタを決めました。
今年は過去最多となる21名の日本人選手が出場。
6月1日、2025年全米女子オープンゴルフ選手権の賞金が発表されました。
史上最高額を記録した昨年と同じく、賞金総額は1200万ドル(約17億3134万円)。
優勝賞金は240万ドル(約3億4626万円)。
2位は129万6000ドル(約1億8698万円)、3位でも80万9242ドル(約1億1675万円)のビッグマネーです。
単独10位で28万1219ドル(約4057万円)、プロ最下位の54位は2万5797ドル(約372万円)に設定。⁂予選通過は60人で、うちアマが6名⁂
予選落ちした76人のプロにも各1万ドル(約144万円)を支給する好待遇です。
2025年『全米女子オープンゴルフ』日本人選手の獲得賞金額
2025年『全米女子オープン』が終了しました。
日本人選手の最終順位と、獲得した賞金額は一覧表の通りです。
順位 | 選手名 | スコア | 獲得賞金 |
---|---|---|---|
2T | 竹田麗央 | -5 | $1,052,621(¥151,156,375) |
4T | 西郷真央 | -4 | $486,262(¥69,827,223) |
7T | 渋野日向子 | -3 | $358,004(¥51,409,374) |
22T | 岩井千怜 | +2 | $110,035(¥15,801,026) |
36T | 山下美夢有 | +7 | $53,855(¥7,733,578) |
36T | 馬場咲希 | +7 | $53,855(¥7,733,578) |
36T | 河本結 | +7 | $53,855(¥7,733,578) |
45T | 小祝さくら | +8 | $39,232(¥5,632,115) |
45T | 岩井明愛 | +8 | $39,232(¥5,632,115) |
56T | 桑木志帆 | +12 | $27,501(¥3,947,284) |
◎この他に予選落ちした、笹生優花、古江彩佳、畑岡奈紗、鈴木愛、林菜乃子、池羽陽向、泉田琴菜、勝みなみ、西村優菜、各選手に一人、1万ドル(約144万円)が支給されます。
※木村葉月、長澤愛羅選手はアマチュアなので、賞金の対象外です。
全米女子オープンゴルフ選手権とは?女子ゴルフメジャー最高峰の歴史と格式
全米女子オープンゴルフ選手権(U.S. Women’s Open)は、1946年に創設された女子ゴルフのメジャー大会で、現在は全米ゴルフ協会(USGA)が主催しています。
四大メジャー大会の中でも最も古く、最も格式の高いトーナメントとされ、女子プロゴルファーにとって「キャリアで最も重要なタイトル」のひとつです。
第1回大会は、イリノイ州のスパルディング・パーク・カントリークラブで開催され、当時は女子プロゴルフ協会(WPGA)によって運営されていました。
その後、1953年にUSGAの主催となって以降、名実ともに“世界最高峰”の女子メジャー大会としての評価を得てきました。
特筆すべきは、厳しいコースセッティング、そして年ごとに異なる名門コースで開催される二点でしょう。
狭いフェアウェイ、深いラフ、極限まで速く仕上げられたグリーン、絶妙なバンカー配置など、選手の総合力が試される舞台が用意されます。
メンタル、ショット精度、コースマネジメントなど、すべての要素を存分に発揮できなければ、難コースの壁に跳ね返されてしまうのが全米女子オープンです。
過去の開催地は、オークモント・カントリークラブ、パインハーストNo.2、オリンピッククラブ、セーブルックなど、男子全米オープンの舞台となったこともある名コースばかりで、ゴルフ場の格式も大会の価値をさらに高めています。
2025年大会は、ウィスコンシン州のエリン・ヒルズで開催予定です。
優勝者には、USGAが贈るシルバートロフィーと巨額の賞金が与えられ、世界中のメディアがその勝者を称えます。
この大会で優勝することは、単なる勝利ではなく、女子ゴルフ史に名を刻む栄誉といえるでしょう。
全米女子オープンゴルフ選手権は、まさに女子ゴルフの“最高峰”であり、すべての女子プロが目指す夢の舞台。
その存在感は今後も揺るぎなく、次世代のスターが誕生する瞬間を世界中のゴルファーとメディアが注目しています。
全米女子オープンゴルフ選手権の歴史と主な優勝者、賞金額
全米女子オープンは1946年に第1回大会が開催され、現存する女子メジャー大会の中で最も古い歴史を誇ります。
最多優勝記録は、ベッツィ・ロールズ(1951, 1953, 1957, 1960)とミッキー・ライト(1958, 1959, 1961, 1964)の4勝です。
また、アニカ・ソレンスタムは1995年、1996年を連覇し、2006年大会と合わせて計3回優勝しています。
なお、2024年の賞金総額は1200万ドル(約18億6,000万円)、優勝賞金は240万ドル(約3億7,200万円)でした。
この賞金額は、男子の全米オープンに匹敵する金額です。
2025年もほぼ同じような金額になると予想されます。
全米女子オープンゴルフ選手権で優勝した日本人選手
日本人選手で全米女子オープンを制覇したのは、笹生優花選手です。
彼女は2021年と2024年の大会を制し、2度の優勝を果たしています。
2021年、カリフォルニア州オリンピッククラブで開催された大会で、笹生選手と畑岡奈紗選手がプレーオフに突入。
日本人対決として大きな注目を浴びましたが、笹生選手が制します。
19歳11カ月17日での大会制覇は、2008年の朴仁妃(韓国)と並ぶ最年少記録となりました。
二人そろって19歳11カ月17日での優勝とは、これまた奇遇の一言です。
このような事って、あるのですねえ。
2024年、ペンシルバニア州ランカスターカントリークラブで行われた大会で、笹生選手は2度目の優勝を果たします。
この大会では、渋野日向子選手が2位に入り、日本人選手による二度目のワンツーフィニッシュとなりました。
それまで大不調だった渋野選手の2位は「やはり、何かを持っている」と驚きを持って伝えられました。
渋野日向子選手は、確かに何かを持っていますね。
プロキャデの間でも「渋野とコンビを組みたい」との声が多いようです。
理由は「何かをやってくれそう」だから。
今年は、どんなことをやってくれるのでしょう。
笹生優花選手のセッテングなど最新情報はこちらの記事に詳しく書いています。
全米女子オープンの主な開催コース
全米女子オープンは毎年異なるコースで開催され、以下のような名門コースが過去の舞台となっています。
・オークモント・カントリークラブ(ペンシルバニア州)
・パインハースト No.2(ノースカロライナ州)
・オリンピッククラブ(カリフォルニア州)
・ランカスター・カントリークラブ(ペンシルバニア州)
・エリン・ヒルズ(ウィスコンシン州)(2025年大会開催予定)
2025年全米女子オープンゴルフ選手権大会出場資格保有の日本選手
2025年の全米女子オープンには、多くの日本人選手が出場予定です。
以下は、出場権を保有している日本人選手21名です。
・笹生優花
・渋野日向子
・古江彩佳
・竹田麗央
・小祝さくら
・西郷真央
・畑岡奈紗
・山下美夢有
・岩井明愛
・岩井千怜
・桑木志帆
・河本結
・鈴木愛
・林菜乃子
・池羽陽向
・泉田琴菜
・馬場咲
・勝みなみ
・西村優菜
※木村葉月
※長澤愛羅
順不同
*印の二人はアマチュア
最新の情報では、出場資格を持つ21名全員が出場予定です。
出場有資格選手たちは、世界ランキングや国、地域の予選会を通じて出場権を獲得していいます。
今季の日本勢は絶好調。
過去最多の13人が米ツアーを主戦場とし、ここまでの12試合で竹田麗央選手、西郷真央選手、岩井千怜選手の3人が優勝。
マッチプレー大会を除けばすべての試合で、日本選手がトップ10入りを果たしています。
LPGAツアーの一大勢力となっているから、頼もしい限りです。
全米女子オープンは、女子ゴルフ界で最も権威ある大会の一つであり、日本人選手の出場数も年々増えています。
今年も日本人選手の活躍が大いに期待できます。
ゴルフファンは、寝不足を覚悟で必見!!