フェニックスカントリークラブはアメリカのゴルフ専門誌『ゴルフダイジェスト』による世界のゴルフ場ランキング・トップ100、日本ではトップ3にランクインされる名門リゾートコース。
宮崎市の東海岸、太平洋に面し黒松林に囲まれた自然あふれる南北約11キロ、約700ヘクタールの『フェニックス・シーガイア・リゾート』内に27ホールは展開する。
1974年から続く『ダンロップフェニックストーナメント』の舞台となり、 日本のゴルファなら誰もが知っている有名コース。
趣のある深い松林でセパレートされた27ホールは、実に端正で落ち着き払っている。
だが、整然とした景観美を誇る松林はまた、プレヤーに様々なプレッシャーを与えずにはおかない。
その、誉れ高きゴルフ場が倒産し、経営は二転三転した。
バブル崩壊後まもなく倒産した理由と背景に迫った。
その他、フェニックスカントリークラブの料金、コースの特徴、アクセス、ダンロップフェニックストーナメント、などをお伝えします。
フェニックスカントリークラブの歴史と倒産の裏話!
フェニックスカントリークラブは1971(昭和46)年に開場した。
設計は大橋剛吉、造成は日産建設で、経営母体はフェニックスリゾート株式会社だった。
ダンロップフェニックストーナメントの開催などで、日本を代表するリゾートコースとなったが、バブル崩壊直後に手掛けたトム・ワトソンゴルフコースへの投資が負担となった。
起死回生策として取られたのが、宮崎県と宮崎市及び地元企業が出資する第三セクター方式。
1993(平成5)年、新たなフェニックスリゾート(株)を開設。
従来からのゴルフ場に加え屋内遊泳施設、高層ホテルや国際会議場などを増設して大型リゾートに生まれ変わった。
だが過剰投資等で赤字経営が続き、バブル崩壊の不景気も相まって、2001(平成13)年2月19日にグループ3社で会社更生法の適用を申請するに至った。
負債総額は3,261億円に達していた。
財務状況をろくに把握せず、将来の展望も他人任せにしたまま、自治体が安易に出資する第三セクター方式が全国に蔓延していた時期だった。
過剰投資で行き詰まり第三セクターへ。
最終的に倒産して安く買いたたかれる。
バブル崩壊後には、よく見られたケースですね。
『ハゲタカファンド』なる外資系投資ファンドが日本に押し寄せた時期でした。
経営者にも問題はあったが、当時の大蔵省や日銀も異常でした。
前後を顧みず、当時で言う『公定歩合』を鬼のように上げまくり、結果的に外資を利した???だらけの日銀総裁がいましたし。
公定歩合についてはこちらを参照してください↓↓
あれから日本では労働者の給与が全く上がらないどころか、国民の平均年収は減っています。
30年以上このような状態が続いているのは、当時金利をむやみやたらに上げたハードランディングは失敗だったことを物語っています。
当時の日銀総裁だった三重野氏は何を考えていたのか?
国民の生命と財産を守るべき政治家は、日本人の財産が二束三文で外資に渡るのを黙って指を咥えて見ていた理由は?
ゴルフ場の大量倒産は経営者に問題があった事は論を待たないところ。
しかし、日本経済の崩壊に対して何ら手を打てなかった当局の怠慢と無能ぶりは、あまりにもひどい。
優秀だと言われた日本の官僚組織は、あの辺りから一挙に劣化したように見受けられます。
そう言えば、財務官僚が国債残高を国民の頭数で割って「国民一人当たりの借金○○万円」とやりだしたのは丁度このころからですね。
ちなみに現在は国民一人当たり830万円あるそうです。
ところで、トヨタには30兆円の借金があります。
社員が約38万人ですから、社員一人当たり8,300万円の借金を背負っていることになります。
トヨタの社員に「あなたは8,300万円の借金を背負って大丈夫ですか?」などと言ったら笑われるだけですね。
世界で国債残高を『国民一人当たりの借金』と言って遊んでいるのは、日本の財務官僚とメデアだけです。
この両者はよほど暇なんでしょうね。
さて、素人経営で万歳した第三セクターを買収したのは、米投資会社リップルウッド・ホールディングス。
162億円を投じて、経営再建を目指した。
しかし、ハゲタカファンド、リップルウッドも手に余してしまう。
平成24年4月にはセガサミーホールディングス(株)が全株式を買い取っている。
株式取得金額は4億円。
これとは別に、借金返済資金として54億円をフェニックスリゾートに融資している。
つまり、セガサミーはフェニックスリゾートの全施設を58億円で手に入れたことになる。
3,261億円の負債が162億円になり、最終的には58億円になったのだ。
フェニックスリゾートがリップルウッドに買れるわずか2ヵ月前の2002(平成13)年1月、米国の投資会社ゴールドマンサックスが日本のゴルフ場経営大手日東工業を買収している。
会員募集で数十億から数百億円を集めた日本のゴルフ場が、外国の投資会社に数千万から数億円で買収される雪崩現象はここから始まった。
損失の大部分はなけなしの現金をはたくか、ローンを組んで買ったメンバーが被ることになる。
多くのケースは会員としての権利は残るが、預かり金はほぼなくなってしまう。
預り金は一銭も戻ってこないが、1千万円を超えるローンの支払いは残る。
こんな、泣くに泣けない事態も起こった。
時を同じくして2002(平成13)年、当時の森喜朗内閣が中央省庁の再編を断行し、22省庁から12省庁となった。
だが、前述のようにこの再編のはるか10年以上前に旧大蔵省を中心とした日本の官僚組織では、バブル崩壊ならぬ能力の崩壊が始まっていたのだ。
OECD加盟38ヵの中で、この30年間国民の所得が増えていなのは唯一日本だけ。
だが、財務省を筆頭に日本の官僚は、前例踏襲の政策固執から脱皮できない。
消費税など増税にはあれこれ頭を使うが、景気浮揚策を講じて税収を増やすと言う発想は全く持ち合わせていないようだ。
この事実に国民、政治家が気付かずいたならば、失われた30年はさらに40年50年と続くだろう。
官僚の硬直した頭による岩盤規制に強力なドリルをもって挑む、若い民間の活力に期待するより他ない。
フェニックスCCで開催のダンロップフェニックストーナメントはどんな大会?
フェニックスカントリークラブは高千穂コース、住吉コース、日南コースの27ホールで構成されている。
日本男子プロゴルフの代表的大会、ダンロップフェニックストーナメントは高千穂コースをOUT、住吉コースをINとして開催されます。
OUT(高千穂)3541 Yards / Par36
Hole | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Yards | 386 | 436 | 180 | 567 | 415 | 202 | 521 | 387 | 447 |
Par | 4 | 4 | 3 | 5 | 4 | 3 | 5 | 4 | 4 |
IN(住吉)3501 Yards / Par35
Hole | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Yards | 490 | 165 | 465 | 332 | 436 | 465 | 402 | 186 | 560 |
Par | 4 | 3 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 3 | 5 |
記念すべき第1回ダンロップフェニックストーナメントは1974年12月5日、熱戦の幕は切って落とされました。
そして12月8日の最終日、栄えある初代チャンピオンとして18番グリーン付近で優勝インタビューを受けたのは、アメリカのジョニー・ミラー選手でした。
ジョニー・ミラーは前年の全米オープン選手権覇者で、この年はアメリカツアー8勝、自身初の賞金王と、まさに破竹の勢いだった。
帝王ジャック・ニクラス、当時ルーキーだったベン・クレンショーなど、20人以上の海外選手を招待して行われた大会は大きな盛り上がりを見せ、見事な成功を収めたのです。
あれから歴史を重ね、第48回目の大会が今年11月18日から21日の日程で開催されました。
優勝したのはやはりアメリカ出身のChan KIM:チャン キムでした。
この大会はその年にアメリカツアーや欧州ツアーで活躍した外国選手を招待するので、外国人選手たちが圧倒的な強さを見せつけるトーナメントでもあります。
第1回のジョニー・ミラーから第11回大会のスコット・シンプソンまで、優勝賞金はことごとく外国選手にさらわれました。
日本人初の栄冠を手にしたのは、1985年第12回大会の中島常幸選手だった。
4日間、一度も首位を明け渡すことのない完全優勝で花を添えたのです。
その後、尾崎将司選手が1994、1995、1996年と三連覇の偉業を達成しています。
近年は大会時期がアメリカツアーのシーズンオフ真っ只中ということもあり、強豪選手の出場が減る傾向にあります。
片山晋呉、横尾要、池田勇太、武藤俊憲、松山英樹、宮里優作、市原弘大、今平周吾、金谷拓実の各日本人選手が優勝者に名を連ねている。
2021年の第48回大会は賞金総額1億5千万円、優勝賞金3千万で開催されました。
なお、ダンロップフェニックストーナメントの優勝者には、ワールドランキングポイントが日本オープンと同じ32ポイント付与されます。
つまり、ダンロップフェニックストーナメントは、世界で最も高く評価された日本のトーナメント、ということになります。
フェニックスカントリークラブのプレー料金と予約方法、アクセスは?
フェニックスカントリークラブはゲストであっても平日のみならず、空きがあれば土日祝日でも予約できます。
メンバーの紹介や同伴も必要ありません。
インタネットと電話での予約申し込みができます。
また、ゴルフプレーのみと1泊2プレーの宿泊プラン予約が可能です。
申し込みはこちらのサイトからできます!
電話での申し込みは :TEL 0985-21-1301
FAXでの問い合わせは:FAX 0985-21-1502
◎詳しい料金については、次の章にあります。
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フェニックスカントリークラブの気になるプレー料金は?
フェニックスカントリークラブはリゾートコースなので、普通のゴルフ場のように平日のプレー料金はいくらで、休日はこうだと単純に表示することはできません。
何故なら、ほとんどがパック料金になっているからです。
大きくはゴルフ場利用だけのパックと宿泊パックに分けられます。
ここでは目安となるおおよその料金を示しておきますので、参考にしてください。
プレースタイルはキャデイ付きの歩きが基本です。
したがって、パック料金にはキャデイフィは含まれています。
また、ここでは食事代を含まないことを前提の料金設定とします。
なお、フェニックスカントリークラブはリゾートコースと言う立地のため、キャンセル料が発生します。
<通常プランのキャンセル料について>
平日は1日前より、1組あたり8,000円。
土日祝日は1日前より、1組あたり16,000円のキャンセル料が発生します。
【宿泊なしのパック料金】
【宿泊パックの料金】
宿泊プランはコテージ宿泊とシェラトンホテル宿泊の二通りがあります。
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〈フェニックスカントリークラブのコースデータ〉
所在地 | 〒880-0122 宮崎県宮崎市大字塩路字浜山3083 |
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電話番号 | 0985-21-1301:フェニックスカントリークラブ |
営業時間 | 8:00~18:00 |
休業日 | 有り 詳しくは公式WEBサイトで |
駐車場 | シーガイアエリア内の各施設全てに無料駐車場を利用できますす。 予約制ではないので、自由に利用できます。
※宮崎市フェニックス自然動物園、フローランテ宮崎、サンビーチ一ツ葉の施設に関しは、宮崎市の運営となので、有料。 |
コース概要 | 27ホール / 10,262ヤード / パー108 |
フェニックスカントリークラブへのアクセスは?
東京、関西方面から飛行機で宮崎空港まで行き、タクシーの利用となります。
タクシーで空港からコースまで約30分、約5,000円が目安です。
電車利用の場合はJR日豊本線 ・宮崎駅下車で、コースまではタクシーで約20分 、2,500円が目安となります。
また、JR日豊本線 ・日向住吉駅からタクシーで行く方法もあります。
車で行く場合は宮崎自動車道の宮崎ICからコースまで約15km。
詳しくはGoogleマップで!