ルーキーシーズンで鮮烈なデビューを果たし、2年目となる2025年シーズンに初優勝が期待される菅楓華(すが ふううか)プロ。
シーズン当初からメルセデスランキングの上位をキープし、今シーズンも安定した活躍を見せている彼女の最新クラブセッティングと、これまでの輝かしいゴルフキャリアをご紹介します。
2025年シーズンも活躍中!菅楓華プロの最新クラブセッティングを徹底解剖
練習日に取材した菅楓華プロの14本のクラブには、初優勝への強い意気込みが込められています。
今オフは体力強化に努め、体重を5キロ増量。
これに伴い、キャディバッグの中身も調整し、スリクソンの最新モデルを多数投入しています。
ドライバー:つかまりと飛距離が向上した「ZXi TR」
昨年秋から愛用するスリクソン『ZXi TR』(9度)は、シャフトに『テンセイプロブルー1K 50S』を挿しています。
菅プロは「小ぶりなヘッドが好きなので、『TR』を気に入っています。前モデルよりもつかまり感があり、右に吹けるミスが減りました。飛距離も2ヤードほど伸びています」と語ります。
クセのない全体しなりが特徴のシャフトと最新ヘッドの組み合わせが、彼女のショットを支える信頼のギアです。
ユーティリティ:硬いグリーンも攻められる「ZXi」シリーズ
特に注目すべきは、ロングゲームでの使用頻度が高いユーティリティです。
今シーズンから3番、4番、5番と3本すべてを最新モデルの『ZXi』にチェンジしました。
「硬いグリーンで重要だと考えていました」と語る菅プロ。
最初はヘッドが大きく見えて違和感があったそうですが、すぐに馴染んだといいます。
「めっちゃ(ボールの)高さが出るので、硬いグリーンでも止められます」と、攻めのゴルフを可能にする新たな武器を手に入れました。
アイアン&ウェッジ:見た目と性能を兼ね備えたスリクソン&クリーブランド
アイアンは6番からPWまでスリクソン『ZXi 5』を、ウェッジはクリーブランドの『RTZ』といずれも最新モデルに替えています。
菅プロはスリクソンのアイアンについて「トップラインが細すぎず太すぎず、中間ぐらいの『5』が好きです」と、見た目を重視していることを明かしました。
ウェッジに関しても「顔が気に入って、打ちやすいです。スピンもかかるからいい感じだと思います」と、その性能に満足している様子です。
パター:信頼のエース、オデッセイ『トライビーム#2』への回帰
「スコアを作るのはパター」と話す菅プロは、昨年の後半にマレット型を使用していた時期もありましたが、今シーズンはブレード型のエースであるオデッセイ『トライビーム#2』に戻しました。
「デビューの頃から使っていたエースです。ネックが三角形で安定感があり、芯を外しても真っすぐ転がってくれます」と、その良さを語っています。
オフにストロークを改善できたことで、3~4メートルのパットも良くなってきたため、信頼するエースパターで臨む安心感があるようです。
【菅楓華プロのクラブセッティング(2025年2月撮影)】
クラブ | モデル名 | スペック |
---|---|---|
1W | スリクソンZXi TR | 9度/テンセイプロブルー1K 50S |
3W | スリクソンZXi MKⅡ | 15度/テンセイプロブルー1K 50S |
3U | スリクソンZXi | 19度/テンセイプロ1K 70S |
4U・5U | スリクソンZXi | 22・25度/テンセイプロ1Kハイブリッド70S |
6I~PW | スリクソンZXi 5 | N.S.PRO 850GH S |
48・54・58度 | クリーブランドRTZ | N.S.PRO 850GH S |
PT | オデッセイ トライビーム#2 | |
BALL | スリクソン ZスターXV |
菅楓華プロの輝かしいプロフィール
幼い頃からゴルフと向き合い、数々の実績を積み上げてきた菅楓華プロのこれまでの歩みをご紹介します。
多くの女子プロは家族の影響やすすめでゴルフクラブを握っていますが、彼女の場合はとてもユニークなきっかけでゴルフを始めました。
ゴルフとの出会いからアマチュア時代
・近所の公園に遊びに来ていたお姉さんに誘われ、6歳からゴルフを始めました。
・日章学園中学校1年時の2019年3月には「九州中学校ゴルフ選手権春季大会」で優勝しています。
・同年、「アジアパシフィックジュニアカップ」に日本代表として選出され、3戦全勝で日本チームの勝利に貢献しました。
・日章学園高等学校進学後、2022年「8地区強化指定選手チーム対抗戦」では個人・団体ともに優勝。
この権利で出場した2023年「ゴルフ・サウスオーストラリア・アマチュア・クラッシック」では2位タイを獲得しました。
・2023年には「ずっと取りたかったタイトル」と語る「九州女子選手権」で優勝を果たしています。
・同年、ステップ・アップ・ツアーにもアマチュアとして参戦し、「フンドーキンレディース」で3位タイ、「サロンパスレディス」で6位と、プロ顔負けの活躍を見せました。
プロ転向、そしてルーキーイヤーの鮮烈デビュー
・2023年11月、勢いそのままにJLPGAプロテストに一発合格。
しかし、JLPGAファイナルQTではスコア誤記で失格となり、QTランキングは104位となりました。
・2024年シーズン開幕第二戦、「Vポイント×ENEOSゴルフトーナメント」で7位タイに入るなど、4試合の出場ながらも第1回リランキングを33位まで急浮上させました。
・2025年シーズンは開幕第二戦で2位になり、何度も優勝争いに加わるほど成長。
メルセデスラインキングも7月15日時点で6位をキープ。
初優勝への期待が高まります。
プロフィール詳細
身長 | 167cm |
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体重 | |
血液型 | O型 |
生年月日 | 2005年5月17日 (20歳) |
国籍 | 日本 |
出身地 | 宮崎県宮崎市 |
出身校 | 日章学園高等学校在学中 |
ゴルフ歴 | 7歳〜 |
プロ転向 | 2023年(96期生) |
得意クラブ | 9番アイアン |
趣味 | カラオケ・ダンス |
好きな色 | ブルー |
(プロフィール情報は2025年6月10日現在)
まとめ
菅楓華プロは、そのゴルフセンスと努力で着実にステップアップしてきました。
2年目となる今シーズン、新たなクラブセッティングと強化された体で、悲願の初優勝を掴み取ことに期待が高まります。