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笹生優花の現在地|2度のメジャー制覇と進化するクラブセッティング

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2021年、19歳にして全米女子オープンを制した笹生優花。

そのスケールの大きなゴルフと確かな技術は、まさに“女タイガー”の異名にふさわしい。

 

東京五輪ではフィリピン代表として出場し、現在は日本国籍を選択。

ワールドワイドな活躍が期待される逸材です。

 

クラブセッティングの変遷とともに、彼女の進化と可能性を改めて整理しました。

 

*プロはシーズン中でも頻繁にクラブ調整を行います。したがって、実際に使用するギアセッティングとは異なることがありますので、ご了承ください。

 

2025年全米女子オープンについて詳しくはこちらの記事で。

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笹生優花選手のクラブセッティング(2025年最新版)

◎ドライバー

ELYTE(エリート)◆◆◆ ドライバー(9度)

IMIDE AND SUNS プロトタイプ

 

◎フェアウェイウッド&ユーティリティ

・パラダイム Ai スモーク MAX フェアウェイウッド HL(3番16.5度)

・APEX UW(19度)

・パラダイム Ai スモーク ユーティリティ(5番24度)

 

◎シャフト

・ディアマナ GT/ZF(60g台、硬さX)

・USTマミヤ Recoil DART

 

◎アイアン

・APEX Ti FUSION(4番)

・APEX CB(注:2023年は4〜9番)

・シャフト:NSプロ プロトタイプ

 

◎ウェッジ

・JAWS FORGED(46度)

・OPUS ウェッジ(50、56、60度)

・シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー105(S)

 

◎パター

・オデッセイ Ai-ONE MILLED THREE T DB

 

◎ボール

・キャロウェイ CHROME TOUR X(2024年モデル)

笹生優花選手のプロフィールと主な成績

氏名:笹生 優花(さそう ゆうか)

生年月日:2001年6月20日

出身地:東京都(フィリピン生まれ)

身長/体重:166cm/63kg

プロ転向:2019年、日本のプロテスト合格

国籍:日本(2021年、日本国籍を選択)

 

笹生優花選手は、日本人の父とフィリピン人の母のもとに生まれ、幼少期から両国文化の中で育ちました。

 

8歳でゴルフを始め、10代から国内外で頭角を現す存在となります。

 

プロ入り後は日本女子ツアーでいきなり2勝を挙げ、その圧倒的な飛距離と完成度の高いスイングで注目を集めました。

 

そして、世界が驚く快挙が2021年、19歳という若さでのメジャー制覇です。

笹生優花選手の主な戦績

2020年 NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 優勝

プロテスト合格からわずか2戦目での初優勝。

 

赤いウェアに黒パンツという“タイガー・ウッズスタイル”での圧勝劇が話題となり、“女タイガー”の異名を得るきっかけとなった一戦。

 

2020年 ニトリレディスゴルフトーナメント 優勝

続く大会でも勝利を収め、日本女子ツアーに彗星のごとく現れた才能を証明。

10代での2戦連続優勝は、宮里藍・畑岡奈紗に続く史上3人目の快挙。

 

2021年 全米女子オープン 優勝(19歳351日)

カリフォルニア州オリンピッククラブを舞台に、同じ日本勢の畑岡奈紗選手とのプレーオフを制してメジャー初優勝。

大会史上最年少での制覇となり、歴史に名を刻む。

 

2024年 全米女子オープン 優勝(2勝目)

3年ぶりとなる2度目の全米女子オープン制覇を達成。

 

これは日本勢として史上初の女子メジャー複数回制覇であり、世界を舞台に戦う“笹生時代”の本格的な到来を印象づけた。

 

通算優勝数:

・日本女子プロゴルフツアー(JLPGA):2勝

・アメリカ女子プロゴルフツアー(LPGA):2勝(いずれも全米女子オープン)

 

メジャー2勝の輝かしい実績は、一過性の成功ではなく、地道な鍛錬と国際的な経験によって築き上げられた成果です。

 

日本とフィリピン、そして世界をつなぐ次世代の象徴として、笹生優花選手のこれからの歩みに大きな期待が寄せられています。

笹生優花選手の飛距離とスイングの特性

ドライバー平均飛距離は260ヤードを超え、男子顔負けのスケールを誇る笹生優花選手。

 

特にインパクトゾーンでシャフトが立って下りてくる“タメ”が深く、ダスティン・ジョンソンに似たパワーと再現性を兼ね備える。

 

ヒールアップせずベタ足で踏ん張る下半身の強さと体幹の安定感が、ブレないショットを生んでいる。

女子ゴルフ界のレジェンド服部道子が見抜いた笹生優花選手の才能

日本女子ゴルフ界のレジェンドであり、東京オリンピック女子代表チームのヘッドコーチも務めた服部道子氏は、早くから笹生優花選手の才能に注目していました。

 

2021年、全米女子オープン開幕のわずか2日前のことです。

 

服部氏は笹生選手について「初出場のメジャーでも、いきなり優勝しても不思議ではない」と語っています。

 

その言葉は驚きをもって受け止められたが、数日後、19歳の笹生選手がプレーオフの末に日本人初となる同大会優勝を成し遂げ、彼女の慧眼(けいがん)を証明することになったのです。

 

服部道子氏が特に高く評価していたのが、笹生選手のスイングスタイルです。

 

「笹生選手は、クラブを押し込むようにしてボールを捉える打ち方をしている。

これは洋芝との相性が非常に良い。

日本の芝はボールが浮きやすく、クラブが滑る傾向があるが、洋芝はボールが沈みやすいため、しっかりとターフを取る打ち方が有利になる」

 

つまり、笹生選手の“地面を押し込むような強いインパクト”は、全米女子オープンが開催されたオリンピッククラブ(カリフォルニア州)との相性が抜群だったというわけです。

 

さらに服部氏は、笹生の飛距離だけでなく、その「縦の距離感」にも着目していたのです。

 

砲台グリーンの多い米国コースでは、縦距離の精度がスコアメイクに直結します。

高弾道で落としどころを正確に狙える笹生選手のショット力は、まさにこの条件に最適。

 

彼女のスイングを見た服部氏は

「男子のようなパワーと、女子らしい柔らかさを併せ持っている。

下半身の安定性、スイングの再現性、そして精神的な強さもすでに一流の域にある」

と評しています。

 

1985年、日本女子として初めて全米女子アマチュア選手権を制した服部道子さん。

 

その経験と観察眼に裏打ちされた“予言”は現実となり、世界の舞台で名を刻んだ笹生優花選手の第一章が幕を開けたのです。

まとめ

笹生優花選手の飛距離、柔軟性、スイングの再現性、そして勝負強さ。

そのすべてが、世界トップを狙える要素として揃っている。

 

2021年と2024年のメジャー制覇は通過点に過ぎず、今後のさらなる飛躍が確実視される存在だ。

アジアと日本の架け橋として、今後もゴルフ界に新たな歴史を刻んでいくだろう。