六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県神戸市北区)は、2025年6月に開催される「宮里藍 サントリーレディスオープン」の舞台となる名門コースです。
加藤福一の設計で誕生したコースは、その後1996年(平成8年)に、ジャック・ニクラウスが監修して大改造に着手。
それぞれが個性的な36ホールは、自然美と造形美に優れ、プレーヤーに勇気と慎重、選択と決断を求める日本屈指のチャンピオンシップコースとして知られています。
何よりも日本オープンゴルフ選手権を二度開催している実績が、ゴルフコースとしてのレベルの高さを物語っています。
六甲国際ゴルフ倶楽部の魅力と概要
神戸市北区の自然に抱かれるようにして佇む六甲国際ゴルフ倶楽部は、1975年に加藤福一の設計により開場しました。
その後1996年、ジャック・ニクラウスの監修による大規模な改造が行われ、現在では東西合わせて36ホールを擁する本格的なチャンピオンコースへと進化しています。
西コースは、広々とした視界と巧みに配置されたバンカーが印象的な、いわゆるアメリカンスタイル。
ショットごとに明確なターゲットが設定されていて、飛距離とともに正確な方向性が求められます。
一方の東コースは、杉や檜林がホール間を完全にセパレートした、歴史を感じさせる重厚な佇まいが特徴です。
静けさとの中に緊張感を漂わせ、プレーヤーは決して一打一打をおろそかにできない、類稀な設計となっています。
両コースに共通するのは、見た目のやさしさに惑わされてはならないレイアウトです。
フェアウェイはゆったりと取られていながらも、落とし所には微妙な傾斜が仕込まれ、距離感とショットの質が如実にスコアに反映されます。
砲台型や受けグリーンが多く、花道からでも高さやスピンを細かく使い分けなければ、簡単にはピンに寄りません。
グリーン周りからのアプローチは、繊細なタッチと高度な球筋のコントロールが要求される設計になっています。
目標に向かって淡々と打っていくだけでは攻略できないホール構成が続き、豊富な経験を積んだゴルファーでも、訪れるたびに新たな発見があると言います
「飛ばすだけでは通用しない」――そんなコースだからこそ、多くのトーナメントに選ばれているのです。
日本オープンやサントリーレディスの舞台としてふさわしい、格式とレイアウトを併せ持ったゴルフコースと言えるでしょう。
六甲国際ゴルフ倶楽部公式サイト
六甲国際ゴルフ倶楽部の主な開催トーナメント
六甲国際ゴルフ倶楽部は、これまでに以下のような著名な大会の会場となっています。
・日本オープンゴルフ選手権(開催実績2回)
・日本シニアオープンゴルフ選手権
・宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント(2006年~毎年開催)
特に、「サントリーレディス」は毎年大勢のギャラリーが詰めかける人気大会。
西コースの9ホールと東コースの9ホールを組み合わせて使用し、女子プロの技と戦略が交錯する名勝負が繰り広げられます。
宮里藍 サントリーレディスオープン|主な優勝者と昨年の結果
宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメントは、1990年の第1回開催以来、国内女子ゴルフを代表する大会のひとつとして知られています。
多くの名選手たちが歴代優勝者に名を連ね、近年では次世代を担う若手の台頭も顕著です。
2024年大会の結果
第33回大会は六甲国際ゴルフ倶楽部で開催され、大里桃子が通算12アンダーで優勝。
最終日に67の好スコアを記録し、2位の山下美夢有(10アンダー)を抑える逆転勝利を収めました。
近年の主な優勝者一覧
年 | 回数 | 優勝者 |
---|---|---|
2024年 | 第33回 | 大里桃子 |
2023年 | 第32回 | 岩井千怜 |
2022年 | 第31回 | 山下美夢有 |
2021年 | 第30回 | 青木瀬令奈 |
2019年 | 第29回 | 鈴木愛 |
2018年 | 第28回 | 成田美寿々 |
2017年 | 第27回 | キム・ハヌル |
2016年 | 第26回 | カン・スーヨン |
2015年 | 第25回 | 成田美寿々 |
2014年 | 第24回 | アン・ソンジュ |
2020年大会からは、上位入賞者に「AIG女子オープン(全英女子オープン)」の出場資格が与えられるなど、国際大会への登竜門としても注目を集めています。
より詳しい歴代優勝者の一覧は、サントリー公式サイトをご覧ください。
宮里藍 サントリーレディスオープン2025|大会概要
2025年の大会は以下の日程で開催されます。
・6月12日(木):大会初日
・6月13日(金):第2日
・6月14日(土):第3日
・6月15日(日):最終日
賞金総額は1億5,000万円。
優勝賞金は2,700万円。
JLPGA公認の公式戦であり、ツアー中盤の天王山として注目を集めます。
六甲国際ゴルフ倶楽部の施設とプレースタイルの特徴
・所在地:〒651-1263 兵庫県神戸市北区山田町西下字押部道15
・連絡先:TEL 078-581-2331
・開場日:1975年8月23日
・ホール数:36ホール(東コース・西コース)
・ラウンド形式:東コースはキャディ付、乗用カート使用/西コースはセルフ選択可
・シューズ:ソフトスパイクまたはスパイクレス可(メタル不可)
・設計者:加藤福一(監修:ジャック・ニクラウス)
六甲国際ゴルフ倶楽部|基本情報
・住所:兵庫県神戸市北区山田町西下字押部道15
・電話:078-581-2331
・休場日:毎週月曜日、12月31日、1月1日
・開場:1975年
・公式サイト
ドレスコードとマナー
クラブハウス内ではジャケットの着用が基本(夏季を除く)。
ブルゾン・ジーンズ・サンダル類での入退場は不可です。
ラウンド時には、襟付きシャツ、男性の半ズボンプレーは踝まであるソックスを必ず着用してくください。
アクセスと予約
・最寄IC:阪神高速7号北神戸線「箕谷IC」より車で約10分
・予約:プレー日の3ヶ月前から受付開始(平日・土日祝同様)
まとめ|プロも唸る戦略的な舞台で、一打一打を楽しむ
六甲国際ゴルフ倶楽部は、美しい景観と戦略的レイアウトが見事に融合したコースです。
国内外のトッププロを魅了し続けるこの舞台で、あなたもプレーの奥深さと静寂の時間を味わってみてはいかがでしょうか。
2025年6月の「宮里藍 サントリーレディスオープン」では、また新たな名勝負の歴史が刻まれることでしょう。