日本女子ゴルフ界を代表する畑岡奈紗プロ。
その強さの裏には、飛距離と操作性を両立させた緻密なクラブセッティングがあります。
本記事では、2025年最新のクラブ構成を元に、各クラブの特徴と選定理由を徹底解説します。
畑岡選手のプレースタイルを支える14本の秘密に迫ります。
畑岡奈紗選手のドライバー|飛距離とコントロールのバランス重視
クラブ名:ダンロップ スリクソン ZX5 Mk II ドライバー(9.5度)
畑岡奈紗選手が使用するスリクソン ZX5 Mk II ドライバーは、高初速・低スピンを実現する中〜上級者向けモデル。
特に、カーボンクラウンと可変式ウェイトにより、ヘッド内部の慣性モーメントが極めて高く設計されているため、スイートエリアが広く、オフセンターヒットでも飛距離のロスを最小限に抑えます。
畑岡選手はフェード・ドローを自在に打ち分ける技術を持つ選手であり、このクラブの「直進性の高さ」と「つかまりすぎない設計」は、風に対して強く、戦略的なティーショットに大きな武器となっています。
また、適度なつかまりがあるため、左へのミスを警戒する状況でも安心して振り切ることができます。
ロフト9.5度の設定は、彼女のスイングスピードと理想的な打ち出し角を両立する絶妙なバランス。
弾道は高く、キャリーでしっかりと距離を稼ぎながらも、風に負けない力強い球筋が特徴です。
畑岡奈紗選手のフェアウェイウッド|ロングホールの攻略に不可欠な信頼クラブ
クラブ名:ダンロップ スリクソン ZX フェアウェイウッド(15度)
畑岡奈紗選手が使用するスリクソン ZX フェアウェイウッドは、ソール後方に設けられたウェイトと低重心設計により、高弾道かつ安定したキャリー性能を発揮。
フェアウェイはもちろん、セミラフや傾斜地といった難しいライからでも、しっかり球を拾って前へ運ぶことができます。
この3番ウッドは、ロングホールの2打目でグリーンを狙う場面や、ティーショットでコントロールを優先したいパー4などで多用され、畑岡にとって「攻めの中核」を担う一本。
特に、ややフラットなフェース形状と心地よい打感は、ライン出しショットにも適しており、方向性と距離の両立を高い次元で実現します。
芝の上からでも球が浮きやすく、スピンも適度に入りやすいため、止まる球を打ちたい場面でも安心して構えられるのが特長です。
畑岡奈紗選手のユーティリティ|多様なライに強く、高弾道でグリーンを狙える万能クラブ
クラブ名:スリクソン ZX ハイブリッド(22度)
畑岡奈紗選手が選ぶスリクソン ZX ハイブリッド(22度)は、長めのパー4やパー5でのセカンドショット、あるいはティーショットでコース攻略を計算する場面で多用される一本です。
ロングアイアンでは難しい距離を、確実に・高く・止めて攻めるための“信頼の中距離武器”といえます。
このクラブは低重心・高打ち出し設計により、高弾道でスピン量も適度に確保されるため、グリーン上でしっかりボールを止めることが可能です。
フェースには反発力を高めた構造を採用しており、飛距離性能にも優れています。
さらに特筆すべきは、ライを選ばずに打てる寛容性。
フェアウェイはもちろん、ラフや傾斜地でも球を拾いやすく、芯を外しても大きな飛距離ロスになりにくいのが特徴です。
これは、ツアーの過酷なコンディションでも戦い続ける畑岡選手にとって、大きなアドバンテージとなっています。
ロフト22度の設定により、アイアンの延長として扱えるフィーリングと、ウッドのような球の上がりやすさを両立していて、風が吹く状況でも高精度なショットを実現します。
アイアン|精密なターゲットショットを可能にする操作性重視の構成
クラブ名:スリクソン ZX7 Mk II アイアン(5番〜PW)
畑岡奈紗選手の使用するスリクソン ZX7 Mk II アイアンは、軟鉄鍛造ならではの柔らかい打感と、プロ仕様の顔つきを兼ね備えたモデル。
コンパクトなヘッドとストレートなトップブレードが、ターゲットに対して構えた際の安心感と正確性をもたらします。
このアイアンは「球の高さ・スピン量・左右の打ち分け」といった操作性を求めるプレイヤー向けに設計されていて、畑岡選手のような精密なショットを多用するゴルファーに最適。
距離感が重要なミドル〜ショートアイアンの番手間で、弾道の高さや落下角度を自由にコントロールすることができます。
また、トゥ側とヒール側に重量配分を持たせた設計により、ミスヒットへの許容度も高く、風の中でも弾道がブレにくいのが特徴。
世界を舞台に戦う畑岡にとって、信頼性と精度を両立する武器となっています。
ウェッジ|繊細なタッチと高スピン性能
クラブ名:クリーブランド RTX 6 ZIPCORE(50度、54度、58度)
摩擦力の高いフェースでスピン量を最大化。バンカーやグリーン周りでの繊細なアプローチを可能にする、タッチと操作性重視のウェッジ。
パター|タッチとラインの再現性を追求
クラブ名:オデッセイ ホワイトホット OG #1
オーソドックスなピン型。打感の良さと安定した転がりで、ラインをイメージ通りに出せる再現性が高い。
まとめ|畑岡奈紗のセッティングは「戦略と信頼性」の結晶
畑岡奈紗プロのクラブセッティングは、トータルバランスを重視した堅実な構成。
各クラブに明確な役割を持たせることで、飛距離・方向性・スピンコントロールのすべてを高いレベルで両立しています。
特にフェアウェイウッドやアイアンの選定からは、精密なショットメイキングへのこだわりが見て取れます。