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岩井明愛と岩井千怜ツインズが史上初の姉妹でプレーオフ対決!

女子ゴルフ

女子プロゴルフ界は次々と新人が出てきて、実にフレッシュで活気に満ちています。

しかも、ただツアー選手としてにデビューするだけではありません。

 

何人もの選手が、あっという間に優勝を飾ってしまうのですから、実力も伴っていてゴルファーの話題になるのは当然です。

 

中でも今、最も注目されているのが岩井ツインズの姉・明愛(あきえ)選手と妹・千怜(ちさと)選手の二人です。

 

この二人がなんと2023年5月14日に行われたRKB×三井松島レディースの最終日、プレーオフで対決しました。

 

昨年の賞金女王、山下美夢有選手との3人による戦いでしたが、見事に勝利を飾ったのは岩井ツインズの妹・千怜選手でした。

 

これはツアー史上初の姉妹プレーオフであり、もちろん双子でも初めてのことです。

女子ゴルフ界に新風を巻き起こして新鮮な岩井ツインズ・明愛選手と千怜選手に迫りました。

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岩井明愛と千怜ツインズの身体能力とプロフィール!

岩井明愛(あきな)選手、千怜(ちさと)選手は2002年7月5日、埼玉県川越市に生まれました

二卵性の双子です。

二人ともすくすく元気に育ち、3歳になるとそろって近所の公園を走り回っていました。

 

これを見て、父・雄士さんは二人の足の速さに驚きます。

並々ならぬ我が子の身体能力を活かそうと、小学生になるとすぐに地元の陸上クラブに入れました。

 

夏は短距離、冬は長距離の走り込みを続けます。

妹・千怜選手は当時を振り返り「このまま、陸上で生きていくのだろうと思っていました」と語っています。

 

だが、何気ない父の一言で、二人の運命は突如として変わったのです。

ある日、月1ゴルファーだった父・雄士さんが言います。

 

「これからお父さんはゴルフの練習に行くけど、一緒に行くか?」。

練習場へついていった二人は、元気いっぱい父・雄士さんのクラブを振るのでした。

 

その姿は、もう楽しくて、楽しくて仕方ないと、父の目に映ったのです。

父が「今度のクリスマスは、サンタさんに何をお願いする?」と聞きます。

「自分のゴルフクラブ!」と、二人は声をそろえました。

 

やがてクリスマスがやってきます。

朝、双子の枕元にそれぞれ小さなゴルフバッグが置かれていたのです。

 

姉の明愛はブルーで妹・千怜のバッグはピンクでした。

「やったー」目覚めた二人は、飛びあげって喜びます。

 

そして、この日から10Km離れた毛呂山町のリンクスゴルフクラブに通う日々が始まったのです。

岩井ツインズ、8歳の時でした。

岩井明愛と千怜ツインズのプロフィール

プロテスト合格 プロ初勝利 身長 所属 卒業高校 血液型
明愛 2021年6月 42023年4月KKT杯バンテリン 161㎝ HONDA 埼玉栄 A型
千怜 2021年6月 42023年5月カストロールレディース 162㎝ HONDA 埼玉栄 A型

*二人は現在、武蔵丘短大に在学中です。

岩井明愛と千怜ツインズ二人の違いは?

双子ですが、性格やプレースタイルは異なります。

姉の明愛選手は天性のリーダーシップが備わったタイプで、プレースタイルも積極的で強気に攻めます。

 

妹の千怜選手はムードメーカー的な性格で、プレースタイルはどちらかというと慎重派です。

ですが、5月14日のプレーオフ2ホール目の第2打を直ドライバーで攻めるなど、最近は強気のプレーも目立ちます。

 

二人に共通しているのは負けず嫌いなところと底抜けに明るいこと。

笑顔がとてもチャーミングな二人です。

互いに強いライバル意識を持っていますが、姉妹仲はいたって良好です。

岩井明愛、千怜ツインズを育てた父の意志と信念の強さ!

明愛、千怜の岩井ツインズは、父・雄二さんが育てました。

雄二さんはプロゴルファーでもなければ、シングルプレーヤーでもありません。

 

どこにでもいる、月1の公務員ゴルファーでした。

したがって、決して経済的に恵まれた家庭だったわけでもありません。

 

明愛、千怜が8歳の時から毛呂山町のリンクスゴルフクラブへ通い出したのですが、小学生のボール代は無料でした。

 

これは大いに助かったと言います。

さらにラッキーは続きます。

 

リンクスゴルフクラブへ通い出した数か月後には、練習場に勤務していた永井哲二コーチから指導を受けられるようになったのです。

これにより、二人は見る見るうちに腕を上げます。

 

二人の素質を見抜いた雄二さんは「プロゴルファー」にすると、決めます。

そして、自らの月1ゴルフ、パチンコ、酒、たばこの楽しみすべてをやめたです。

 

一家の生活費以外は、すべて二人のゴルフへ投資します。

雄二さんは信念の人です。意志も強い。

 

姉妹が小学校6年の秋、リンクスゴルフクラブでヨネックスの試打会が開催されました。

それを知った雄二さんはツインズを引き連れ、ショットを披露させます。

 

ヨネックスの担当者にそれまでの競技成績も見せして、モニター契約をゲットしたのでした。

それまでは中古クラブを買って使用していたので、これは本当に助かったといいます。

 

姉妹が中学2年になると中学生、高校生ゴルファーを育成する「チームKGA(関東ゴルフ連盟)ジュニア」の存在を知ることになります。

 

埼玉県ゴルフ協会からの推薦を受けた2人は選考会に出場し、見事に合格。

こうして自宅から程近い嵐山カントリー倶楽部など、関東ゴルフ連盟に加盟しているコースでの練習が可能になったのです。

 

「このことも岩井家にとっては、とても助かりました」

雄二さんは、このように振り返ります。

岩井明愛と千怜ツインズを育てた「岩井家の4箇条」とは?

岩井ツインズの明愛選手と千怜選手は、「岩井家の4箇条」という教えを受けて育ちました。

以下がその4箇条です。

  • 人にされて嫌なことはするな
  • ひとりぼっちの人がいたら仲間に入れる
  • 困っている人がいたら助ける
  • 幼い子や女の子、弱い人には優しくする

ツインズはこの教えを小学生だった頃から何度も復唱させられ、身につけさせられたといいます。

岩井ツインズは、父・雄二さんの愛情と教育の賜物と言えるでしょう。

 

それにしても、雄二さんの信念の固さと意志の強さはすごいですね。

自分の趣味も嗜好品もすべてやめて、ツインズをプロゴルファーに育て上げたのですから。

改めて敬意を称します。

岩井明愛・千怜ツインズの母はこんな人!

岩井明愛・千怜ツインズの母の恵美子さんは看護師です。

父は公務員で母は看護師と、岩井家は共働きで二人を育て、ゴルフに打ち込む環境を整えてくれました。

 

8歳からゴルフを始めたツインズですが、共働きの両親が家庭にいる時間は少なかったそうです。

しかし、そんな家庭環境にあって、二人は『できた子供』でした。

 

全くおねだりなどしたことがなく、小さい頃に唯一サンタクロースに願ったのは、先ほども書いたゴルフクラブだったといいます。

 

そんな二人が真正面からぶつかり合ったのが、2023年5月14日に行われたRKB×三井松島レディースの最終日でした。

史上初の姉妹によるプレーオフ。

 

会場で見守っていた母・恵美子さんの心中はいかばかりだったことでしょう。

「どっちが勝っても、負けてもいい。そんな複雑な気持ちで見ていました。」

 

「どちらかに勝って欲しいという想いは、まったくありませんでした。」

「とにかくどっちも頑張って!という気持ち」

 

内助の功に徹する、恵美子さんらしいコメントです。

でもこれって、他の親から見たらとてもぜいたくで、うらやましいことかも知れませんね。

 

厳しくてやさしい両親に見守られて、岩井明愛・千怜ツインズはまだまだ飛躍します。

しばらく二人から目が離せません。