ゴルフを初めてから1年未満で平均スコア100切を切ったゴルファは、0.9%です。
この数字、あなたは信じられますか?
ゴルフを始めたら、まず最初の目標は『100を切ること』。
このように考えるゴルファはとても多いですね。
あなたもきっと、そこが第一の目標であり、最初の難関だと考えていることでしょう。
だが、100を切るのに多くのゴルファーが苦戦しています。
100切るまでに要する時間が驚きです。
それを証明する数字を見てみましょう。
アマチュアで平均スコア100以下の割合はどのくらい?
ちょっと古い数字なのですが、『公益社団法人日本パブリック協会』が調べた一つのデータがあります。
2011年(平成24年)の調査です。
その調査によるとゴルフを初めてから1年未満で平均スコア100切を切るゴルファは、0.9%になっています。
正直ちょっと驚きです。
これがゴルフ経験3年未満のプレーヤ全体で5.9%、10年未満で25.1%という数字が並んでいました。
《引用:GDO》
一方、このような調査結果もあります。
上のグラフを見ていただきたい。
アマチュアゴルファ7,983人を対象に100切りまでにかかった年数を、ゴルフ専門誌のGDOグループが調べたものです。
1年から3年で41.7%、4年から5年で20.0%、1年以内が16.4%、6年から10年で12.7%となっています。
10年以内で93%のゴルファが100を切っていることになります。
日本パブリック協会での100切りは3年未満のゴルファが5.9%で、10年未満が25.1%ですから、違いはあまりにも大きい。
実はこの違いがゴルフの奥深さ、難しさを物語っているのです。
もう、お気づきだと思いますが、日本パブリック協会の調査は平均スコア。
これに対してDGOの調査は、初めて100を切るのに要した期間が対象となっています。
たった一度しか100を切ったことがないプレーヤーでも、各項目の%に含まれているのです。
つまり、一度あるいは数度100を切ったことがある人でも、簡単には平均スコアが100以下にはなれないということが両者の比較でよくわかります。
過去5回の平均スコアが100であれば、これはもう立派なアベレージゴルファで『初心者』は卒業したと言えるでしょう。
そこで問題になるのが、一度でも100を切ったプレヤーを100切りゴルファと呼ぶのか?
あるいは平均スコアが100以下の人を100切りゴルファるのですから?
これは見解が分かれるところでしょう。
少なく見積もっても日本のアマチュアゴルファの、7割から8割はこのライン近くにいるのですから、悩ましいとろろではあります。
あなたはどう、お考えでしょうか?
逃げるわけではありませんが、ここではあえて、その定義は致しません。
そうは言っても、やはり100は切りたい。
平均スコア100以下になって『アベレージゴルファ』の仲間入りをしたい。
きっとあなたも、そう思っていることでしょう。
次章では100の壁を超える方法をお伝えします。
ゴルフで手っ取り早く100を切るコツ・3つの方法
ゴルフのスコアをまとめるために欠かせないのは、『正しいグリップ』『正しいアドレス』『正しいスイング』です。
グリップとアドレスが正しくなければ、正しいスイングは生まれません。
したがって、この3つを切り離して考えることはできないのがゴルフです。
あなたが100の壁を破れないでいるなら、グリップ、アドレスをもう一度確認してみる必要があります。
1、100を切るためにグリップとアドレスを再確認し、正しいスイングを導く
まずグリップ。
写真左がストロンググリップ。
指の置き方、両手の合わせ方を写真でしっかりイメージしましょう。
グローブをした左手はややかぶせて、親指がシャフトの内側にかかるように握ります。
右手はVの字が右肩の端を指すように握ります。
ストロンググリップはフック系のボールを打ちます。
あまりにもスライスが大きい人は、このグリップにして治る場合があります。
写真右がスクエアグリップです。
ストレートボールを打ちます。
グローブの付けた左手親指は、シャフトのほぼ真上に置きます。
右手のVの字が右肩の真ん中あたりを指すように握ってください。
写真のように親指はシャフトのロゴマークの上、握ったときにコブシが3つ見えるようになるのがスクエアグリップです。
ストロンググリップはシャフトを上から握るようになり、親指はロゴマークの内側に置く。
あまりにも極端にかぶせて手握ると左手の動くが鈍くなり、ヒッカケやてんぷらの原因になります。
正しいアドレスになっているか、再確認してください。
ドライバーはこのようなアドレスになります。
両足をそろえ、ボールはつま先とつま先の間にセットする。
左脚はそのままの位置で、つま先だけをやや開き、右足を肩幅に開く。
ボールは左足かかと線上か、中に入ってもボール1個分。
アイアンもほぼ同じようなアドレスですが、ボールの位置がどらーばーよりはボール一個分中に入ります。
最初はクラブを持たずに両腕をだらりと垂らして、体の真ん中で両手を合わせたところがグリップの位置になります。
この動作でアドレスを取ると肩の力が抜けて、スムースにバックスイングに入れます。
写真で左手のVの字、右手のVの字が確認できると思います。
正しいグリップと正しいアドレスが分かれば後は、上体を目標方向にねじることでバックスイングが始動します。
左肩を回すなどとはゆめゆめ考えないでください。
このブログでは何度も言っていますが、人間の体の構造上方は回りません。
このような間違った教えがゴルフを難しくしています。
昭和の遺物と思って、肩を回すは忘れてください。
ゴルフスイングは、上体をボールが飛ぶ目標方向へねじることで正しいスイング軌道ができ、パワーが生まれます。
ゴルフではボールやクラブに対する正しい知識も、100を切るためには重要です。
グリップ、アドレス、ボール、クラブについてもっと詳しく知りたい方はこちら!
この連続写真で理想のスイングを脳裏に刻んでください。
2、100を切るためにパットを再確認しよう!
100以上叩くプレーヤーは、パットの上達だけで1ラウンド5個くらいは簡単い縮まります。
正しいパターの打ち方を再確認しましょう。
グリップは基本的にウッドやアイアンと同じ握り方です。
グリップの順序を復習しましょう。
1、グリップエンドをこぶし1個分以上余らせて右手1本で握ります。
2,左手は人指し指を伸ばしたままで、右手よりもグリップエンド寄り、自分の体に近い側の部分を握ります。
3、両手で両手で握ったら最後に左手の人差し指を右手の小指の上に乗せてください。
これでグリップは完成です。
パターでのアドレスは、下を向いた時に左目の真下にボールが来るようにするのを目安にしてください。
そうするとボールの後ろ側を見るようになります。
このアドレスが姿勢も安定し、ラインが見やすくなります。
パターは手や腕で打つのではなく、肩で打つ感覚が大切です。
両肩を天秤のように動かしてパッティングしましょう。
バックスイングの振り幅とフォロースルーの振り幅が同じになるのが理想的です。
バックスイングを大きくとって、ボールに当てるだけのパッティングではいつまでたっても距離感がつかめません。
3、100を切るために無理をしないコースマネジメントを覚える
100を切るためには、正しいスイングや飛距離を伸ばすことも大事ですが、精神面での工夫もとても重要になります。
『パーは狙わない。ボギーであがる事を考える』がその一つの選択肢です。
18ホールをすべてボギーで上がると90です。
すべてダブルボギーだと108です。
90と108の中間が99です。
つまり、ボギーを狙う戦略を立てて、半分を失敗しても100を切れる可能性がある、ということを知るべきです。
ここで大事なのは、ドラバーを無茶振りしてOBを出さない。
障害物やハザードは無理せず、刻んで攻める。
ゴルフは頭を使うスポーツです。
遠くへ飛ばすのが最大の魅力ではありますが、何も考えず唯々飛ばすばかりではスポーツではありませんし、上達もしません。
大胆と慎重、細心を併せ持ってこそ、上達しスコアは伸びるのです。
OBゾーンがあるホールのドラバーは8割の力で打つことを覚えてください。
初心者やラウンド数が少ないうちは、8割の力で打っているつもりでも、実際は9割くらいの力が入っているものです。
ただ、8割の力で打つ感覚を覚えると、きっとあなたはスイングに対する新しい発見があるはずです。
初心者やアベレージゴルファの多くは、力みが原因でミスショットを打っているのです。