神奈川県足柄下郡箱根町に位置する大箱根カントリークラブは、富士箱根伊豆国立公園内の恵まれたロケーションに広がる名門ゴルフ場です。
箱根外輪山を背景に、雄大な仙石原の景観に溶け込むようにレイアウトされた18ホールは、それぞれが個性豊かな表情を持っています。
本記事では、大箱根カントリークラブの魅力、コース情報、アクセス、そしてその歴史について詳しくご紹介します。
大箱根カントリークラブの概要と特徴
大箱根カントリークラブは、1954年(昭和29年)11月8日に開場した、その歴史と格式を誇るゴルフ場です。
箱根外輪山を借景とする雄大な仙石原のロケーションに、ゆとりのある広大な敷地(約33.2万坪)を有しています。
この恵まれた自然環境を最大限に活かし、どのホールも個性豊かなレイアウトが施されています。
コース設計は、日本のゴルフ界に多大な功績を残した大谷光明氏と、皇族でありながらゴルフコース設計にも深く関わった朝香鳩彦氏が共同で手掛けました。
彼らの卓越した設計思想が随所に息づき、自然の地形を巧みに利用した戦略性の高いコースを生み出しています。
仙石原特有の起伏や植生を考慮した設計は、プレーヤーにゴルフの奥深さを感じさせ、挑戦する喜びを提供します。
戦略的なコースレイアウト
・個性豊かな18ホール:どのホールも戦略性に富み、プレーヤーの挑戦意欲を掻き立てます。
雄大な自然の中で、ゴルフの醍醐味を存分に味わえます。
・名物17番ホール「蓮の花」:このホールは、グリーンがバンカーに囲まれた非常に難易度の高いホールとして知られています。
正確なショットと戦略が求められ、多くのゴルファーにとって記憶に残る一打となるでしょう。
・グリーンとフェアウェイ:グリーンは2グリーン制で、ベント(ペンクロス)を採用。
フェアウェイはコウライ、ラフはノシバで構成され、四季折々の表情を見せます。
・コースレート:パー73、7,285ヤード、コースレート74.1というスペックは、その難易度の高さを示唆しています。
トーナメント開催実績
大箱根カントリークラブは、1997年(平成9年)より毎年8月に、建設機械大手のキャタピラー(旧・新キャタピラー三菱)主催による「CATレディースゴルフトーナメント」が開催されるゴルフ場です。
日本女子プロゴルフ協会公認のこの大会は、数々の名勝負を生み出し、多くのゴルフファンを魅了してきました。
トーナメント開催コースであることは、コースの品質と難易度の高さを物語っています。
CAT Ladiesについて詳しくはこちらの記事でどうぞ!
恵まれた周辺環境
大箱根カントリークラブが位置する箱根仙石原は、富士箱根伊豆国立公園内にあり、豊かな自然に囲まれた景勝地です。
ゴルフコースに隣接して「箱根仙石原プリンスホテル」があり、宿泊でのゴルフプレーも可能です。
ゴルフの後は、ホテルでゆったりとくつろぎ、仙石原温泉の効能豊かな湯に浸かりながら、心身のリフレッシュができます。
箱根は、ゴルフだけでなく観光地としても非常に魅力的です。
芦ノ湖での遊覧船、大涌谷のダイナミックな火山活動、箱根美術館や彫刻の森美術館などの文化施設、そして四季折々の美しい自然景観など、見どころが豊富にあります。
ゴルフと箱根観光を組み合わせることで、通常のゴルフ旅行では味わえない、より深く充実した体験が実現できる絶好のロケーションと言えるでしょう。
自然の恵みと歴史が息づくこの地で、ゴルフの醍醐味と旅の楽しみを存分に満喫できます。
大箱根カントリークラブのコース情報
- 開場日:1954年11月8日
- 設計者:大谷 光明、朝香 鳩彦
- 面積:1,100,000m²(約33.2万坪)
- コースタイプ:丘陵コース
- コース:18ホールズ、パー73、7,285ヤード、コースレート74.1
- フェアウェイ:コウライ
- ラフ:ノシバ
- グリーン:2グリーン、ベント(ペンクロス)
- ラウンドスタイル:乗用ゴルフカーキャディ付(プレー1組4名原則)
- 練習場:20打席250ヤード
- 休場日:1月、2月の月、火曜日定休日
なお、大箱根カントリークラブは運営形態がゼミパブリックであり、年次会員制度もあります。
したがって料金体系は複雑です。
料金や予約については、こちらでご確認ください。
大箱根カントリークラブは、箱根の自然豊かな場所にありながら、主要駅やインターチェンジからのアクセスも比較的良好です。
鉄道を利用する場合
- 東海道新幹線(JR東日本・JR東海):小田原駅よりタクシー利用で約40分です。
道路を利用する場合
- 東名高速道路:御殿場ICより14km、車で約20分です。
※交通状況により所要時間は変動する場合があります。
ご来場前に必ず最新の交通情報をご確認ください。
まとめ
大箱根カントリークラブは、富士箱根伊豆国立公園の雄大な自然に抱かれ、戦略性と景観美を兼ね備えた18ホールの名門ゴルフ場です。
大谷光明氏と朝香鳩彦氏によって設計されたコースは、特に名物17番ホール「蓮の花」に代表されるように、ゴルファーに挑戦と感動を与えます。
毎年開催される「CATレディースゴルフトーナメント」は、そのコースの質の高さを証明しています。
箱根仙石原の素晴らしいロケーションで、格式高いゴルフ体験を求めるゴルファーにとって、大箱根カントリークラブは理想的な選択肢となるでしょう。
隣接する箱根仙石原プリンスホテルに宿泊すれば、より充実したゴルフ旅行を楽しめます。