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渋野日向子が世界を驚かせたあの一打──2019年全英女子オープン制覇の真実

女子ゴルフ

2019年8月4日、イングランドのウォーバーン・ゴルフクラブで開催されたAIG全英女子オープン。

 

この日、20歳の渋野日向子選手はメジャー初出場で初優勝を果たし、世界中のゴルフファンを驚かせました。

 

特に最終18番ホールでのバーディパットは、多くの人々の記憶に残る名シーンとなりました。

 

 

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最終18番ホール、勝負を決めたバーディパット

2019年8月4日、渋野日向子選手はメジャー初挑戦の最終ラウンドを、首位と1打差の2位タイでスタートしました。

 

前半はショットが安定せず、4番・7番・8番でボギーを叩き、一時は首位と6打差まで広がる苦しい展開。

 

しかし、後半に入るとプレーも表情も一変。

 

10番、11番で連続バーディを奪い流れを掴むと、13番・14番・16番でもバーディを重ね、リーダーボードを一気に駆け上がります。

 

18番ホールを迎える頃には、ついに首位と並ぶまでに追い上げ、自らの力で逆転優勝のチャンスを引き寄せます。

 

そして迎えた18番ホール。

ティーショットはフェアウェイセンター、セカンドショットはピン奥約6メートルにオン。

 

このバーディパットを決めれば単独首位、すなわち優勝が確定するという場面で、彼女はプレッシャーを一切感じさせない笑顔でラインを読みます。

 

そして、平然とストロークします。

ボールは真っ直ぐカップに向かいます。

わずかなブレもなく、ボールはカップの中心に吸い込まれていきました。

 

その瞬間、グリーン脇のギャラリーからは大歓声が上がり、渋野は両手を高々と掲げながら満面の笑みを見せました。

 

20歳の若き日本人女子プロゴルファーがメジャー初出場で栄冠を手にしたこの瞬間こそ、まさに歴史的快挙。

 

日本勢としては1977年の「全米女子プロゴルフ選手権」を制した樋口久子以来、実に42年ぶりとなる女子メジャー優勝。

 

世界中が“スマイルシンデレラ”の名にふさわしい彼女の勝利を称賛しました。

笑顔と挑戦心が生んだ歴史的勝利

渋野日向子選手のゴルフには、常に「笑顔」と「挑戦心」の両輪が存在します。

 

2019年の全英女子オープンにおいても、彼女はプレッシャーのかかるメジャー最終日でありながら、実に自然体でした。

 

ホール間では笑顔でお菓子をつまみ、キャディと談笑しながら歩く姿がテレビ中継にも度々映し出され、多くの視聴者を驚かせます。

 

その姿勢は、「笑顔で戦う」というスタイルを貫く彼女の哲学そのものであり、全英オープンに集まった観客をたちまち惹きつけてしまったのです。

 

プレー内容もまた、彼女の挑戦心を象徴するものでした。

特に印象的だったのが、12番ホール(パー4)での大胆な攻め。

 

多くの選手が安全策としてレイアップを選ぶ中、渋野は迷わずドライバーを手にし、ワンオンを狙うショットを放ちました。

 

ワンオンこそならなかったが見事にグリーン右手前に運び、そのホールをバーディとした場面は、観客から大歓声が上がり、まさに大会のハイライトとなりました。

 

この「攻めの姿勢」こそが、彼女が世界の舞台でも通用する理由であり、その後の流れを引き寄せた要因でもあったのです。

BBCをはじめ、海外メディアも“笑顔”に注目

渋野日向子選手の勝利は、日本国内のみならず、海外でも大きな話題となりました。

 

BBCは「Shibuno wins fans with her smile and fearlessness(渋野は笑顔と大胆さで観客を魅了した)」と報じます。

 

ゴルフチャンネルやCNNも「未経験の舞台でリスクを恐れず戦った」と、彼女のプレースタイルを高く評価しました。

 

さらに、渋野の笑顔がトレードマークとなっていたことから、海外メディアは彼女を“Smiling Cinderella(スマイルシンデレラ)”と呼び始めます。

 

このニックネームは、瞬く間に世界中のゴルフファンに広まります。

「スマイルシンデレラ」、何とファンタスティックなニックネームでしょう。

「スマイルシンデレラ」の誕生

“スマイルシンデレラ”という愛称は、単なる形容ではなく、渋野選手の勝利がどれだけ劇的で、感情に訴えるものであったかを象徴しています。

 

メジャー初出場、異国の地、しかも本人もキャディも全英オープンはおろか、海外トーナメントの経験すらありません。

 

そんな不安材料が重なる中で、彼女は終始笑顔を絶やさずコースを攻め抜き、見事に優勝を掴み取ったのです。

 

この“スマイル”と“サプライズ”が融合した勝利劇は、まさに現代のシンデレラストーリー。

「スマイルシンデレラ」という称号は、世界が彼女に贈った最高の賛辞と言えるでしょう。

 

その結果、渋野日向子選手は最終的に通算18アンダーで2019年AIG全英女子オープンを制覇したのです。

 

メジャー初出場での優勝という衝撃、そしてそこに至るプロセスすべてが、世界中のファンに強烈な印象を残しました。

まとめ:渋野日向子選手の快挙が示すもの

渋野日向子選手の2019年全英女子オープン制覇は、ゴルフ界に新たな風を吹き込みました。

彼女の笑顔と挑戦心、そしてプレッシャーに打ち勝つ強さは、多くの人々に感動を与えました。

この歴史的な勝利は、今後の日本女子ゴルフ界にとっても大きな励みとなるでしょう。