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第44回大王製紙エリエールレディスオープン徹底ガイド|歴史から見どころまで

女子ゴルフ

2025年大会のすべてがわかる!

 

秋の深まりとともに、日本の女子ゴルフ界に熱狂と感動のドラマを巻き起こす「大王製紙エリエールレディスオープン」

 

毎年11月の第3週に愛媛県松山市のエリエールゴルフクラブ松山で開催されるこの大会は、各選手にとって実に重要な意味を持ち大会です。

 

その年の賞金女王の行方に大きく影響し、賞金ランキング下位の選手にとっては翌シーズンの出場資格をかけた、文字通り最終決戦の舞台でもあるのです。

 

賞金女王の座と翌年のシード権をかけて、選手たちが最後の1打まで全力を尽くす試合、それが大王製紙エリエールレディスオープンです。

 

若手の飛躍、ベテランの意地、そして海外勢の躍動が交錯する大会は、毎年のように感動的な物語を生み出してきました。

 

この記事では、第44回大会の概要から、その輝かしい歴史、過去の感動的なエピソードまで、大会の魅力を深く掘り下げていきます。

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大王製紙エリエールレディスオープン大会の特徴と歴史

大王製紙エリエールレディスオープンは、毎年11月に愛媛県松山市で開催される日本女子プロゴルフ協会公認のトーナメントです。

 

1982年の第1回大会以来、日本の女子ゴルフツアーを大いに盛り上げてきました。

 

本大会は、レギュラーツアー終盤に位置するため、賞金女王と翌年のシード権をかけた最終決戦の舞台として知られています。

 

2013年からは4日間競技となり、賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円と規模を大幅に拡大しました。

 

シーズン最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」への出場資格がない選手にとって、この大会が事実上の最終戦でもあります。

 

メルセデスランキング50位以内の選手が次年度のシード権を獲得できるため、選手たちは最後の力を振り絞ってプレーに臨みます。

 

選手たちの今後に影響の大きい当大会は、数々のドラマを演出し、多くのゴルフファンを魅了し続けています。

 

特にシード権当落線上の選手たちにとって、この大会の成績次第で「天国と地獄」を味わうことになりるのです。

 

順位が1つ違うだけで、あるいはわずか1打の違いで翌年の出場試合数が大きく変わるため、選手たちは極度のプレッシャーの中でのプレーを強いられます。

 

この緊張感こそが、エリエールレディスオープンを特別な試合にしているといえるでしょう。

 

2018年度からは「リランキング制度」も導入され、51位から55位までの選手にも前半戦の出場資格が与えられるようになったことで、さらに多くの選手にチャンスが広がりました。

 

リランキングなど女子ツアーの主要ランキングについて、詳しくはこちらの記事でどうぞ!

大会名称の変遷

大会の名称も時代とともに変化してきました。

 

第一回は「エリエール女子オープンゴルフトーナメント」として開催され、その後「大王製紙エリエール女子オープンゴルフトーナメント」に改称。

 

1998年の第17回大会から現在の「大王製紙エリエールレディスオープン」となりました。

 

また、2012年と2015年には「東日本大震災復興支援事業」として、主催者である大王製紙の意向によって福島県の五浦庭園カントリークラブに会場を移し、社会貢献にも力を注いできました。

大会概要

項目 詳細
大会名称 第44回大王製紙エリエールレディスオープン
開催期間 2025年11月20日(木)~11月23日(日)
開催コース エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県松山市柳谷町乙45-1)
賞金総額 10,000万円
優勝賞金 1,800万円
出場人数 96人(予定)

過去十年間の優勝者

この10年間、大王製紙エリエールレディスオープンでは、国内外のトップ選手が優勝者に名を連ねてきました。

 

それぞれの優勝には、感動的なストーリーがありました。

 

  • 2024年:山下 美夢有 – 圧倒的な強さでシーズンを席巻し、賞金女王を確定させた後の貫禄の勝利でした。

 

  • 2023年:青木 瀬令奈 – 卓越したショットとパットの精度で、強豪ひしめく最終戦を制しました。

 

  • 2022年:藤田 さいき – 46歳での劇的な復活優勝は、多くのゴルフファンの心を震わせました。キャリアの長さと経験が光った勝利です。

 

  • 2021年:原 英莉花 – ダイナミックなプレースタイルでギャラリーを魅了し、シーズン終盤の重要な局面で勝利を手にしました。

 

  • 2020年:古江 彩佳 – 新人ながら驚異的な安定感を見せ、この大会でツアー通算2勝目を挙げました。

 

  • 2019年:渋野 日向子 – 全英女子オープン優勝後、帰国してからの国内ツアーでの優勝。観客の大歓声に応える劇的な勝利でした。

 

  • 2018年:勝 みなみ – 安定したプレーで最後まで集中力を保ち、強豪選手との競り合いを制しました。

 

  • 2017年:申 ジエ – 常に上位にいる実力者で、この大会でもその強さをいかんなく発揮し、見事なプレーで優勝を飾りました。

 

  • 2016年:テレサ・ルー – 持ち前のパワフルなゴルフで、難しいコンディションの中、スコアを伸ばして優勝を決めました。

 

  • 2015年:イ・ボミ – 日本ツアーで圧倒的な人気を誇るイ・ボミが、福島開催の大会で優勝し、ファンに大きな喜びを与えました。

大会を盛り上げる過去のエピソード

大王製紙エリエールレディスオープンは、シード権をめぐる熾烈な争いから、数々の感動的なドラマを生み出してきました。

 

多くの選手にとって、この大会が翌年の命運を分けるため、最終日の最終ホールまで目が離せない展開が繰り広げられます。

 

特に2022年大会では、当時46歳のベテラン、藤田さいき選手が11年ぶりの優勝を成し遂げ、多くのファンを感動させました。

 

これは、長いスランプを乗り越えて掴んだ、まさに執念の勝利でした。

 

最終日は、若手選手の追い上げを振り切り、パーパットを決めると大粒の涙を流し、その姿は多くの人々の胸を打ったのです。

 

彼女の優勝は、何歳になっても夢を追いかけることの大切さを教えてくれました。

 

2019年には、その年の全英女子オープンで優勝した渋野日向子選手が、凱旋優勝を果たした大会です。

 

圧倒的な強さを見せつけ、ギャラリーを大いに沸かせたのは記憶に新しいところです。

 

大会期間中、彼女の一挙手一投足に大きな注目が集まり、ゴルフ場全体がお祭り騒ぎのような状況を呈したものです。

 

この勝利は、男女の枠を超え彼女が日本のゴルフ界にとって、どれほど大きな存在であるかを再認識させるには十分でした。

 

また、この大会は選手の引退試合になることもあり、ゴルフ人生の集大成として挑む選手の姿に、ゴルフファンが涙する場面も多くあります。

 

2012年大会の優勝者である佐伯三貴選手が、2019年のこの大会を最後に引退することを表明していました。

 

そのことを知った多くのギャラリーは、彼女が最後のプレーを終えるまで惜しみない拍手と声援を送り続けたのでした。

 

ゴルフ人生の最後の舞台で全力を尽くす選手たちの姿は、スポーツとしてのゴルフの素晴らしさと厳しさを改めて私たちに教えてくれます。


まとめ

第44回を迎える大王製紙エリエールレディスオープンは、単にトーナメントの一コマで片づけられる大会ではありません。

 

選手たちのゴルフ人生を左右する、まさに運命の分岐点を演出する大会ともいえる存在です。

 

今後もシード権をかけた選手たちの熱い戦いはもちろん、ベテランや若手、海外の強豪などによって、さまざまなドラマが生まれるでしょう。

 

今年の大会も、きっと私たちに大いなる感動を与えてくれるはずです。