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ゴルフには鬱陶しい梅雨入り・こんな時こそ優雅に雨宿り

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沖縄は早々に梅雨明け。

入れ替わるように九州、四国、本州が西から徐々に入梅。

 

梅雨が明けると猛暑が待っていて、ここから3ケ月ほどはゴルファーにとって受難の季節?

この時期は北海道がゴルフに最適なのですが、コロナで道内のゴルフ場はどこも閑散とした状態。

 

内地(本州の事)のお客さんは来ないし、道内のゴルファーはコロナに敏感でプレーに気が進まない人が多いようだ。

 

雨の花

 

何と言っても北海道は全国に先駆け、道民への行動自粛要請とともに2月27日から全小・中・高校を臨時休校にしたほどコロナには危機感を強めていました。

 

それが、道内のゴルファへ少なからず心理的な影響を与えているのでしょう。

元旦、高校時代の先輩にRINEを入れました。

 

「今年はオープンの日からプレーしましょう」

「分かったよ、連絡するから練習しとけ」

 

だが、未だに連絡はありません。

ゴルフはできなくとも宇宙の彼方へコロナが吹っ飛んでくれたら、それに越したことはない。

 

現在、北海道は落ち着きを取り戻しつつあります。

長らく休校が続いた学校も再開され、街に子どもたちの明るい声が戻ってきました。

 

2月に発令された若き鈴木知事の大胆にして毅然たる対策は、中央政界からも注目を集めました。

横須賀あたりで政治家業の若旦那を気取る衆議院議員とは、器の違いを見せつけた英断でした。

 

 

さて、この状況下、コロナに怯え雨を恨んでばかりでは、人生つまらなくなるばかり。

日本のゆかしき情緒の傘で、優雅に雨宿りとしゃれこんでみようじゃありませんか。

 

あなたを置いて、ゴルフはどこへも逃げません。

スコアよりも、時には雨の種類でも数えてみましょう。

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日本には雨の数がなぜ多い?

紫陽花

 

五月雨を あつめて早し 最上川  (松尾芭蕉)

梅雨晴れの 夕茜して すぐ消えし (高浜虚子)

 

もつれつゝ とけつゝ春の 雨の糸 (鈴木花蓑)

春雨や みなまたたける 水たまり (木下夕爾)

 

昔も今も、雨は多くの俳人に読まれ続けている。

雨そのもは季語でなく『五月雨』『春雨』『梅雨』『夕立』『秋霖』『小夜時雨』など、雨の名称が季語になっています。

 

同時に『春霖』『冬の雨』など季節を表す言葉が豊富なので、雨の季語は春夏秋冬すべてにわたります。

 

あの、芥川龍之介も雨の俳句を多く遺している。

さみだれや 青柴積める 軒の下 (龍之介)

 

梅雨と言えば紫陽花。

昔から俳人たちの心を動かし続ける紫陽花は、雨に良く似合います。

 

梅雨に打たれても決して萎れることはなく、むしろ輝きを増すような艶やかさ。

派手ではないが、庭の一角にしっかりと位置を占める存在感。

 

紫陽花に 雫あつめて 朝日かな (加賀千代女)

 

紫陽花は好きな花です。

 

さて、イタリアの友人から突然こんなメールが舞い込みました。

「日本て、雨の数が多いよね」

 

雨の数が多い???

雨の日のが多い、の間違いじゃありません?

 

そうか、OK!

了解、分かりました。

 

雨を表現する言葉が多いと言うことですね。

数えてみたら、あるわ、あるわ・・・・・・・

 

・小雨

・大雨

・暴風雨

・寒九(かんく)の雨・寒の雨

・喜雨(きう)

・狐の嫁入り

・紅雨(こうう)

・膏雨(こうう)

・穀雨(こくう)

・催花雨(さいかう)

・桜雨(さくらあめ)

・山茶花梅雨(さざんかづゆ)

・五月雨(さみだれ、さつきあめ)

 

・小夜時雨(さよしぐれ)

・慈雨(じう)

・篠(しの)突く雨

・秋霖(しゅうりん)

・春霖(しゅんりん)

・翠雨(すいう)

・瑞雨(ずいう)

・青雨(せいう)

・栗花落(ついり)

・梅雨(つゆ、ばいう)

・土砂降り

・照り梅雨

・虎が雨

・菜種梅雨(なたねづゆ)

・七つ下がりの雨

・涙雨(なみだあめ)

・梅霖(ばいりん)

・白雨(はくう)

・麦雨(ばくう)

・走り梅雨

・春雨(はるさめ)

・半夏雨(はんげあめ)

・一雨一度(ひとあめいちど)

・百穀春雨/春雨百穀(ひゃっこくはるさめ/はるさめひゃっこく)

 

くちなしの花

・外待雨(ほまちあめ)

・迎え梅雨(むかえづゆ)

・戻り梅雨

・ 遣らずの雨

・緑雨(りょくう)

・ 私雨(わたくしあめ)

・ゲリラ豪雨

・小糠雨(こぬかあめ)

・片時雨(かたしぐれ)

・ 寒雨(かんう)

・スコール

 

まだまだあるけど、やめておきましょう、疲れました。

読む方はもっと疲れますよね。

 

もう一つだけ、

『雨返し』(あまがえし)は俳句の季語にもなっている。

青森県の津軽地方で、古くから伝えられている言葉のようです。

 

『木々は身を 捩(よじ)る外なき 雨返し』(新谷ひろし)

 

厳寒の東北地方の冬でも、寒さが緩み雨になる日がある。

その後、突如として低気圧が襲い、暴風雪に変わることを『雨返し』と言う。

 

いやー、伊太利くん、なかなか日本のことが詳しくって、情緒があるんだね。

ヨーロッパも南の地方は今、梅雨時だそうです。

 

こんな句もあります。

紫陽花や  昨日の誠  今日の嘘 (正岡子規)

 

日々、薄い青から藍色へと少しずつ変化する紫陽花の様子を、人の心になぞらえて表現した句です。

人の心も紫陽花の色のように移ろいやすいもの。

そんな頼りない人の心を詠ったのでしょう。