2025年4月13日、マスターズ・トーナメントで初優勝し、念願のキャリアグランドスラムを達成したローリー・マキロイ。
2025年シーズンのクラブセッティングは、テクノロジーとフィーリングの絶妙な融合だ。
ここではドライバーからパターまで、マキロイの使用クラブとその特徴を詳細に解説する。
グランドスラム達成、マキロイのドライバー
・モデル:テーラーメイド Qi10 “Dot”
・ロフト:9°(ネック調整により8.25°で使用)
・シャフト:フジクラ VENTUS ブラック 6X(チップカットあり、45インチ)
・特徴:従来の44インチから1インチ延長し、より飛距離と振り心地のバランスを最適化。
フェース中央に当てやすく、打ち出しの方向性をコントロールしやすい一方で、多少の打点ズレにも寛容な安定性を持つ。
グランドスラム達成、マキロイのフェアウェイウッド
・3W:テーラーメイド Qi10(15°)/VENTUS ブラック 8X
・5W:テーラーメイド Qi10(18°)/VENTUS ブラック 9X
Qi10シリーズ特有の深重心設計が特徴で、高弾道と操作性を併せ持つ。
マキロイは状況に応じて3W・5Wを使い分け、ロングホール攻略に活かしている。
グランドスラム達成、マキロイのアイアン
・4I:テーラーメイド P760/プロジェクトX 7.0・
5I〜9I:テーラーメイド RORS PROTO(P730ベース)/プロジェクトX 7.0
RORS PROTOはマキロイ専用に設計されたプロトタイプで、極めてシャープな顔つきとソリッドな打感が特徴。
番手ごとの距離管理と操作性を重視したセッティング。
グランドスラム達成、マキロイのウェッジ
・テーラーメイド MG4(46°、50°、54°)/プロジェクトX 6.5
・タイトリスト ボーケイ ウェッジワークス(59°)/プロジェクトX 6.5
フルショットから繊細なアプローチまでをカバーする構成で、スピン性能に優れたMG4と、最も信頼を寄せる59度のボーケイが組み合わされている。
グランドスラム達成、マキロイのパター
・テーラーメイド スパイダー ツアーX(ショートスラントネック)
ヘッドの安定性と感覚的な操作性を重視したモデルで、マキロイはここ数シーズンこのパターをメインに使用している。
グランドスラム達成、マキロイのボール
・テーラーメイド TP5x(2024年モデル)
風に強く、ショートゲームでのフィーリングも優れているTP5xは、マキロイの多様なショットに柔軟に応える。
グランドスラム達成、ロリー・マキロイの略歴
北アイルランドが誇る世界的ゴルファー、ロリー・マキロイ。
10代からその才能を認められた彼は、プロ転向後も瞬く間に世界の頂点へと上り詰めた。
2007年にプロへ転向したマキロイは、2009年の「ドバイデザートクラシック」で欧州ツアー初優勝。
2010年には「クエイルホロー選手権」で米PGAツアー初制覇を飾った。
2011年「全米オープン」では大会記録を更新する圧巻のパフォーマンスでメジャー初優勝を果たし、22歳で世界ランキング1位に迫る活躍を見せた。
2014年には「全英オープン」を制し、キャリアグランドスラムに王手。
2025年4月13日、「マスターズ・トーナメント」で、ついに念願の優勝。
タイガー・ウッズ以来となる史上6人目のグランドスラム達成者となった。
フェデックスカップ年間王者には3度輝き、欧州ツアーでも6度の年間王者を獲得。
東京五輪(2021年)は4位、パリ五輪(2024年)は5位と惜しい結果ながらも、国際舞台でも存在感を放ってきた。
プライベートでは2017年にエリカ・ストールさんと結婚し、2020年に第一子が誕生。
実力は勿論のこと、人としての品格を備えたマキロイは、名実ともに世界のゴルフ界を代表する存在として輝き続けている。
ロリー・マキロイのプロフィール
名前 | ロリー・マキロイ |
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英語表記 | Rory McIlroy |
年齢 | 36歳(1989年5月4日生まれ) |
国籍 | 北アイルランド |
出身地 | 北アイルランド・ハリウッド |
身長/体重 | 178cm / 73kg |
プロ転向 | 2007年 |
主な通算勝利 | 米国:29勝(うちメジャー5勝) 欧州:17勝 アジアン:4勝 |
まとめ
2025年のローリー・マキロイのセッティングは、過去のモデルを活かしながら、テクノロジーの進化を巧みに取り入れた構成だ。
細かなシャフト調整やウェッジの組み合わせなど、ツアーで勝ち続けるための工夫が随所に見られる。