ゴルフボールは新素材の開発や製造技術の発達で、年々その性能が進歩しています。
しかし、如何に高性能になろうとも複数の種類がある限り、ボールの適正はついて回ります。
ゴルフボールは大きく3種類に分類されます。
それぞれの特徴によってあなたに合う合わないがあり、スコアにも大きな影響を与えます。
あなたのゴルフキャリアやハンディキャップに合わせ、打った時のフィーリングも加味してボールを選びましょう。
たかがボールと言うなかれ。
あなたにピッタリのボールを見つけると1ラウンド3、4個スコアを縮める事さえ可能です。
これから書く3種類のゴルフボールの特徴をじっくり読んで参考にしてください。
ゴルフが一層、楽しくなります。
最適のゴルフボールを選ぶために構造を知っておこう!
初心者でも上級者でも意外と無頓着になりがちなのが、ボールの選択なのではないでしょうか。
あなたはゴルフボールに何を求めますか?
飛距離が最優先なのか、アプローチでの止まり具合を重視するのか。
そこをしっかりと思い描いて、ボールを選ぶことがとても大切なのです。
どんなカテゴリーのボールを選ぶかによって、あなたのゴルフスタイルやスコアに少なからず影響が及ぶことは間違いありません。
全くの初心者レベルでさえも、使用ボールの影響はあります。
あなたが100を切るレベルまでに上達して来ているならば、ボール選びにもう少し慎重になるべきでしょう。
もしも、あなたがハンディキャップ18以下なら、ボールに対する知識不足は大きな損失になります。
適正なボール選択によって、さらにハンディキャップを2つ3つ減らすことができるからです。
ゴルフは一定のルール内であればプレーヤーがボールを自由に選択できるのですが、残念なことにこの利点を生かし切れていないゴルファーがとても多いのです。
自分に合ったボールを選択するためには、まずボールに対する基礎知識が不可欠です。
あなたのスコアアップと快適なゴルフライフのために、ゴルフボールの構造を学びましょう。
ゴルフボールは単一素材の固まりではなく、違う素材を重ねて層を構成しています。
現在では3層~5層の構造になっているものが多いようです。
ボールの中心部はコアと呼ばれ、加工されたゴム素材を使用します。
コアはドライバーやフェアウエーウッドなど、飛距離を重視するショットに深く関わります。
虫歯の治療などで使われるレジンや、ダイアモンドよりも強いと言われるグラフェンなどメーカーによってコアの構造は様々です。
ミッドカバーは、コアを囲んでいる薄い膜を指します。
最近は、このミッドカバーが2重3重構造になっているボールが多く見られます。
そして、表面部分はカバーと呼ばれます。
カバーは主にアプローチやパッティングに影響を与えます。
ウレタンカバーは柔らかくてスピンがかかりやすく、アイオノマーカバーは反発力が強く硬いのが特徴です。
また、ゴルフボールはコンプレッション値で硬軟を表しますので、これは必ず覚えてください。
コンプレッションの数値が小さくなるほど柔らかく、非力なプレーヤ向きと考えて間違いありません。
コンプレッション値が高くなればなるほど硬くて反発力が強いので、初速が速くスピン量が多くななって飛距離アップにつながります。
ただし、コンプレッション値が高いほど飛ぶと思われがちですが、クラブヘッドが当たった瞬間、ボールが潰れることが飛ぶための必須条件です。
ヘッドスピードが遅いと硬いボールを潰せないことになり、飛距離は逆に落ちてしまうのです。
また、スピン量が多くなることで揚力が増して、いわゆる吹き上がる原因にもなります。
飛びを優先するか、グリーンでの止まりを優先するかによって、ボールの選択肢は変わってきますが、ヘッドスピードを無視した決め方でもダメなのです。
ここ、とても重要ですから、もう一度要約して言います。
ゴルフボールはクラブヘッドに当たった瞬間、潰れることが飛ぶための必須条件です。
コンプレッション値が高く、硬いボールをヘッドスピードの遅い人が打っても潰すことができず、飛距離はむしろ落ちてしまいます。
あなたに合ったゴルフボール選びは、ヘッドスピードを無視してはダメです。
メーカーでは外箱にゴルファーへの適性を表示してありますが、最初はリアル店舗で店員さんに聞いてみるのも良い方法でしょう。
飛距離を優先するか、ボールの止まりに重点を置くか、そしてあなたのヘッドスピードと打った時のフィーリングを総合的に判断して、使用ボールを決めるのがベストです。
したがって、何種類かのボールを実際に打ってみてから決めるべきです。
ゴルフ場では1ホールごとではなく、3ホールごとにボールを替えて打つのが、ボール選びの賢い方法です。
初心者におすすめは、第3のボール!
ここ数年話題になっているのが、第3のボールと呼ばれるゴルフボールです。
まだ自分の技量や適性が良くわからない初心者には、最も無難なボールと言えるでしょう。
その特徴はコアがつぶれることによってバックスピン量が減少し、飛距離は伸びますがウレタンカバーですから、アプローチ時にはバックスピン量が増える、という優れた特徴を持ちます。
ヘッドスピードがそれほど速くなくてもボールを十分につぶして飛ばしたい、でもアプローチではボールを止めたい、そんなプレーヤーに最適です。
下記が人気ランキング上位入り、第3のゴルフボールです。
楽天市場で手軽に求められます。
◎ツアーB V10(ブリヂストン)
◎XXIO UX-AERO(ダンロップ)
◎プレステージ(タイトリスト)
ゴルフボールにあるディンプルの重要な役割
ちょっと回り道になりますが、ディンプルについて覚えておきましょう。
どんな新素材が研究開発されようが、昔からゴルフボールには絶対に欠かすことができないものがあります。
そうです、あなたの思っている通り、それはディンプルと呼ばれるボール表面の浅い窪みですね。
ゴルフショットは打った瞬間の初速、打ち出し角度、スピンの3条件がボールの飛ぶ要因となります。
そして飛行後半のボールの伸びは、空気抵抗と弾道によって決まります。
この後半の伸びに大きな影響を与えるのがディンプルの優劣なのです。
ボールメーカーの実験設備で、ディンプルの全くないゴルフボールを試打させてもらったことがありますが、ディンプルがないとがっくりするほど途中で失速してしまいます。
ディンプル数は300~500が一般的で、最適なディンプルの数と形状はメーカーによってそれぞれ違っていて、特許で守られているようです。
一つのボールに何個以上必要とか、何個以内という制限は一切ありません。
ディンプルの大きさや数、形状でもボールの特性が変わってきます。
ざっくりいうとディンプルが大きく、深くて多いほど弾道が低くなる傾向があります。
ボール選びにディンプルの形状まで気にする必要はありませんが、ディンプルなくして飛距離なし、を覚えておきましょう。
ディスタンス系ボールってどんなボール?
ディスタンス系ボールとは、ドライバーで打ったときのバックスピン量を減らして、飛距離を伸ばすことに重点を置いたボールです。
表面のカバーには硬いアイオノマーという素材が使われているが、コアはヘッドスピードが速くない人でも十分に潰すことができる柔らかい構造になっている。
バックスピン量が減ると同時にサイドスピン量も抑えられるため、飛距離を伸ばしたい人はもちろん、曲がりが大きいスライサーには曲がり幅を少なくなる効果も期待できます。
逆に持ち球がフックボールでバックスピン量が少ない人が使うと、さらにバックスピン量が減ってしまいます。
これによってドライバーの弾道がドロップした、俗に言うおじぎすることになってしまう心配があるので要注意です。
カバーは硬くて反発しやすい素材なので、アプローチは高弾道になりがちだが、スピンがかかりにくくなってしまいます。
したがって、アプローチではふわりと高く挙げて止める技、転がして寄せるときの距離感がとても重要になります。
このボールの最も大きな特徴は硬い素材と柔らか素材を組み合わせ、強い反発を生むことです。
アプローチは転がしが向いています。
下記がディスタンス系、人気ランキング上位のボールです。
楽天市場でお求めください。
・PHYZ(ブリヂストン)
・エクストラソフト(ブリヂストン)
・スリクソン ディスタンス(ダンロップ)
・XXIO AERO DRIVE(ダンロップ)
・DT トゥルーソフト(タイトリスト)
スピン系ボールは、こんなゴルファーが使う
スピン系ボールは、別名ツアー系ボールとも呼ばれる、プロゴルファーやアマでも上級者が愛用することの多いボールです。
ウレタンカバーなのでアプローチでは、クラブフェースにボールがくっつくような感覚が得られ、低く飛び出してスピンが効くショットが打てます。
速いヘッドスピードのドライバーで打っても、ボールが潰れ過ぎないようにコアが硬くなっている。
柔らかいウレタンカバーと硬いコアの組み合わせが絶妙なボールです。
最近ではディンプル形状の工夫などでヘッドスピードが速い人でも、ドライバーでのバックスピン量が増えすぎないように改良されています。
一方、ヘッドスピードがそれほど速くない人でも、もともとスピン量の少ないフックボールが持ち球の人は、スピン系のボールを使ったほうが好結果が得られるとの報告もあります。
スピン系人気ランキング上位のボールは、次のようなものがあります。
楽天市場でお買い求めください。
・プロV1/V1x(タイトリスト)
・ツアーB 330X/330S(ブリヂストン)
・スリクソン Z-STAR/Z-STAR XV(ダンロップ)
最後に
最後に3種のボールの特徴をまとめます。
この中に、あなたに合ったボールが必ずあります。
なお、ボールは実際にコースで何種類か打ってから決めてください。
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