ゴルフはとても楽しいスポーツです。
でも、暑さが年々深刻になっています。
6月に入るともう、熱中症の心配をしなければなりません。
広大なゴルフ場では日陰が少なく、長時間屋外で活動するため、熱中症のリスクが高まります。
楽しいゴルフが台無しにならないよう、今回は熱中症の予防策と、万が一熱中症になってしまった場合の対処法について詳しく解説します。
ゴルフでの熱中症対策:プレー前・プレー中・プレー後に分けて徹底解説!
熱中症は事前の対策が非常に重要です。
プレー前からプレー後まで、意識して対策を行いましょう。
1. プレー前の対策
◎十分な睡眠と体調管理: 前日はしっかり睡眠をとり、体調を整えましょう。
寝不足や体調不良は熱中症のリスクを高めます。
◎朝食をしっかり摂る: プレー前にしっかり食事を摂り、エネルギーを補給しましょう。
◎水分補給の準備: 水分補給はこまめに行う必要があります。
水やお茶だけでなく、スポーツドリンクや経口補水液など、電解質を補給できるものも用意しましょう。
凍らせたペットボトルもおすすめです。
◎服装の選択:
*通気性の良い素材: 吸湿性・速乾性に優れた素材を選びましょう。
*帽子・サンバイザー: 直射日光を遮るために必ず着用しましょう。
ツバの広いものがおすすめです。
*サングラス: 紫外線対策にもなります。
*日焼け止め: 日焼けは体力を消耗させ、熱中症のリスクを高めます。
こまめに塗り直しましょう。
*アームカバー・レッグカバー: 紫外線対策と同時に、涼感素材のものであれば体感温度を下げる効果も期待できます。
2. プレー中の対策
◎こまめな水分補給: のどが渇く前に、意識的に水分を補給しましょう。
15~20分に1回、コップ1杯程度を目安に。
◎塩分補給: 汗をかくと塩分も失われます。塩飴やタブレット、梅干しなどで適度に塩分を補給しましょう。
◎日陰の活用: 休憩中やショットを待つ間は、積極的に日陰を利用しましょう。
カートの屋根の下も活用できます。
◎首元や体を冷やす: 冷たいタオルや冷却シート、保冷剤などで首筋や脇の下、足の付け根など、太い血管が通っている場所を冷やすと効果的です。
◎無理をしない: 少しでも体調に異変を感じたら、無理せず休憩を取りましょう。
同伴者にも声をかけ、お互いの体調に気を配りましょう。
◎クラブハウスでの休憩: ハーフターン時には、クラブハウスでしっかり休憩を取り、体を冷やしましょう。冷たい飲み物や食事を摂ることも大切です。
3. プレー後の対策
◎水分・塩分補給の継続: プレー後も汗はかき続けます。
引き続き水分と塩分を補給しましょう。
◎シャワーや入浴で体温を下げる: シャワーや入浴で体の熱を冷まし、リラックスしましょう。
◎十分な休息: 疲労回復のためにも、十分な休息をとりましょう。
ゴルフ場で熱中症にかかった時の対処法:症状の段階別に解説
万が一、熱中症の症状が現れた場合は、速やかに適切な対処を行うことが重要です。
症状は軽度から重度まで様々です。
1. 軽度の場合(めまい、立ちくらみ、筋肉痛、こむら返り、大量の発汗など)
◎日陰の涼しい場所へ移動: 直ちに日陰やエアコンの効いた涼しい場所へ移動させます。
◎体を冷やす: 衣服を緩め、首筋、脇の下、足の付け根などを冷やします。
冷たいペットボトルや濡らしたタオルなどを活用しましょう。
◎水分・塩分補給: スポーツドリンクや経口補水液を少量ずつ、ゆっくりと飲ませます。
意識がはっきりしない場合は無理に飲ませないでください。
◎安静にする: 無理に動かさず、安静にさせましょう。
◎周囲に助けを求める: キャディやクラブハウスのスタッフに状況を伝え、助けを求めましょう。
2. 中度の場合(頭痛、吐き気、倦怠感、集中力の低下など)
軽度の対処法に加え、症状が改善しない場合は速やかにクラブハウスのスタッフに連絡し、医療機関への受診を検討しましょう。
意識が朦朧としている場合は、ためらわずに救急車を呼びましょう。
3. 重度の場合(意識障害、けいれん、高体温、まっすぐ歩けないなど)
これは緊急事態です。
ためらわずに救急車を呼びましょう。
◎救急車が来るまでの間、応急処置を行う:
・意識がある場合は、水分補給を試みますが、無理はさせないでください。
・衣服を緩め、体を冷やし続けます。特に首、脇の下、足の付け根を重点的に冷やしましょう。
・吐き気がある場合は、吐物を喉に詰まらせないよう、横向きに寝かせましょう。
熱中症予防のポイントまとめ
◎「喉が渇く前に飲む」
◎「こまめに休憩する」
◎「無理をしない」
これらの基本を忘れずに、今年のゴルフシーズンも安全に、そして楽しくプレーしましょう!
おわりに
熱中症は、予防さえしっかり行えば防ぐことができます。
今回ご紹介した対策を実践し、快適なゴルフライフを送ってください。
もし万が一、熱中症になってしまった場合は、焦らず冷静に、適切な対処を行いましょう。