渋野日向子選手が10月10日『スタンレー・レディース』で復活の優勝を飾りましたね。
2019年11月『大王製紙エリエール・レディース』以来、686日ぶりの復活Vですから長いトンネルでした。
涙を流して喜びを表現したのは、よく理解できます。
一部から批判されていたスイング改造が、一定のレベルに達したと言って良いでしょう。
そうであったならば、さらなる飛躍が期待できます。
今年12月にはアメリカへ行きますが、大丈夫、頑張ってくれるでしょう。
渋野選手が目指すNew swingはズバリ『シャローイング』。
それなら、青木コーチから『卒業』したのも分るような気がしますね。
あれほど強かった東京オリンピック出場願望さえ胸にしまい込み、渋野日向子選手は一体どこを目標にスイング改造に取り組んだのか?
彼女が目指す『シャローイング』とは何か?
これまでと何がどう違うのか?
ファンには気になる彼氏との結婚はあるのか?
詳しく解説します。
注:この記事は2,021年3月に執筆し、10月10日に冒頭部分だけ修正しました。
渋野選手のアメリカツアー向けスイング改造は失敗?成功?
上の写真を見ると素人目にも、その違いがはっきりと分かります。
頭の位置までしっかり上がっていたトップが、今年は肩のあたりでグリップが止まります。
渋野選手の大きな特徴は、左手の甲が天を向くいわゆる『掌屈』。
これはアメリカ男子ツアーでも屈指の飛ばし屋で、世界ランク一位のダスティン・ジョンソンと同じです。
渋野選手は一時、この掌屈を直そうかどうか悩んだが、青木コーチの個性を尊重する方針でそのままになったいきさつがあります。
ダスティン・ジョンソンが世界一の座に君臨し続けることによって、掌屈の利点が見直されていることは事実です。
しかし、掌屈がアメリカツアーのトレンドだと勘違いする人が多いけれど、それは間違いだと言っておきます。
渋野選手のフォーム改造を批判するメデアの中にも、掌屈がアメリカツアーの主流だと言い張る記事が見られます。
重ねて言いますが、これは間違いです。
ダスティン・ジョンソンの他にも掌屈はいますが、プロゴルファ全体から見れば数%に過ぎません。
こういう人たちは、おそらく『シャローイング』と勘違いしているのではないだろうか。
シャローイングとは簡単に言えば、ドライバーのダウンスイングでヘッドをゆるやかな角度で下ろしながらボールをヒットする打法。
確かにこの打法なら今、若手アメリカツアー選手の間で主流になりつつあるようだ。
渋野日向子選手が目指すのも、おそらくこの『シャローイング』だと考えられる。
それなら、青木コーチからの『卒業』を強調することや石川遼選手にアドバイスを求めたことも理解しやすい。
シャローイングは強いボールが打てて、なおかつミスが少ないと言われている。
だが、『掌屈』と『シャローイング』は、全く違うものであることだけは強調しておきたい。
なお、アメリカのスポーツ科学で解明された『シャローイング』については、次章で詳しく説明しています。
ジョンソン&しぶこ、二人はトップの形がとても似ていますね。
前傾姿勢から膝、腰の位置まで瓜二つです。
二人とも写真で見ても、手首の柔軟さが伝わってきます。
青い四角で囲った手の形を掌屈と呼びます。
小祝さくら選手のトップ。
左手グローブの状態をしぶこ&ジョンソンの二人と比較すると違いは一目瞭然です。
渋野日向子選手やダスティン・ジョンソンは手首がとても柔らかいから、問題なくできるのです。
掌屈を他の選手が真似ようとしても、そう簡単にできるものではありません。
アマチュアが安易にこれを真似たら、上達よりもゴルフがガタガタになってしまうリスクが、はるかに大きいでしょう。
1970年代から80年代にかけてアメリカツアーで大活躍した、リー・トレビノが掌屈の先駆者であり、天才的な選手でした。
彼はPGAツアー29勝を挙げ、メジャー通算6勝を誇る偉大な選手です。
日本にも何度かやっ来ていて、カシオワールドで優勝している、オールドファンには忘れがたい名選手だ。
その彼がメジャー大会の一つ『マスターズ』だけは、どうしても勝てなかった。
その理由を本人は持ち球がフェードだから、ドロー系に有利なマスターズでは勝てないと言っている。
そして、もう一つの理由は掌屈。
ご存じのようにマスターズの舞台になる、オーガスタナショナルは超高速グリーンで有名です。
しかも、大きなうねりと傾斜が特徴だ。
オーガスタナショナルは、高~いボールでピンを狙えなければ勝てない。
トレビノはフェード打ちでありながら、掌屈が仇となってワトソンや二クラウスのような、高くてスピン量が少ないアイアンショットを打てなかったのだ。
だが、ダスティン・ジョンソンがリー・トレビと違うのは、掌屈でありながらも高いボールを打てること。
カット打ちでボールを高く上げることができるのだ。
ジョンソンの強さの秘密はそこにあるのです。
アメリカツアーで戦い抜くには高く上がり、スピン量の少ないアイアンのカット打ちが必須だと言われています。
ドローボール1本槍、フェード1本槍ではアメリカツアー、特にメジャーで勝つのは難しい。
近年は特にその傾向が強いようだ。
リートレビノ
話はどんどんそれてしまいました。
話を渋野日向子選手のスイング改造に戻しましょう。
『渋野日向子のスイング改造は完全に裏目に。これでは渋野の特徴である思い切りの良さが消え てしまう・・・・・・』
『青木コーチから「卒業」した渋野日向子が激変・・・・・・・』
夕刊紙や訳の分からない雑誌には、このような見出しや記事が躍った。
ネットではこんなのまであった。
『この(スイング改造)は、渋野日向子プロを殺してしまいます、青木さん ・・・・・』
最も肝心なスイング改造が()で括られている意味がよく分かりません。
『青木コーチは本気で、渋野を壊す気か?』
青木コーチと渋野選手は師弟関係を解消しましたよ。
さらには『アメリカツーで通用しなかった石川遼に何が分かると言うのか』
などと、石川遼選手を罵倒する人も見受けられました。
しかしですよ、『掌屈』の意味も正しく分からない、渋野選手はどんなスイングを目指しているのかさえも分からない者に、スイング改造の是非について論じる資格があるのでしょうか。
渋野選手自身が「一人でいろいろ考えてやるのが楽しい」
と言っているのですから、青木コーチにはもうすでに関係のない話。
石川遼選手だって、アドバイスを求められたからそれに応じたまで。
彼を批判するのは、ただの八つ当たりにすぎません。
スポーツ誌やゴルフ専門誌はさすがにそんな記事を見かけませんが、夕刊紙のゴルフ担当者は暇なのか、ちょっと結果が出ないとあれこれイチャモンつける人が多いですね。
特に日刊ゲンダイはおかしな記事を時々載せます。
昔は、ジャンボ尾崎をともかく滅茶苦茶に書いていました。
しかも、ジャンボが明らかに全盛期を過ぎて思うように勝てなくなってからですから、この新聞のポリシーがなんとなく分かります。
次に狙われたのが石川遼選手。
特にプロ入りして賞金王になったあたりから、ありもしないデッチ上げ記事を載せていました。
アメリカツーに進出してからは特に激しくなり、ついには遼君のお父さんが堪忍袋の緒を切らして、取材禁止に。
正しい裏付けがあるのなら批判は当然ですが、あの新聞が書く個人にかかわる記事はほぼ憶測。
トーナメント会場へ行って写真だけ写して、取材なしで憶測記事を書く。
楽な職業ですね、羨ましいですね。
ところがそうでもありません。
何のかんの言っても、メデアは商売ですから。
あれこれ、人のやることにケチをつけて耳目を集める。
そうしないと売り上げを伸ばせない、厳しい商売なんです。
自分たちの書く記事が売れなければ上司に怒られますし、給料も上がらない。
『報道』等と大仰に構えているけど、彼らだってサラリーマン。
給料のために頑張らなくてはいけませんし、できれば出世もしたい。
新聞や週刊誌の記事を読むときは、この辺のリテラシーも必要です。
SNSなどネットとの競争もありますから、既存の一部メデアはさらに過激になるのは必至。
スミマセン、またまた話がそれてあわやOB。
えっ、『あわや』じゃなく本当のOBですって?
そうですか、では2打罰で打ち直します。
渋野選手のスイング改造について、日本女子ゴルフ界のレジェンド岡本綾子さんはこう言っていました。
「彼女は有名で期待されていますから。少し結果が出ないと周りはとやかく言いたくなるものです」
「まだまだ、これからです」
こうも言っていました。
「プロゴルファは一生スイングで悩むものです」
日本人プロゴルファは男女を問わず、海外の試合を体験すると、スイングやプレースタイルの違いを痛感して、スイング改造を試みる選手が多いのだと言う。
中には、世界で戦うためのスイング改造に失敗し、ゴルフがダメになったプロもいると聞く。
だが、チャレンジ精神旺盛な渋野選手は、そんなことは気にしない。
彼女のチャレンジャー・マインドは凄い。
スイング改造の向こうに定めた標準はアメリカツアー、そしてメジャー2勝目。
青木コーチから卒業したのも『一人でいろいろ考えてやるのが楽しい』から。
スイング改造の賛否を論じるのは、半年後、いや今シーズンが終わってからでも遅くはない。
彼氏ができた、熱愛だと騒がれる。
だが、目標をはるか太平洋の彼方に見据えた、ゴルフにかけるこの熱意。
彼女は常々こうも言っている。
「自分が宮里藍さんにあこがれてプロゴルファを目指したように、自分も子どもたちに目標にされるような存在になりたい」
ゴルフ界にもっと貢献したいとも言っている。
渋野日向子選手は責任感も強く、人間的スケールも大きい。
結婚はまだまだ先だろう。
まずは、アメリカツアーのシード権を獲る事だ。
私は信じる。
渋野日向子はさらに大きく強くなって、メジャー2勝目、3勝目を日本のファンにもたらすことを。
次章では渋野選手が取り組む『シャローイング』について解説します。
今をトキメク黄金世代はこちら。
渋野選手のスイング改造『シャローイング』とは?目標はダステン・ジョンソンか?
ダステン・ジョンソンなど圧倒的な飛距離を誇るのがアメリ男子カツー。
その中でも、台頭著しい若手を中心に実践されいているのが『シャローイング』。
勿論、アメリカの女子にも、このスウィングを取り入れている選手はいます。
我らが渋野日向子選手が目指すのも、おそらく同じスウィングだと思われます。
『シャローイング』を一言で表現するならば、ドライバーを打つときのダウンスイングで、クラブヘッドをゆるやかな角度で降ろしながらボールをヒットするスウィング。
ゆるやかとゆっくり、遅い、弱いと勘違いしないでください。
ゆるやかな角度とは、鋭角ではなく鈍角にクラブヘッドを降ろすと考えて間違いありません。
ダステン・ジョンソンと渋野選手のニュースイングをもう一度、見てみましょう。
トップでのグリップエンドは頭から遠く離れています。
上体の前傾姿勢を保ったままダウンからインパクトまで振りぬいていく。
渋野日向子選手が目指すスイング改造の目標は、ダステン・ジョンソンかも知れませんね。
かつて、世界のゴルフ界に一時代を築いたオーストラリアの『グレッグ・ノーマン』などのいわゆる縦振りとは対極にあると言うことです。
クラブが真上から鋭角に降りると、クラブフェースの向きが変わりやすいと言われています。
これを防ぐために渋野選手はトップを極端に低くしたのだと考えられます。
では、渋野選手が『シャローイング』に変えようとする理由は何か?
それは球筋を安定させて、さらに飛距離も伸ばすことにあると考えられます。
そんなオールマイティなスイングなどあるの?と疑問を持たれたあなた。
ところがあるのです。
『シャローイング』のメリットには、次のようなことが挙げられます。
実はこれ、科学的なデータに基づいています。
・ドライバーの方向性がよくなる
・ドライバーの飛距離が伸びる
・ドライバーショットで強い球が打てる
シャローイングの条件は、ボールに対するヘッドの入射角をゆるやかにすること。
ダウンでクラブヘッドが大きな弧を描く、と言った方が分かりやすいでしょうか。
ダウンスイングでクラブを寝かせ、インパクトに向かってヘッドを低い位置から入れると考えればいいでしょう。
『ダウンスイングではクラブを立てる』がこれまでの主流でした。
このダウンスイングだと当然ヘッドはトップからインパクトまで鋭角に降りて来ます。
つまりヘッドの移動距離が短くなるのです。
これだとヘッドスピードが上がらない、という欠点があることが分かってきました。
さらには、意図的に*フェースローテーションしなければならないと言うデメリットもあります。
このようなことは、最新の科学的なスイング解析で分かってきたのです。
シャローイングで、これらの欠点が是正されることも解明されています。
整理するとシャローイングの特徴は次のようになります。
やはり日本は、スポーツ科学分野でアメリカに圧倒されていることは認めなければなりません。
オリンピックより米ツアーに強い関心を抱く渋野選手は、この事実に気が付いた?
*《フェースローテーションとは》
スイング中にシャフトを軸にテークバックで右に回して、フォローで左に回すこと。
ゴルフ用語ではテークバックで右に回すことを『開く』。
フォローで左に回すことを『閉じる』という。
野球のバットと違いシャフト線上に重心のないゴルフクラブはフェースローテーションをしたほうがより飛距離が出る。
フェースを開いて閉じるフェースローテーションのヘッドの動きをフェースの開閉と表すときもある。
《シャローイングの意味》
シャロー:Shallowは日本語で『浅い』と訳します。
動詞形ですから『シャローイング』。
ダウンスイングでヘッドが浅い角度:すなわち鈍角でボールに向かうことを表す言葉です。
逆に急角度である、鋭角的にヘッドが降りる状態をスティープ:Steepという。
シャローイングに不可欠なアドレスの形とは?
シャローイングで不可欠なのが『奥行き』と『幅』が共存するトップを作ること。
『奥行き』とは、アドレス時に左腕が伸びていて、トップでも左腕がその状態を保っていることです。
ジョンソン&しぶこの写真を思い出してください。
トップでは、両者ともに左腕はピーンと伸びたままです。
『幅』とは喉元とグリップの距離を指します。
アドレス時の喉元とグリップエンドの距離が変わらないようにテークバックすること。
バックスイングからトップまで左腕を伸ばし、なるべくグリップを顔から遠ざけるのがポイント。
シャローイングでは、アドレスからインパクト直後まで、左腕は伸びたままになっている状態が望ましいのです。
体が起き上がらないよう、前傾した背骨と肩のラインが直角の関係を保ち、肩のラインに沿って左腕が上がるとこの形になります。
膝の角度を保ったままインパクトを迎えることも大事です。
これがインパクトの直前を低く長くとって、ヘッドスピードを上げるコツです。
トップでグリップエンドが頭のやや後ろにあるのではなく、シャローイングでは頭から離れるように上がます。
そして、クラブフェースは真上を向く。
フェースが真上を向くトップを作るには、掌屈が有利であると考えられます。
気を付けなくてはいけないのは、手でクラブを挙げない事。
シャローイングはバックスイングからインパクトにかけて、前傾姿勢を保ったまま全身を使い、強い反動でスイングする手法であることを忘れないでください。
渋野選手に比べダステンジョンソンのトップは、割と高い位置にあります。
この辺りは個人の身体構成や感覚で変わるのでしょう。
世界一きれいなスイングと言われたゴルフ界のレジェンド岡本綾子さん。
トップの位置は違っていたが、ダウンからインパクトにかけては、シャローに近かったように思います。
う~ん、岡本綾子さんはなぜあの素晴らしいスイングで、メジャーを勝てなかったのか?
ゴルフ界の七不思議です。
どちらにしても、アマチュアの生半可な取り組みではスイングを壊してしまいます。
現在、渋野日向子選手のスイングは未完成です。
現段階でアマチュアゴルファにとって参考になるのは、小祝さくら選手のスイングだ。
本気で90を切りたかったら男性でも、小祝選手を見習ってください!
尚、シャローイングについてはこちらの記事を参考にしています。
渋野選手が取り組むシャローイングのメリット、デメリットは?
『シャローイング』はアメリカのティーチングプロコーチ、ジョージ・ガンカスの教えで広まったと言われている。
シャローイング最大のメリットは、先ほども述べたように飛距離が伸びることにあります。
従来のダウンスイングでクラブを立てる打ち方に比べ、シャローイングはヘッドがボールに当たるまでの距離と時間がより長くなります。
これによって遠心力が働き、理論上ヘッドスピードが加速して、ボールがより遠くへ飛ぶのです。
これは高性能の弾道測定器が開発されたことによって証明されました。
もう一つのメリットはボールの軌道が安定することです。
ヘッドスピードが上がることで、インパクト時にフェースの向きがブレるのではないか、あなたはそう思ったかもしれません。
ところが、シャローイングはボールに対してフェースが正しい角度で当たるよう、自然とローテーションされるのが最大の特徴なのです。
そのため、フェースローテーションを意識することなく、スイングできるのです。
このことも、高性能機器による分析で解明されました。
シャローイングのデメリット
距離が出る、ショットの正確性が増す。
これなら誰でも飛びつきたくなりますが、シャローイングにもデメリットがあります。
シャローイングは、従来のクラブを立てるダウンスイングとは全く違います。
すでにそのフォームで固まっているゴルファは、一度そのスイングを壊さなければなりません。
勇気と決断が必要であり、練習にも多くの時間を費やさなければなりません。
むしろ、初心者の方が取り組みやすいといわれています。
そして何よりも気を使うべきデメリットは、身体への負荷の大きさです。
アドレス時の前傾姿勢を保ったまま、ボディターンで打って行かなければなりません。
プロのツアー選手はそれに耐え得る体幹を備えていますが、アマチュアのあなたは大きな負荷に耐えられるかどうか、身体と相談が必要でしょう。
渋野選手なら鍛えられていますから、問題はないと思われます。
日本女子で初めての『シャローイング』、成功を祈りたものです。
渋野日向子選手を惹きつける、アメリカツアーの魅力とは?
渋野選手は3月28日に最終日を迎えた『アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI』を終えると渡米した。
当面の目標は主催者推薦を得ている、4月1日から4月4日の日程で行われる『ANAインスピレーション』への出場。
海外からの帰国者は2週間の自主隔離があるため、ANAインスピレーション後も彼女は、できれば米国にとどまりたい意向を持っている。
4、5月は主催者推薦をもらって米女子ツアーに出場し、6月3日開幕の『全米女子オープン』まで米国に腰を据える計画もあるようだ。
さらに、その3週間後の6月24日には『全米女子プロ選手権』の開幕も控えている。
この大会への出場も視野に入れると、アメリカ遠征は3カ月に及ぶことも考えられる。
渋野選手は今、東京五輪代表よりも来季の米女子ツアー参戦に強い意欲をにじませる。
あれほど出場を熱望した『東京オリンピック』への意識は、彼女の中で明らかに薄れつつある。
渋野日向子選手の視線の先にあるのは、アメリカツアー優勝、メジャー制覇だ。
では、アメリカツアーの何がそんなに彼女を惹きつけるのか。
過去にアメリカツアーへ挑戦し続けた人々の話を総合すると、次のようなことが挙げられます。
プロの競技者として本当に魅力的で、やりがいのある舞台だ。
世界最高峰のツアーは雰囲気からして違う。
選手層が分厚く、世界中からプレーヤーが集まるから、日本では気付かない、いろんな人間模様や心象風景が見える。
渋野選手のスイング改造とアメリカツアーへの決意は殊のほか固いようだ。
『ANAインスピレーション』出場のため米国へ出発する直前、次のように語っている。
「今やっていることに対する不安は全くないです。
周りにどうこう言われても関係ないですし、色々な意見があると思いますが、決めたことを最後までやり切りたい」
「始めたばかりですが、やり切れているとは思っています。
それをこれからも、日本でも、米国でも、どんな場所でも自分の意思を貫いて最後までやり切りたい」
『将来を見据えて今は目先の結果よりも、さらなるレベルアップを図りたい』
言葉の端々にそんな信念が読み取れた。
コーチがいなくなったことへの不安、スイング改造への疑念の声を振り払って、渋野選手には大きく羽ばたいて欲しいと心から願う。
渋野日向子ファン、日本中のゴルフファンには、この類まれなる才能とゴルフ愛を持った若きヒロインを長い目で見守り、あたたかな声援を送り続けてくれることを望みたい。
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