日本女子ゴルフ界を代表する「黄金世代」。
その一角を担う高橋彩華選手は、2025年6月15日の「宮里藍サントリーレディス」で約3年ぶりとなるツアー通算2勝目を挙げました。
この勝利は今季の黄金世代初勝利でもあり、改めて彼女の安定した実力と努力を証明する結果となりました。
高橋選手のゴルフスタイルは、精密なショットと堅実なプレースタイルに支えられています。
パーオン率75.19%(ツアー2位)、リカバリー率71.87%(ツアー2位)と、数字が示すとおり、その安定感は群を抜いています。
高橋彩華 プロフィール
新潟県出身の高橋彩華選手は、10歳でゴルフを始め、アマチュア時代から国内トップレベルで活躍してきました。
プロ転向は2018年。
以降、着実に実績を重ね、アイアン精度を武器にツアーで存在感を放っています。
2025年には「宮里藍サントリーレディス」でツアー2勝目を飾り、憧れの「全英女子オープン」への出場権を獲得し、黄金世代を牽引する選手としてさらなる期待が寄せられています。
高橋彩華選手の出場する「全英女子オープン」について、詳しくはこちらの記事でどうぞ!
プロフィール一覧
項目 | 内容 |
---|---|
氏名 | 高橋 彩華(Sayaka Takahashi) |
生年月日 | 1998年7月24日(26歳) |
国籍 | 日本 |
出身地 | 新潟県新潟市 |
身長 | 162cm |
体重 | 55kg |
血液型 | A型 |
出身校 | 日本ウェルネススポーツ大学 在学中 |
ゴルフ歴 | 10歳〜 |
プロ転向 | 2018年7月28日(90期生) |
ツアー通算 | 2勝 |
得意クラブ | アイアン |
趣味 | 音楽鑑賞 |
世界ランキング | 88位(2025年6月15日時点) |
賞金ランキング | 3位(¥64,086,467、2025年6月15日時点) |
PTランキング | 3位(903pt、2025年6月15日時点) |
高橋彩華のクラブセッティンのこだわり
高橋彩華選手のゴルフは、飛距離で勝負するスタイルではありません。
ドライビングディスタンスはツアー36位(238.19ヤード)とアベレージクラスですが、そのゴルフを支えているのは、驚異的なパーオン率2位(75.19%)を誇るショットの精度です。
今季に入り、彼女は「アイアンが1番手分飛ぶようになった」と語っています。
その背景には、日々のトレーニングに加え、使用ボールを「タイトリスト プロV1x」に変更したことも大きな要因とされています。
もともと弾道は低いタイプでしたが、この新しいボールによって高さと飛距離が得られ、持ち味であるショットの安定感にさらに磨きがかかりました。
ショートゲームでも、高橋選手の細やかなこだわりが光ります。
リカバリー率2位(71.87%)の数字が示すとおり、グリーン周りでの繊細なタッチが彼女の強みです。
その支えとなっているのが、3本体制で採用している「ボーケイSM10」ウェッジ。
特に58度のロフトにはスチールシャフト「NSプロ 850GH NEO」を装着。
「カーボンシャフトでは細かなニュアンスがぼやけてしまう」との理由から、あえてスチールにこだわったセッティングです。
一見、派手さはありませんが、彼女の“ステディなプレースタイル”は、こうしたクラブへの細部にわたる配慮によって成り立っています。
飛ばすことよりも、狙ったところへ確実に運び、ミスを最小限に抑える。
その積み重ねこそが、今季の安定した成績と結果につながっているのです。
3年ぶりに2勝目を飾った「2025年宮里藍サントリーレディス」で、彼女が使用したクラブ構成は以下のとおりです。
ドライバー
●テーラーメイド Qi35 LS(9.0度)
・シャフト:藤倉コンポジット スピーダーNX BLACK(45インチ、50g、S)
・グリップ:パルマックス
フェアウェイウッド
●テーラーメイド ステルス2:3番(15度)、5番(18度)
・シャフト:藤倉コンポジット スピーダーNX BLUE
ユーティリティ
●テーラーメイド Qi35 MAX:4番(23度)、5番(27度)
・シャフト:藤倉コンポジット スピーダーTRハイブリッド(75g、S)
アイアン
●ミズノプロ245(6番〜PW)
・シャフト:藤倉コンポジット TRAVIL(85g、S)
ウェッジ
●タイトリスト ボーケイSM10
・50度・54度(シャフト:藤倉コンポジット TRAVIL 95g S)
・58度(シャフト:日本シャフト NSプロ 850GH NEO)
パター
・スパイダー ツアーX
ボール
・タイトリスト プロV1x
まとめ
高橋彩華選手は、アイアンの精度とショートゲームの安定感を武器に、黄金世代の中でも実力派として注目されています。
クラブセッティングにおいても細部にまでこだわり、ショットの高さ・飛距離・操作性を高次元で両立しています。
今後も安定した成績とさらなる飛躍が期待される選手です。