TOTOジャパンクラシック徹底ガイド｜瀬田ゴルフコースで開催

国内女子ゴルフの秋を彩る「TOTOジャパンクラシック」は、日米共催による唯一のトーナメントとして、特別な位置を占めています。

この記事では、大会の特徴や歴史、印象的なエピソード、近年の優勝者、さらには舞台となる瀬田ゴルフコース北コースの魅力までを丁寧に紹介します。

TOTOジャパンクラシックはこんな大会

「TOTOジャパンクラシック」は、全米女子プロゴルフ協会（LPGA）と日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）が共催する、日本唯一の米女子ツアー公式戦です。

賞金総額200万ドル（約3億円）、優勝賞金は5千万円超の高額を誇り、世界ランクトップクラスの選手が集結します。

例年11月に行われ、賞金女王レースやシード権争いを大きく左右する、国内ツアー終盤の大一番として注目されてます。

TOTOジャパンクラシックの歴史

1973年に「LPGAジャパンクラシック」としてスタート。

以後、スポンサーや名称、開催地を変えながら続く歴史ある大会です。

1980〜92年は「マツダジャパンクラシック」。

1993〜97年は「東レジャパンクイーンズカップ」。

1998年は「LPGAジャパンクラシック」。

1999年～2014年「ミズノクラシック」。

2015年から「TOTOジャパンクラシック」と、現在の名称になりました。

ミズノクラシック時代には、アニカ・ソレンスタムの5連覇など、伝説的な記録も残されています。

TOTOジャパンクラシックのエピソード

2020年・2021年はコロナ禍により、JLPGA単独での無観客開催となりましたが、2022年以降は米国選手も戻り、再び日米共催の舞台に。

2024年大会では竹田麗央選手が世界の強豪を退けて優勝を果たし、大きな話題となりました。

竹田選手は勢いそのままに、2025年からアメリカ女子ツアーに参戦。

シーズン第5戦目の「ブルー・ベイ・LPGA」（中国・海南島）では、3月8日の最終日に8バーディー、ノーボギーの64をマーク。

通算17アンダーとし2位のミンジー・リー（オーストラリア）に6打差をつける圧勝で、LPGAツアー通算2勝目を挙げています。

TOTOジャパンクラシック大会概要

TOTOジャパンクラシック過去の優勝者

瀬田ゴルフコース北コースはこんなゴルフ場

瀬田ゴルフコースは琵琶湖湖畔のなだらかな丘陵地に位置し、比叡山を遠望できる自然豊かな立地です。

誰でもエントリー可能なパブリック制を採用し、「北コース」「東コース」「西コース」の合計54ホールを擁する大規模なゴルフ場として知られています。

北コースは1978年に「新コース」として開場し、1988年に現在の名称に改称されました。

設計は、あの井上誠一。

クラブハウスに戻らない“行きっぱなし”の18ホールは、設計者・井上誠一の知恵と創造力を随所に垣間見ることができます。

起伏や方向性に工夫が凝らされていて、プレーヤーは常に状況判断と技術を求められます。

決して派手ではありませんが、一打一打に思考を要する造りは、記憶に深く残るコースです。

豊かな樹林に囲まれたホールの連なりは、視覚的な美観とともに、プレーヤーの精神力と技術が試されるプロトーナメント開催地としても高く評価されています。

瀬田ゴルフコース北コースの概要

北コースは井上誠一氏の設計による18ホールのパー72。

関西初導入の最新品種「マッケンジーベントグラス」のグリーンを採用し、通年で快適なプレー環境を保っています。

キャディ付きのラウンドが基本で、ホスピタリティにも定評があります。

コース情報

・ホール数：18ホール／パー72

・総距離：7,012ヤード（バックティ）

・公式サイト

また、2009年には西武グループ内のゴルフ事業が再編に着手。

2011年からは株式会社プリンスホテルが、瀬田ゴルフコースの運営主体となっています。

まとめ

TOTOジャパンクラシックは、世界トッププレーヤーが競い合う格式ある大会です。

その舞台となる瀬田ゴルフコース北コースもまた、堂々たるチャンピオンコースです。

11月の熱戦は、今後も日本女子ゴルフの歴史に名を刻み続けることでしょう。