ゴルフ場設計において、名匠の名を欲しいままにした井上誠一の代表作に数えられる、鶴舞カントリー倶楽部。
林間コースの36ホールには『自然をそのまま活かす』井上誠一の精神が、実に見事に具現化されている傑作だ。
プレーした人の評判は上々です。
東京湾アクアライン経由、圏央道・市原鶴舞ICからコースまで2Kmと車なら都心から60分圏内。
内房線特急も利用でき、東京駅、横浜駅東口からはアクアライン経由のバスも出ている。
36ホールの正会員数は2,700名ほどで、経営は東急不動産グループの東急リゾート。
レアウト、アクセス、メンバー数など名門コースの条件はそろっているのに会員権相場が安すぎる。
一流の条件を備えながら名門になり切れない鶴舞カントリー俱楽部。
相場が安い理由やビジター料金、予約方法、レアウト、ドレスコードなどの詳細を追う。
井上誠一設計の鶴舞カントリー倶楽部会員権は何故安いのか?
「コース造りは、未熟で荒削りな少女を貴品ある成熟した女性に変身させる事と同じ」
名匠・井上誠一のゴルフ場設計哲学です。
鶴舞カントリー俱楽部は彼の哲学、理念、思想が脈々と息づく傑作だ。
東アウトと西インはほとんどフラットで、フェアウェイも広くまさしく貴婦人のたたずまい。
東インと西アウトはやや起伏があって、打ち上げ、打ち下ろし、谷越え、池越え、ドッグレッグなど、奔放さと高貴を垣間見せてプレーヤーを魅了する。
東コース、西コースとも甲乙つけがたい素晴らしいレアウトであることが、鶴舞カントリー俱楽部最大の強みでしょう。
ベントの2グリーンはいかにも井上誠一の設計らしく、グリーンが違うと攻め方が全く異なるから面白くてたまらない。
ヤーディジは両コースとも7,000ヤードを切っているが、自然の起伏をそのまま生かしているから、打ち上げのパー4ではシングルプレーヤーでも簡単に2オンできないほどタフにできている。
深い谷はそのまま調整池にしたパー4、高低差を自然のままに造成したパー3は、はるか下にショットを放つなど、他の林間コースでは味わえないバリエーションを楽しめます。
西コース17番パー4は、ティイングエリアのすぐ前に深い谷が横たわっている。
フェアウェイへ抜ける橋の左側には、谷の両側をなぞるように昔は段々畑があり、稲が植えられていました。
今でも、鬱蒼とした雑草の陰にその面影がわずかながら残されています。
まだ少年のころ、工事が始まったばかりのこの場所に偶然立ったことがありました。
「ゴルフ場?深い谷や畑、流れる水はどうなるの?」
ゴルフについては何一つ知らなかったが、漠然とそう思った記憶があります。
さすが名匠井上誠一。
ほぼ、原形のまま残して立派なパー4に仕上げたものだ。
十数年後、西コース17番ティグラウンドに立って、感慨に浸ったことを思い出します。
クラブハウスが建つ場所は鬱蒼たる松林でしたね。
さて、鶴舞カントリー俱楽部の会員権が安い理由ですが、大きくは3つあると考えられます。
それを検証してみましょう。
注
鶴舞カントリー俱楽部の会員権が安い理由その1
三井東圧によって開場されたゴルフ場だが、オープン直後のオイルショック等によって会員募集が必ずしも順調に進まなかった。
したがって、昭和50年代から平成にかけて度々、会員募集をすることに。
1998年(平成10年)には同じ三井グループの三井物産が全株式を取得するが、この時にも募集の話が出て、メンバーが多いようなイメージが出来てしまった。
鶴舞カントリー俱楽部の会員権が安い理由その2
車利用の場合、アクアラインが完成するまでは悪名高き京葉道路、浜野インターからのアクセスしかなかった。
圏央道の市原鶴舞ICが開通が開通した現在も『鶴舞は遠い』、のイメージが一部に残ったままになっている。
鶴舞カントリー俱楽部の会員権が安い理由その3
2005年(平成17年)12月1日、経営権は東急リゾートに移り運営は安定したが、平日はメンバーの紹介なしでビジターがスタートの申し込みができるスタイルは変わらない。
組数に制限があるとは言え、これを真正面に打つ出すことは、やはりメンバイーシップの格落ちを意味する。
土日祝はメンバータイムを設けているが、一人の場合でも予約しなければならない。
これもやはり、一流のメンバーシップとは言い難い。
さらに、東急リゾートもまた、会員募集を繰り返している。
現在も正会員を432万円で部集中だ。
内訳は預り金300万円、入会金が税込みで132万円となっています。
コースが『正会員は2,800名が最終会員数です』と声高に叫んでも、これでは市場関係者やゴルファの疑念はぬぐい切れないでしょう。
以上が個人的に考える鶴舞カントリー俱楽部の会員権相場が安い理由です。
ただ、36ホールのキャパシティに余裕があるから、平日は紹介なしのビジターも取れるのです。
考えた方によっては、月例などのクラブ競技をプラーベートで楽しめ、平日や土曜日はコンペ、接待にも利用できるなど、利用価値は高いとも言えるのではないでしょうか。
名変料が税込みの132万円なのに150万円の相場は如何にも安すぎですね。
近隣や首都圏の似たグレードコースと比べた場合、500万円の相場を付けてもおかしくはないポテンシャルを秘めています。
鶴舞カントリー俱楽部の入会条件
・女性の入会に制限なし
・外国籍入会も制限なし
・推薦会員は正会員1名必要
*推薦会員が知人の場合は審査プレー不要
*推薦会員がいない場合は同倶楽部が紹介する委員による審査プレーあ
・同一人物が2種類以上の会員となることは不可
・退会者の再入会は不可
鶴舞カントリー俱楽部の基本情報
所在地 | 〒290-0515 千葉県市原市田尾1293-2 |
---|---|
公式ホームページ | https://www.tokyu-golf-resort.com/tsurumai/index2.php |
電話 | 0436-88-2211 |
開場年月日 | 昭和46年11月21日 |
設計 | 井上誠一 |
休日 | 1月1日 |
加盟団体 | JGA KGA |
ホール数 | 36H |
コースレート | 73.0 |
コースヤード | 東 6885y 西 6905y |
練習場 | 27打席 275ヤード 30球で¥458 |
鶴舞カントリー倶楽部のビジター料金と予約方法
【鶴舞カントリー倶楽部平日ビジター料金】
期間 | キャディ付 | セルフ |
---|---|---|
4月・5月・10月・11月 | 23,700円 | 19,300円 |
6月・9月・12月・3月 | 21,700円 | 17,300円 |
7月・8月・1月・2月 | 19,600円 | 15,200円 |
【鶴舞カントリー俱楽部土・日・祝のビジター料金】
メンバー同伴の料金
期間 | キャデイ付き | セルフ |
4月・5月・10月・11月 | 26,800円 | 22,400円 |
6月・9月・12月・3月 | 25.800円 | 21,400円 |
7月・8月・1月・2月 | 22,800円 | 18,400円 |
紹介の料金
期間 | キャデイ付き | セルフ |
4月・5月・10月・11月 | 28,800円 | 24,400円 |
6月・9月・12月・3月 | 27,800円 | 23,400円 |
7月・8月・1月・2月 | 24,800円 | 20,400円 |
鶴舞カントリー俱楽部の予約方法
鶴舞カントリー倶楽部の予約受付は下記のようになっています。
・予約受付専用電話:043-88-2211
・インターネットでの予約はこちら!
平日はメンバーの紹介なしで予約できます。
但し、会員紹介がない場合のビジター利用は、組数に制限があります。
土・祝は会員の同伴または紹介が必要。
日曜日は会員の同伴が必要になります。
平日 | ビジター可 ※会員紹介がない場合のビジター利用は、組数に制限があります。 |
---|---|
土・祝 | 会員の同伴または紹介が必要 |
日 | 会員の同伴が必要 |
鶴舞カントリー倶楽部のコースレート、アクセス、ドレスコード
日本が誇るゴルフ場設計の巨匠、井上誠一珠玉のコース。
国内で数々の名コースをデザインした名匠が、精魂込めたチャンピオンコース。
コース全体が豊富な樹木に囲まれ、ホールは松林や雑木林でセパレートされている。
フェアウェイは雄大でワイルド&ワイド。
元の地形をそのまま生かした設計はドッグレッグやS字ホール、谷越え、池に囲まれたホールなど自然の野性味がたっぷり。
打ち上げと打ち下ろし、砲台グリーンなど変化に富んだレアウトが、クラブを握ったあなたの前に立ちふさがりいます。
微妙なアンジュレーションのフェアウェイ、要所に配されたバンカーが戦略性を高め嫌でも挑戦意欲を掻き立たせる。
グリーンはベントの2グリーン。
プレースタイルは『キャディ付』または『セルフプレー』を選択できます。
鶴舞カントリー俱楽部のコースレートとヤーディジ
東インと西アウトはやや起伏があって、東アウトと西インはほぼフラット。
東西ともに丘陵の趣を持った林間コースと言えるでしょうか。
西コース17番は谷が、東コース4番は池がスリリングなホール。
グリーンから少し離れたバンカーに注意してください。
【東コースのコースレート】
72.8 ⇒ 東コースOUT・東コースIN・ベント:オールド
73.0 ⇒ 東コースOUT・東コースIN・ベント:ニュー
【西コースのコースレート】
72.8 ⇒ 西コースOUT・西コースIN・ベント:オールド
73.0 ⇒ 西コースOUT・西コースIN・ベント:ニュー
東コースのヤーディジ
グリーン OLD
OUTコース
HOLES | No.1 | No.2 | No.3 | No.4 | No.5 | No.6 | No.7 | No.8 | No.9 | OUT |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BT | 390 | 425 | 530 | 160 | 390 | 420 | 165 | 545 | 395 | 3420 |
RT | 365 | 400 | 495 | 135 | 360 | 370 | 140 | 510 | 355 | 3130 |
FT | 330 | 310 | 440 | 135 | 330 | 320 | 140 | 500 | 275 | 2780 |
PAR | 4 | 4 | 5 | 3 | 4 | 4 | 3 | 5 | 4 | 36 |
HDCP | 15 | 9 | 3 | 13 | 7 | 1 | 17 | 5 | 11 | — |
INコース
HOLES | No.10 | No.11 | No.12 | No.13 | No.14 | No.15 | No.16 | No.17 | No.18 | IN | TOTAL |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BT | 435 | 190 | 540 | 400 | 355 | 180 | 435 | 535 | 420 | 3490 | 6910 |
RT | 405 | 165 | 505 | 375 | 330 | 150 | 380 | 495 | 390 | 3195 | 6325 |
FT | 360 | 165 | 430 | 350 | 275 | 150 | 300 | 465 | 370 | 2865 | 5645 |
PAR | 4 | 3 | 5 | 4 | 4 | 3 | 4 | 5 | 4 | 36 | 72 |
HDCP | 10 | 16 | 4 | 2 | 8 | 14 | 12 | 6 | 18 | — | — |
グリーン NEW
OUT
HOLES | No.1 | No.2 | No.3 | No.4 | No.5 | No.6 | No.7 | No.8 | No.9 | OUT |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BT | 375 | 440 | 535 | 165 | 365 | 405 | 190 | 525 | 420 | 3420 |
RT | 350 | 415 | 500 | 140 | 335 | 355 | 165 | 490 | 380 | 3130 |
FT | 310 | 325 | 450 | 140 | 300 | 310 | 165 | 480 | 300 | 2780 |
PAR | 4 | 4 | 5 | 3 | 4 | 4 | 3 | 5 | 4 | 36 |
HDCP | 15 | 9 | 3 | 13 | 7 | 1 | 17 | 5 | 11 | — |
IN
HOLES | No.10 | No.11 | No.12 | No.13 | No.14 | No.15 | No.16 | No.17 | No.18 | IN | TOTAL |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BT | 415 | 205 | 530 | 400 | 390 | 165 | 455 | 555 | 405 | 3520 | 6940 |
RT | 385 | 180 | 495 | 375 | 365 | 135 | 400 | 515 | 375 | 3225 | 6355 |
FT | 340 | 180 | 420 | 350 | 310 | 135 | 320 | 485 | 355 | 2895 | 5675 |
PAR | 4 | 3 | 5 | 4 | 4 | 3 | 4 | 5 | 4 | 36 | 72 |
HDCP | 10 | 16 | 4 | 2 | 8 | 14 | 12 | 6 | 18 | — | — |
【西コースのレアウト】
グリーン OLD
OUT
HOLES | No.1 | No.2 | No.3 | No.4 | No.5 | No.6 | No.7 | No.8 | No.9 | OUT |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BT | 385 | 385 | 175 | 545 | 425 | 210 | 435 | 360 | 515 | 3435 |
RT | 360 | 350 | 150 | 490 | 390 | 185 | 410 | 330 | 485 | 3150 |
FT | 315 | 305 | 130 | 420 | 320 | 185 | 300 | 290 | 435 | 2700 |
PAR | 4 | 4 | 3 | 5 | 4 | 3 | 4 | 4 | 5 | 36 |
HDCP | 9 | 3 | 15 | 1 | 7 | 13 | 11 | 17 | 5 | — |
IN
HOLES | No.10 | No.11 | No.12 | No.13 | No.14 | No.15 | No.16 | No.17 | No.18 | IN | TOTAL |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BT | 400 | 410 | 365 | 190 | 545 | 420 | 160 | 445 | 520 | 3455 | 6890 |
RT | 375 | 375 | 335 | 170 | 510 | 375 | 125 | 400 | 490 | 3155 | 6305 |
FT | 320 | 320 | 310 | 170 | 450 | 340 | 125 | 320 | 435 | 2790 | 5490 |
PAR | 4 | 4 | 4 | 3 | 5 | 4 | 3 | 4 | 5 | 36 | 72 |
HDCP | 10 | 4 | 16 | 14 | 2 | 8 | 18 | 12 | 6 | — | — |
グリーン NEW
OUT
HOLES | No.1 | No.2 | No.3 | No.4 | No.5 | No.6 | No.7 | No.8 | No.9 | OUT |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BT | 395 | 390 | 200 | 560 | 400 | 195 | 440 | 385 | 505 | 3470 |
RT | 370 | 355 | 175 | 505 | 365 | 170 | 415 | 355 | 475 | 3185 |
FT | 325 | 310 | 155 | 435 | 300 | 170 | 305 | 315 | 425 | 2740 |
PAR | 4 | 4 | 3 | 5 | 4 | 3 | 4 | 4 | 5 | 36 |
HDCP | 9 | 3 | 15 | 1 | 7 | 13 | 11 | 17 | 5 | — |
IN
HOLES | No.10 | No.11 | No.12 | No.13 | No.14 | No.15 | No.16 | No.17 | No.18 | IN | TOTAL |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BT | 390 | 415 | 370 | 160 | 540 | 415 | 175 | 465 | 520 | 3450 | 6920 |
RT | 365 | 380 | 340 | 140 | 505 | 370 | 140 | 415 | 490 | 3145 | 6330 |
FT | 310 | 320 | 315 | 140 | 445 | 340 | 140 | 335 | 435 | 2780 | 5520 |
PAR | 4 | 4 | 4 | 3 | 5 | 4 | 3 | 4 | 5 | 36 | 72 |
HDCP | 10 | 4 | 16 | 14 | 2 | 8 | 18 | 12 | 6 | — | — |
鶴舞カントリー倶楽部へのアクセス
【鶴舞カントリー俱楽部へ車で行く】
圏央道/市原鶴舞ICを下りて、料金所を出て左折、国道297号線を市原方面へ、約2Kmで鶴舞カントリー倶楽部着。
【鶴舞カントリー俱楽部周辺地図】
鶴舞カントリー倶楽部へ電車・バスで行く
タクシーを利用した場合、おおよその料金は次のようになります。・五井駅から約30分で 8000円位・茂原駅から約20分 で6000円位◎タクシー料金はあくまでも目安です。
横浜駅東口発、東京駅発アクアライン経由バスの時刻表どちらのバスも市原鶴舞バスターミナルで、無料のクラブバスに乗り換えることが出来ます。
バスの発車場所など、詳細は下記の図にある運行バス会社に電話して確認ください。
下記図のBTとはバスターミナルのことです。
鶴舞カントリー俱楽部のドレスコード
鶴舞カントリー倶楽部では次のような服装の決まりがあります。
ゴルフをやるための、ごく普通の服装を心がければ特に問題はりません。
上着の着用も忘れずに。但し、6月から9月いっぱいは自由です。
・上着(ジャケット・ブレザー類)来場時は上着着用のことただし、夏季(6月~9月)は任意
・シャツ折襟つきのスポーツウェア(ハイネックの場合はトックリ襟に見えるもの)
シャツの裾はズボンの外に出さないでください。
Tシャツ、トレーナー類はご遠慮ください。
・スラックス(パンツ・ズボン)Gパン類、カーゴパンツ及び女子のホットパンツ、ミニスカート着用は不可
・靴ゴルフシューズ、運動靴、サンダル類での来場は止めましょう
ソフトスパイクのゴルフシューズ使用
どうしてもメタルスパイク使用が必要な場合は、特にグリーン上での足の運びにご注意すること
運動靴でのプレーは安全上認められていません
ロッカー室備え付けスリッパでロッカー室、浴室以外への出入りはダメ
・帽子ラウンド中は、危険防止のため必ず帽子を着用する
ゴルフはマナー、エチケット、プレーファストが命。
きちんと守ればプレーは楽しい。