2025年の国内女子ゴルフツアーで好調を維持している西郷真央選手。
正確無比なショットと堅実なプレースタイルを支えているのが、最適にチューニングされたクラブセッティングです。
本記事では、西郷選手が実際に使用している最新ギアを、選定理由とともに詳しく紹介します。
※本記事で紹介する西郷真央選手のクラブセッティングは、2025年ファウンダーズカップ出場時の使用ギアをもとに構成しています。
ただし、プロゴルファーは天候やコースセッティング、体調などに応じてクラブの微調整や入れ替えを行うことが一般的であり、実際の使用ギアとは一部異なる可能性があります。
あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。
西郷真央のドライバーセッティング|飛距離と方向性の両立を実現
・ドライバー:タイトリスト「GT3 ドライバー」(ロフト10.5°)
・シャフト:USTマミヤ「ジ・アッタス V2 5」(フレックスS、45インチ)
西郷真央選手が使用しているのは、タイトリストの最新モデル「GT3 ドライバー」。
ロフトは10.5°で設定され、風に強く前へ伸びる高初速の弾道が特徴です。
フェースの反発性能と安定性を両立し、スピン量を抑えながら、方向性と飛距離のバランスを取る設計になっています。
シャフトには、USTマミヤ製の「ジ・アッタス V2 5」を採用。
しなり戻りがスムーズな中調子設計で、振りやすさとタイミングの取りやすさに定評があります。
フレックスS(硬め)ながら、50g台の軽量設計のため、西郷選手の安定したスイングリズムを保ちながら、操作性の高いティーショットを可能にしています。
この組み合わせは、ターゲットに向かって真っすぐ構えやすく、軽いフェード系の弾道を狙いたい西郷選手の意図をしっかりとサポートしています。
西郷真央のフェアウェイウッド&ユーティリティ|飛距離と高さを両立する選択
・フェアウェイウッド:タイトリスト「GT2 フェアウェイウッド」
・4番(16.5°)
・7番(21°/ライ角は0.75度フラットに調整)
・シャフト:USTマミヤ「ジ・アッタス V2 6」(フレックスS)
ユーティリティはピン「G425 ハイブリッド」
・4番(22°)
・5番(26°)
・シャフト:USTマミヤ「LIN-Q HY プロトタイプ」(70g台、フレックスS)
もともとヤマハ「RMX VD」シリーズのフェアウェイウッドを愛用していた西郷真央選手ですが、2025年シーズンからはタイトリスト「GT2」シリーズに移行。
3W(3番ウッド)をあえて入れずに、4Wと7Wというセッティングで高弾道とコントロール性を優先する戦略を維持しています。
特に7Wについては、構えたときのフィーリングを整えるためにライ角を0.75度フラットに調整するという細やかな調整が施されています。
シャフトは以前と同じく「ジ・アッタス V2」を使い続け、スイング中の違和感を排除。番手が変わっても一貫した振り心地を保っています。
ユーティリティは、ピンの人気モデル「G425 ハイブリッド」。
ロングアイアンの代わりに採用され、高弾道でグリーンをしっかり狙える構成です。
USTマミヤ「LIN-Q HY プロトタイプ」シャフトとの組み合わせにより、ラフからの抜けの良さと操作性の高さも兼ね備えています。
西郷真央のアイアンセッティング|柔らかな打感と精密なコントロール性
・アイアン:ミズノ「JPX 923 FORGED」(6番~PW)
・シャフト:日本シャフト「NSプロ 850GH neo」(フレックスS)
西郷真央選手が選ぶアイアンは、ミズノの人気モデル「JPX 923 FORGED」。
軟鉄鍛造ならではの柔らかい打感と、フェース全体でボールを捉えやすい寛容性が魅力のモデルです。
このアイアンは、ミスヒット時にもヘッドのねじれを最小限に抑える設計が施されていて、特にグリーンを直接狙うセカンドショットや、風の影響を受けやすい場面での距離・方向性の安定感に優れています。
ツアープロからの信頼も高く、操作性と安心感のバランスが取れた1本です。
装着されている「NSプロ 850GH neo」は、軽量設計ながら手元のしなりと全体の剛性バランスに優れた中調子シャフトで、スイングの再現性を高めてくれる点が特長。
しっかり振り抜いてもクラブが暴れにくく、スピンコントロールや高さの打ち分けにも貢献しています。
安定性と操作性、そしてフィーリングのよさを求める西郷選手にとって、この組み合わせは最適解といえるでしょう。
西郷真央のウェッジセッティング|多彩なアプローチに対応
・ウェッジ:VOKEY SM9(48度、54度、58度)
・シャフト:NSプロ 950GH(S)
3本体制でショートゲームをカバー。
番手ごとのスピンと高さを打ち分けられるため、状況に応じた繊細なコントロールが可能です。
西郷真央のパター|ストロークの安定感が持ち味
・パター:オデッセイ ホワイト・ホット OG ROSSIE
マレット型でストロークが安定しやすく、距離感の出しやすさと打感の柔らかさが特徴。
西郷選手のスムーズなパッティングを支えています。
西郷真央の使用ボール|飛距離とスピンのバランス
・ボール:ブリヂストン ツアーB XS
プロユース仕様の高性能ボール。ドライバーでの飛距離と、グリーン周りでのスピン性能を両立した西郷選手の信頼モデルです。
まとめ
西郷真央選手の2025年クラブセッティングは、操作性と安定感を大切にした、非常に完成度の高い構成になっています。
ドライバーからパターまで、すべてのクラブに明確な意図があり、どの場面でも最大限のパフォーマンスを発揮できるよう工夫されています。
特に、3Wをあえて入れずにフェアウェイウッドの番手構成を調整したり、ライ角を細かく変えたりと、競技ゴルファーならではのこだわりが随所に感じられます。
飛距離や見た目の派手さではなく、再現性と信頼感を重視している点も、西郷選手らしい選択といえるでしょう。
これからクラブを選ぶゴルファーにとって、西郷選手のセッティングは非常に参考になるはずです。
プレースタイルやコースの特徴に合わせた調整の重要性を教えてくれる、理想的なプロのギア構成といえるでしょう。