茨城県つくばみらい市に広がる「茨城ゴルフ倶楽部」は、日本を代表する名門コースのひとつとして、長年にわたり多くのトーナメントを開催してきた実績を誇ります。
設計を手がけたのは日本ゴルフ界のレジェンド・上田治氏です。
自然の地形を巧みに活かした36ホールのコースは、戦略性と美しさを兼ね備え、プロ・アマ問わず高い評価を受けています。
ゴルフを真剣に楽しみたいすべてのプレーヤーにとって、一度はラウンドしてみたい憧れのコースです。
茨城ゴルフ倶楽部のコース概要と設計者情報
- 開場年:1962年
- 所在地:茨城県つくばみらい市善助新田東原
- ホール構成:東コース(18ホール・パー72)、西コース(18ホール・パー72)
- 設計者:東コース・西コースともに上田治(うえだ・おさむ)
茨城ゴルフ倶楽部は、東京から車で約1時間という立地ながら、自然豊かな地形を活かした設計と徹底されたコースメンテナンスにより、日本屈指のゴルフ場として知られています。
東西あわせて36ホールを備え、いずれも名匠・上田治による設計です。
上田治は「東の井上誠一」に対して「西の上田」と称され、関西を中心に名門コースを多数設計した昭和ゴルフ界の伝説的設計家。
彼のコースは、フラットな地形の中にも戦略性を織り込み、プレーヤーにコースマネジメントの妙を突きつけることでも知られています。
中でも茨城ゴルフ倶楽部・東コースは、2013年に日本オープンの開催地として選ばれた実績を持ち、各ホールに絶妙なアンジュレーションと自然のハザードを巧みに配置。
フェアウェイは広めながらも、グリーン周りは複雑な形状をしていて、正確なショットと緻密な判断が求められます。
一方の西コースは、東コースに比べてやや距離が短いものの、バンカーやドッグレッグなど、プレーヤーに多彩な攻め方を要求するレイアウトが特徴です。
四季折々の自然に包まれた景観も美しく、メンバーからは「東は競技志向、西は趣味志向」といった評価も聞かれます。
全体として、東西どちらのコースも単なる景観美だけでなく、緻密な設計思想に裏打ちされた戦略的なプレー体験を提供する、まさに「上田治の集大成」と呼ぶにふさわしいゴルフ場です。
茨城ゴルフ倶楽部の特徴と戦略性のあるホール紹介
茨城ゴルフ倶楽部の東西36ホールは、名匠・上田治の設計哲学が色濃く反映されていて、単なる距離や景観だけでは測れない「戦略性」が最大の魅力です。
コースは全体的にフラットながらも、風、池、バンカー、樹木といった自然の要素が絶妙に絡み合い、プレーヤーの技術と判断力を問う構成となっています。
東コース:勝負どころの連続するチャンピオン設定
東コースは、トーナメント仕様としても高い評価を得ています。
各ホールにプレッシャーがかかる仕掛けが施されています。
特に有名なのが14番ホール(パー3)で、美しい池越えのショートホール。
グリーン左手前から右奥にかけて池が広がっていて、風の影響を受けやすく、ピン位置次第で難易度が大きく変化します。
グリーンの奥行きもそれほどなく、クラブ選択と方向性がスコアに直結する名物ホールです。
また、最終18番ホール(パー4)は、やや左ドッグレッグのレイアウト。
ティーショットでフェアウェイ右サイドを狙えばセカンドショットの角度はよくなりますが、右にはバンカー群が口を開けていて、リスクとリターンの判断が問われる締めのホールです。
西コース:自然との対話と多彩な攻め方
西コースは、東コースよりもやや短めのレイアウトながら、バンカー配置や木々の配置、起伏の変化が巧みで、スコアメイクには慎重なマネジメントが欠かせません。
9番ホール(パー4)は、タイトな林間ルートが特徴で、左右どちらに曲げても林がプレッシャーとなります。
ティーショットはフェアウェイ左サイドへ置くと安全ですが、セカンドショットでグリーン奥の傾斜を避ける必要があります。
グリーンも二段構造で、ピン位置によっては3パットのリスクも。
さらに17番ホール(パー5)は、緩やかな打ち上げが続くロングホールで、グリーン手前のバンカーが巧みに配置されており、2オン狙いかレイアップかで迷わせる設定。
風がアゲインストになりやすい地形であり、飛距離だけでは攻略できない戦略性が光ります。
東西どちらのコースも「ティーショットの落とし所」「セカンド以降の角度」「グリーン周りの罠」をすべて計算に入れた設計になっていて、ラウンドごとに新しい発見がある奥深さが魅力です。
茨城ゴルフ倶楽部でワールドレディスチャンピオンシップ開催中
茨城ゴルフ倶楽部は、トーナメント開催コースとして知られ、プロ・アマを問わず数々の大会が開催されてきました。
中でも注目すべきは、2009年から毎年開催されている「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」です。
この大会は、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が主催する公式戦のひとつであり、同時に日本女子ツアーの「メジャー大会」に位置付けられる格式あるトーナメントです。
サロンパスカップは毎年5月に開催され、国内外のトッププロが集結するハイレベルな戦いが繰り広げられます。
例年、初夏の新緑が美しい東コースを舞台に、平均スコアがパープレーを下回るタフなコンディションで行われるのが特徴。
グリーンの速さや深いラフ、風向きの読みなど、高度な技術とマネジメント力が求められ、優勝者の顔ぶれには実力派がずらりと並びます。
さらに、2013年には日本ゴルフ協会(JGA)が主催する男子の最高峰大会「第78回 日本オープンゴルフ選手権競技」も開催されました。
この大会では、国内男子トッププレーヤーたちが、極めて厳格なセッティングの東コースで熱戦を展開。最終日には2万人近い観客が詰めかけ、その注目度の高さを示しました。
1977年から1987年までは、男子ツアーの「ダンロップインターナショナルオープン」が開催されていいたことでも知られています。
その他にも、「関東オープン」や「関東アマチュア選手権」、「日本学生ゴルフ選手権」など、アマチュアの登竜門的な大会の舞台にもなっていて、まさに“トーナメントの聖地”と呼ぶにふさわしい実績を誇ります。
茨城ゴルフ倶楽部の口コミ・プレー体験談
茨城ゴルフ倶楽部で実際にプレーした方々からは、非常に高い満足度の声が多く寄せられています。
特に評価されているのは、コースメンテナンスの質の高さと、静寂かつ格式ある雰囲気です。
以下に、実際の体験談やレビューをもとに、良い点・改善点の両面から紹介します。
高評価ポイント
- コースの美観:「どのホールも絵になる美しさ。特に東コースの池や木立の配置が素晴らしく、季節ごとの風景を楽しめた」
- メンテナンス:「グリーンの仕上がりがプロレベル。フェアウェイもふかふかで、ボールが浮いているようだった」
- クラブハウス:「格式あるクラブハウスで、静かで落ち着いた空気感。スタッフの接客も丁寧」
改善が期待される点
- ビジター予約の制限:「メンバー制が厳格で、プレー機会が限られているのが残念」
- 施設の老朽化「クラブハウス内の設備はやや古く感じる部分もあるが、清潔感は保たれている」
- 交通アクセス:「電車+タクシーでのアクセスは少し不便。車がないとやや行きづらい印象」
総じて「さすが名門」と称されるクオリティの高さが際立っていて、特にトーナメントでの印象から訪れる人が多いようです。
プレー経験者の多くが「一度で虜になる」と評し、再訪を希望する声も多数見受けられます。
アクセス方法・周辺施設
- 車:常磐自動車道「谷和原IC」から約10分
- 電車:つくばエクスプレス「みらい平駅」からタクシーで約10分
- クラブバス:なし(最新情報は要確認)
周辺には温泉や地元食材の飲食店も豊富で、ゴルフ旅行としても魅力的です。
予約・料金情報
基本は会員制で、ビジターのプレーは会員の紹介が必要です。
平日・土日ともにプレーフィーは2万円台後半〜4万円前後(目安)です。
メンバーシップや会員制度
正会員制度を採用しており、会員権は流通市場で取引可能。
名義変更料や年会費等の詳細は公式サイトで確認が必要です。
まとめ:こんな人におすすめ!
- 国内屈指の名門コースでプレーしたい方
- トーナメント開催コースに挑戦したい方
- 自然を活かした戦略的なレイアウトが好きな方
茨城ゴルフ倶楽部は、ゴルファーとしての経験値を高める絶好の舞台です。
ぜひ一度、その魅力を体感してみてください。