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トランプ氏とゴルフ外交5回!安倍首相は日米関係に何を遺したか?

ゴルフプレー

2022年7月8日、安倍晋三元首相が参議院選挙の応援演説中に奈良市内で凶弾に倒れ、帰らぬ人となりました。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

衝撃は日本国内にとどまらない。

アメリカのバイデン大統領、トランプ前大統領、オバマ元大統領の3人も哀悼の意を表すとともに、深い悲しみを抑えきれないようだ。

 

特に安倍首相とは大統領時代に5度もゴルフ外交を展開し、日米関係をこれ以上ない強い絆で結んだトランプ氏の悲しみと怒りは凄まじい。

 

 

 

そして、この事件はアメリカメデアにも大きなショックを与えている。

理由は日本人が想像する以上にアメリカで安倍氏の評価が高いのに加え、もう一つ重要なことがある。

 

銃社会のアメリカでは市民の銃撃事件や警察官による容疑者射殺問題が絶えない。

だが、そのアメリカでさえ1963年11月に起こったジョン・F・ケネディ第35代大統領の暗殺以来、ここ59年間は現職を含む大統領経験者が銃撃で死亡したことはない。

 

銃規制が厳しく、治安が良いとされる日本で総理大臣経験者が、いとも簡単に銃撃された衝撃がアメリカメデアを動揺させているのです。

 

アメリカメデアの多くは次のように報じている。

『銃で殺された』(was shot and killed)のではない。

『暗殺された』(was assassinated)のだと。

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安倍首相が紡いだオバマ、トランプ大統領との絆は今後も生き続ける!

安倍晋三元首相を襲った凶行にいち早く反応したのはトランプ前アメリカ大統領だった。

事件の一報を聞くや否や自ら立ち上げたSNSに投稿した。

 

「偉大な人物で指導者である日本の安倍晋三元首相が撃たれ、非常に深刻な状態であるという。

とても衝撃的なニュースだ」

 

奈良県立医科大学付属病院で必死の救命措置が行われるも、むなしく死亡が発表されたのちは怒りと悲しみに満ちた言葉を発している。

SNSや大衆を前にした演説でトランプさんは安倍さんへの発言を繰り返した。

 

「安倍氏の死は、世界にとって本当にバッドニュース以外の何物でもない。計り知れない損失だ。

許されざる蛮行。銃撃犯には大きな代償を払わせるべきだ」

 

「彼を知っているアメリカ人はそう多くはないかも知れないが、歴史は彼が偉大なことをすべての人に教えてくれるだろう。歴史は彼を優しく受け入れるだろう」

 

「彼のように国を統一したリーダーは他にいない。何よりも彼はあの立派な日本という国を愛し、大切にした」

「我々は彼を失い寂しくなる。彼のような人物は二度と現れないだろう」

 

 

バラク・オバマ元大統領の反応も早かった。

「友人であり長年のパートナーであった安倍氏の暗殺にショックを受け、悲しみに包まれている。安倍氏は日本と、日米同盟の両方に献身した」

 

「彼とは、広島とハワイ・真珠湾をともに訪問した。日米同盟を強化するための我々の活動や感動的な経験を、ずっと心に留めている」

 

オバマ大統領の1期目は日米ともに民主党政権でした。

だが、その頃の両国関係はお世辞にも安定していたとは言えなかった。

 

安倍元首相も就任当初こそオバマ氏との関係に距離があったことは事実でしょう。

しかし、二人そろって広島を訪れ、真珠湾を訪問して急接近した。

 

アメリカ大統領はここ3代、政党や政治主張、性格がめまぐるしいほどの違いを見せている。

民主党のオバマ氏から共和党のトランプ氏へ、そして民主党のバイデンさんが現職にある。

だが、日米関係はゆるぎない蜜月を維持している。

 

日米関係の強固な現状は余程の事がない限り崩壊しないでしょう。

この状況に持ち込んだ安倍さんの力量は素晴らしいと思います。

日本の外交は遅れている、拙いなどの風評を払拭し、ヨーロッパ各国にも評価される功績は多大だ。

 

 

ジョー・バイデン米大統領は安倍元首相の死去について声明を発表したが、嘆き悲しみとともに戸惑いを隠そうともしなかった。

 

「驚き、憤り、深く悲しんでいる。暴力は容認できない」。

「安倍氏は日米同盟をよく理解した熱心な擁護者だった。自由で開かれたインド太平洋という彼のビジョンは今後も続くものだし、続けなければならない」。

 

「銃による暴力は、いつも社会に深い傷跡を残す。

米国は今この悲しみの瞬間にある日本国民とともにある」。

 

アメリカ大統領が3代にわたり、これほど感情をストレートに表して、その死を悼んだ日本の総理大臣は過去にいない。

これは安倍晋三元首相がアメリカで評価されている何よりの証左だ。

 

では、安倍さんのどこがアメリカの政治家やメデアに評価されているのだろうか。

ネット上のSNSを通じて交流のある、アメリカ政治を長年取材しているジャーナリストが言う。

 

「それは一にも二にも日本の国益を守るため奮闘したことだ。トランプ氏もその安倍氏の愛国心を認めた一人だ。いや、安倍氏の愛国心はトランプを痺れさせたと言ってもオーバーではないだろう」

 

「トランプさんが寄せた安倍氏追悼の言葉にも、そのあたりの心情がよく吐露されている。

これは、アメリカのジャンルを超えた知日派に共通した認識だ」

 

「一切の妥協を嫌ったトランプ氏が安倍氏には譲歩した。その結果、日本の民主党政権時代から続いた日米のぎくしゃくした関係は和らぎ、日米同盟関係の強化へとつながった」

 

周囲の関係者や部下であった官僚が起こした不祥事まで本人がやったように報道され、安倍さんは一部国民や左翼から利権の塊のように見られていたことは確かです。

 

だが、私利私欲に突っ走る政治家が他国指導者の心を動かして信頼を勝ち得るはずはない。

アメリカのみならず安倍さんは、ヨーロッパ各国のトップからも信頼されていました。

 

G7など各国首脳との個別会談で「どうしたらトランプ氏と親しくなれるのか」をよく聞かれたそうだ。

中には気難しいトランプさんの扱いを真っ先に安倍さんへお願いしたG7議長国もあったと伝えられる。

 

訃報が世界へ伝わるとイギリスのジョンソン首相やトルコのエルドアン首相が、早々と哀悼の意を表した。

功績を讃えるとともに『わが友人』の言葉も忘れなかった。

 

親交のあった日本の政治家も「安倍さんは私利私欲のない政治家だった」と口をそろえる。

そして、より親しい関係にあった者ほどこのように言う。

「意志の強さ、世間の批判に対する強さは並じゃない」

 

野党の政治家からも安倍さんの人柄を認める声は多く聞きます。

「政党の違い主張の違いはありましたが、個人的には好きでした」

アメリカメデアが指摘する警備の甘さと安倍氏への評価!

安倍さんは襲撃されたとき大和西大寺駅北口ロータリーで、参議院選に立候補した自民党候補者の応援演説中だった。

 

現場に居合わせた聴衆は銃声を2回聞いていて、容疑者は安倍さんの背後から発砲した。

TV映像で見ても犯人は安倍さんの背後から至近距離に、やすやすと近づけた様子がわかる。

 

SPを含め大勢の警察関係者が警備に当たっていたというが、安倍さんの背後を盾のように守るSPは一人もいなかった。

 

いや、そんな次元の話ではない。

後ろを振り向いて警戒する者さえ一人もいない有様がTV映像でよくわかる。

奈良県警には『背後』という言葉がないのか?と聞きたくなる無防備ぶりだった。

 

「岡山など、安倍さんを追って他県へも行ったが、警備が厳しくて近づけなかった」

現に犯人は、そのように警察の取り調べで供述しているようだ。

 

「こんなフォメーションは米国では考えられない。発砲された瞬間、身を挺して安倍元首相に覆いかぶさって守ろうとするSPは一人もいなかった。なんという甘い護衛態勢だ」

 

「一発目の爆発音が響いてすぐにSPが安倍さんに覆いかぶさっていたら、少なくとも安倍さんが致命傷を負う確率はとても低いものだったと思う」

 

「それどころか、一般人が撮った映像では身を伏せて、自分自身を守ろうとしたSPがいたように見えた。プロとはとても呼べない行為だ」

米メディアの治安に詳しいジャーナリストたちは、こう言って驚きと疑問を隠さない。

 

 

それにしても世間には考えられないほど心がゆがみ、脳みその腐った奴がいるものですね。

自分の不遇をすべて社会や他者のせいにする。

 

自分の不幸を他人のせいにすればするほど、解決の道は遠のいてしまう。

幸せは離れて行ってしまうもの。

そうなれば、行きつく先は自暴自棄か復讐。

 

自分のこれまでの行動や思考を見つめ直すことによって救われる道が出現したかもしれないのに、なんという不幸、なんという勿体なさ。

 

実は米国でも今、大統領の身辺警護をするシークレットサービスの在り方が問題になっているという。

その意味では安倍さんが無防備この上ない状況で暗殺されてしまった今回の事件は、別の面からもアメリカで注目されているようです。

 

「アベは因習打破主義者だった」

アメリカの日米関係専門家による、日米関係における安倍さんへの評価はこの一言に凝縮されているだろう。

 

新進気鋭のジャーナリスト、トビアス・ハリス氏は自身の著作で次のように表現している。

『健康を害して一旦は政権を放り投げたと批判された安倍氏が再び政権に返り咲き、それまで誰も成し遂げられなかった日本型民主主義を確立した』

 

『台頭する中国によって激変したアジアで、日本のリーダーシップをみごとに発揮した安倍氏はまた、扱いづらいトランプ率いる米国との関係強化を巧みに実現、日米同盟関係を揺るぎないものにした』

 

メデア関係者ではないが、かつてホワイトハウスの中枢にいた高官は言う。

「安倍氏の首相在任中から現在に至る日本の内政外交を振り返ってみると、アメリカにとって同氏ほど重要な日本の首相は他に見当たらない。それはまた、国民の多くは気づいていないが日本にとっても同じだろう」

 

「そのバイタリティから90歳まで生きて日本の政治をリードしていくものだと思っていた。ショック、戦慄、悲しみという表現以外の言葉が見つからない」

 

安倍晋三さんは帰らぬ人となったが、日米で5回もゴルフをして親交を深め、見事トランプさんの心をつかんで築き上げた強固な日米関係は、今後も続いていくことを安倍さんのご冥福とともに祈りたい。