毎年11月、静岡県御殿場市に位置する太平洋クラブ御殿場コースでは、日本ゴルフツアー機構公認のビッグトーナメント「三井住友VISA太平洋マスターズ」が開催されます。
この大会は、長年にわたり国内外のトッププロたちが熱戦を繰り広げてきた歴史あるゴルフトーナメントです。
三井住友VISA太平洋マスターズの歴史と変遷
三井住友VISA太平洋マスターズは、1972年に「太平洋クラブマスターズ」としてその歴史をスタートさせました。
その後、「東芝太平洋マスターズ」、「VISA太平洋クラブマスターズ」、「住友VISA太平洋マスターズ」と大会名を変更しながら、2001年から現在の「三井住友VISA太平洋マスターズ」という名称に落ち着きました。
特筆すべきは、歴代優勝者の顔ぶれの豪華さです。
ジーン・リトラー、鈴木規夫、ホセ・マリア・オラサバル、リー・ウエストウッド、伊沢利光、ダレン・クラークといった名だたる選手たちが、この御殿場コースで優勝カップを掲げてきました。
特にリー・ウエストウッドは1996年から1998年にかけて、史上初の大会3連覇を達成し、その名を刻んでいます。
日本人選手では、尾崎将司や中嶋常幸が3度の優勝を飾り、近年では石川遼選手が4度、松山英樹選手も2度の優勝を誇ります。
三井住友VISA太平洋マスターズの特徴と賞金
賞金総額は2億円、優勝賞金4千万円と、国内男子ツアーの中でも屈指の高額賞金大会として知られています。優勝者には副賞としてBMWが贈呈されるなど、その権威の高さがうかがえます。
本大会は例年11月第2週に開催されるため、欧米ツアーが実質的なオフシーズンに入る時期と重なり、かつては多くの世界のトップ選手が出場しました。
しかし、近年は同週にアラブ首長国連邦・ドバイで開催される欧州PGAツアーの「AVIVドバイ選手権」にトップ選手が多く出場する傾向が見られます。
それでもなお、この歴史と伝統ある大会は多くのゴルフファンを魅了し続けています。
三井住友VISA太平洋マスターズの公式サイト。
開催コース:太平洋クラブ御殿場コースの魅力
三井住友VISA太平洋マスターズの舞台である太平洋クラブ御殿場コースは、ビッグトーナメントコース以上の魅力を持つゴルフ場です。
1972年4月26日に開場したこのコースは、男子ゴルフトーナメント「太平洋マスターズ」とともに歩み、その名声を築き上げてきました。
実は、太平洋マスターズの第5回大会までは千葉県の総武カントリークラブ総武コースで開催されていました。
しかし、今では太平洋マスターズといえば御殿場コースというイメージが定着しています。
松山英樹プロ監修による大改修
太平洋クラブ御殿場コースが国際水準のトーナメントコースとしての地位を確立したのは、2018年の大改修が大きく影響しています。
この改修のきっかけは、2016年の三井住友VISA太平洋マスターズで松山英樹プロが大会レコードの23アンダーで優勝した際のインタビューでの一言でした。
日本のツアーレコードを意識していたという松山プロの言葉を受け、太平洋クラブ代表取締役の韓氏は、「御殿場コースを新たな舞台に造り上げ、国際水準を満たすトーナメント開催コースにしよう」と決意しました。
この大改修は、松山英樹プロが監修を務め、アメリカの有名設計家であるリース・ジョーンズ氏が図面を引きました。
リース・ジョーンズ氏は、全米オープンやライダーズカップなど、数々のメジャー大会や国際大会開催コースの改修を手掛けてきた実績があります。
改修の重点は「戦略性」と「景観」に置かれました。
バンカーの形状と位置、グリーン周りのバリエーションが中心的に変更され、特に「リースバンカー」と呼ばれる特徴的なバンカーは、その深さや大きさが多岐にわたり、国際水準にふさわしい仕上がりです。
また、芝生は野芝から高麗芝に張り替えられ、見た目の美しさだけでなく、戦略的な難易度も高まりました。
景観美も追求され、世界文化遺産である富士山がより美しく見えるように改造されました。
これにより、パー72からパー70に変更された御殿場コースは、難易度の高い国際基準を満たすトーナメントコースとして生まれ変わりました。
リース・ジョーンズ氏は、原設計者である加藤俊輔氏のデザインを最大限に尊重し、その素晴らしいレイアウトをさらに際立たせる改修を行ったと語っています。
アマチュアゴルファーからの高い評価
太平洋クラブ御殿場コースは、プロのトーナメントコースとしての評価だけでなく、アマチュアゴルファーからも高い評価を得ています。
2022年の「プレーして最もよかったゴルフ場」ランキングでは、静岡県の川奈ホテルゴルフコースと並んで全国1位の栄冠に輝きました。
このランキングは、『週刊ダイヤモンド』がゴルフ場支配人やダイヤモンドオンライン有料会員を対象に行ったアンケートに基づき、コースレイアウト、メンテナンス、設備、スタッフの対応、食事の質など、多岐にわたる項目で評価されています。
御殿場コースの支配人たちは、「コースメンテナンス、キャディ、レストラン、フロントの対応など全てが素晴らしい。
営業方針を見習いたい」とまで絶賛しています。
このように、プロもアマチュアも納得する高品質なサービスとコースコンディションが、その人気の秘密です。
さらに、2001年に開催された男子ゴルフW杯では、米国代表のタイガー・ウッズ選手が18番ホールでチップインイーグルを決めた歴史的な瞬間が生まれました。
17番パー3とともに、今でも多くのゴルファーが憧れるホールです。
アクセスとプレー情報
太平洋クラブ御殿場コースは、アクセスも良好です。
・公式サイト
・所在地: 〒412-0048 静岡県御殿場市板妻941-1
・連絡先: TEL: 0550-89-6222
プレー料金については、メンバー料金とビジター料金が設定されており、メンバー同伴や紹介でのプレーが可能です。
*メンバー料金: 12,500円(平日、土日祝)・キャディ付き
*ビジター料金:
-
- メンバー同伴の場合(キャディ付き):平日 33,500円、土日祝 44,500円
- 紹介でプレーの場合(キャディ付き):平日 38,500円
◎料金は変動する場合があります。
詳しくは公式サイトや電話で確認してください。
コースの概要は以下の通りです。
・開場日: 1977年4月26日
・コース設計・改造: 加藤俊輔
・コース改修設計(2018年): リース・ジョーンズ
・コース改修監修(2018年): 松山英樹プロ
・コース面積: 91万平方メートル
・コース: 18ホール(7,327ヤード / パー72、2018年よりPar70に変更)
・JGAコースレート: 74.2(トーナメントティー)
太平洋クラブでは2025年度の新規会員を募集しています
2025年度の新規会員募集は販売額を変更し実施いたします。
400口数限定販売(募集口数に到達次第販売は終了いたします)
組織/種別 | 募集金額(税込) | 対象/保証金 | 譲渡・相続 |
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太平洋クラブ全国18コース、海外提携クラブ、太平洋クラブ銀座 | |||
正会員 | 880万円 | 個人・法人/無し | 可能 |
パーソナル | 528万円 | 個人/無し | 不可 |
コーポレート | 693万円 | 法人/無し | 不可 |
関西エリア(関西3コース、海外提携クラブ(アフィリエイトのみ)、太平洋クラブ銀座) | |||
正会員 | 385万円 | 個人・法人/無し | 可能 |
新規会員募集 実施概要
- 実施期間:2025年4月1日より2026年3月31日受付分まで
- 募集口数:400口
- 理事面接について:入会審査のため、理事面接を実施いたします。ただし、推薦保証人がいる場合は理事面接が免除となります。
- 推薦保証人について:各組織の会員であり、入会5年以上経過し、直近1年以内に5回以上の来場履歴があることを条件といたします。
新規会員募集 割引制度
家族割引制度
会員(現会員含む)の4親等以内の親族に対し下記割引価格にて販売いたします。
組織 | 割引について |
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太平洋クラブ正会員 | 10%割引 |
パーソナル会員 | 割引なし(税別価格10%相当のTCチケット進呈) |
コーポレート会員 | 割引なし(税別価格10%相当のTCチケット進呈) |
関西エリア正会員 | 10%割引 |
複数購入割引制度
会員種別 | 購入口数 | 割引内容 |
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正会員(太平洋クラブ正会員) | 2口購入 | 5%割引(8,800,000円 → 8,360,000円) |
3口以上購入 | 10%割引(8,800,000円 → 7,920,000円) | |
正会員(関西エリア正会員) | 2口購入 | 5%割引(3,850,000円 → 3,657,500円) |
3口以上購入 | 10%割引(3,850,000円 → 3,465,500円) | |
パーソナル会員 / コーポレート会員(太平洋クラブ) | 2口購入 | 税抜価格5%相当のTCチケット進呈 |
3口以上購入 | 税抜価格10%相当のTCチケット進呈 |
太平洋クラブの募集に関しましては、こちらへお問い合わせください。
最後に
三井住友VISA太平洋マスターズは、日本のゴルフトーナメントの中でも特別な存在であり、その舞台である太平洋クラブ御殿場コースは、世界に誇る景観美と戦略性を兼ね備えた名門コースです。
プロの熱戦だけでなく、アマチュアゴルファーも存分にゴルフの奥深さを味わえるこのコースで、ぜひ一度プレーを楽しんでみてはいかがでしょうか。