2024年、北海道のゴルフ場で前年に比べ最も入場者数を増やしたのは、小樽市の札樽ゴルフ倶楽部だ。
2023年から41.6%も増えている。
小樽のゴルフ場は札樽ゴルフ倶楽部を含めて4コース。
(小樽カントリー倶楽部の新コースと旧コースを別々に数えた場合。他はチサンカントリークラブ銭函)
他の三コースは銭函地区に集中しているが、札樽ゴルフ倶楽部は朝里地区に所在する。
小樽市内や札幌からのアクセスでは4コースともにそれほどの違いはない。
札樽ゴルフ倶楽部の特徴はグリーンの難しさ、そして眺望だろう。
小樽唯一の温泉郷、朝里川温泉からほど近い高原にあって石狩湾を一望できる。
16番と17番からの眺望は忘れられない。
そして、クラブハウス玄関前からの眺めも秀逸だ。
晴れ渡った日にはるか沖合を行く船影を見つけた時など、何か宝石でも発見したような気分になり、いつまでも観とれてしまう。
そんな絶景に気を取られていると4パット5パットもあり得るので、ご用心、ご用心。
今回は小樽市の札樽ゴルフ倶楽部を特集する。
札樽ゴルフ倶楽部のグリーンは難しい!2番と18番は4パット覚悟?
札樽ゴルフ倶楽部はチャンピオンティから6,432ヤード、レギュラー6,029ヤード、レディースだと4,374ヤードと決して長くはない。
パー71でチャンピオンティからのコースレートは70だから、数字上はごく平均的な難易度だ。
だが、それはあくまでも数字上の話。
決して甘く見てはいけない。
グリーンの難しさが半端ではないのだ。
近年は本州からのツアー客を集めたいがために遅くなってしまったが、これがスティンプ10~11フィートに設定されると大抵のゴルファは戸惑ってしまう。
スティンプ12フィートになると、初心者はほぼお手上げ。
特に2番のパー3は難敵中の難敵だ。
三段グリーンのような構造になっているから、ピンの位置が最上位なのに最も下の段にボールが乗ったら、プレーヤーを待っているのは大いなる悲劇である。
かなり強く打たなければ届かないのだけれど、下から見上げるグリーンの奥が構造上とても狭く見えてしまうからだ。
だからつい力加減をしてしまう。
これが悲劇の始まり。
上段まで届かないボールはコロコロ転げ落ちて、元の位置近くまで戻ってしまうから、さあ大変。
思いっきり打ってピンをオーバーしたら、これまた悲劇。
下りのラインにビビッて手が動かなくなる。
そりゃそうだ。
せっかく最上段まで持ってきたのに、強すぎたらもう一度最下段まで戻ってしまうかもしれない。
こんな恐怖で手が止まってしまっても、アマチュアゴルファなら仕方ないのだ。
知人に札樽ゴルフ倶楽部のメンバーがいる。
最盛期はハンディキャップ3だった。
ある年の月例会の事だ。
その彼が、何と2番グリーンで6パット。
ピンはグリーンの最も手前に切られていたが、クラブ選択のミスで最上段に乗せてしまった。
一打目は打ちきれず、二段目でストップ。
二打目から悲劇は始まった。
下りのラインを強めに打ってグリーンオーバー。
グリーンの外にこぼれたボールをさらにパターで打ちが、これがカップを過ぎて傾斜に留まる。
次また入らず、グリーエッジへ。
もうこの時点で頭がカアーッとなり、何が何だか分からなくなってしまったようだ。
多分この当時のスティンプは、11フィート程度だったろうと彼は言う。
今はそれよりも遅くなってはいる。
だが、6パットはないにしても、4パットは十分あり得るのが札樽ゴルフ倶楽部の2番パー3だ。
ちなみにスティンプとはグリーンの速さを表し、単位はフィートが使用されている。
次の表を見ると大体の感覚が分るだろう。
スティンプ(フィート) | 目安 |
---|---|
7以下 | 遅い |
8~9 | 普通 |
10~11 | 速い |
12以上 | かなり速い |
参考までに、国内の男子ツアーは10~12フィートに設定される場合が多い。
アメリカのオーガスタ・ナショナルで行われるマスターズゴルフのグリーンは、14フィート前後と推測されている。
まさしく『ガラスのグリーン』だ。
あの大きなうねりのグリーンで14フィートとは、想像するだけでため息が出る。
札樽ゴルフ倶楽部は高原で涼しくパースリーが5つある!
札樽ゴルフ倶楽部は、一部が冬スキー場になる高原の山岳コースだ。
全体的にアップダウンがあって距離は短い。
アウトはパー3が3ホールありパー35の構成だ。
インはパー3とパー5が2ホールずつで、ノーマルなパー36。
厳しい打ち上げもあれば、豪快な打ち下ろしのホールも多い。
実はこの激しい起伏がくせ者だ。
見た目の距離感を狂わせるのだ。
打ち上げの二打目、三打目は2クラブ大きめに持っても届かないホールがあるから要注意。
高原に展開する18ホールだから、夏でも涼しいのが特徴。
平地よりも2度ほど気温が低く、7月8月は本州から来たゴルファにとって天国だろう。
真夏でも早朝は肌寒さを感じることもある。
ジャンパーや長袖のシャツを用意して出かけよう。
ただし、霧が多いからその点は注意が必要だ。
小樽の山に霧がかかっていたなら、コースへの事前の確認を忘れずに。
カートは自動だから楽だが、スピードの遅さが気になる。
中華料理も評判が良いけれど、レストランから海が見えないのは残念。
コースは変化に富んでいて、そこそこの難易度もあるから、プレーしていて十分に楽しめる。
価格もリーズナブルだ。
「静岡県の名門コース川奈を彷彿とさせるロケーションで、最高の気分」
という人もいるほどだ。
札樽ゴルフ俱楽部の雰囲気は、まさにリゾートだ。
札樽ゴルフ倶楽部の気になる料金は?
札樽ゴルフ俱楽部の料金は以下のようになっている。
平日 6,600円(食事別、税込み)
土日祝 10,500円(食事別、税込み)
●60歳以上、70才以上は2段階で税などの割引あり
この他、早朝、薄暮プレーなどいろんなパターンがあり、料金はぞれぞれ違ってくる。
月曜日はセルフデーのため格安になっている。
詳しくはコチラで!