東京オリンピックのゴルフ会場が暑すぎるとか選手村から遠すぎると言われたことで、埼玉県のゴルフ会員権相場に影響が出ている。
首都圏の他県に比べて相場が安す過ぎます。
逆に県内の名門コースは今が買いだ。
東京オリンピックゴルフ会場、埼玉県の猛暑報道で県内のゴルフ会員権が絶好の買い時になった!
東京オリンピックゴルフ競技会場となる霞ヶ関カンツリー倶楽部に対する遠い、暑いの報道が2017年から急に目立つようになりました。
中には、それらを理由に出場選手のコンディションや負担の軽減を考えて開催コースを変更するべきだと、IOCやJOCに訴える団体や個人が記者会見まで開き、騒動と呼ぶべき事態に発展したのです。
同じ様に世間の注目を浴びた女性正会員問題が解決すると、なぜかこの話題も下火になり過激な発言は影を潜めました。
しかし、東京オリンピック会場がテーマの記者発表や報道では、今も必ずこのことが懸案として取りざたされることに変わりはありません。
これが思わぬところに飛び火したのではないか、と思われる現象が見られるのです。
埼玉県の伝統的な名門コースが軒並み会員権の相場値を下げているのは、この一連の報道が少なからず影響していると筆者は見ています。
東京オリンピック会場となる霞ヶ関CCから僅か800mほどしか離れていない日高CCをはじめ、武蔵CC豊岡、笹井コース、飯能GC,狭山GC,高麗川CCなど埼玉県内の値がさコースは、ほぼ霞ヶ関CC周辺に集中しているのです。
これらのコースの相場は、同じ首都圏の神奈川、千葉、茨城各県に比べて異常なほど安い状況だ。
これを見逃す手はない。埼玉県の名門や中堅クラスは挙って買い時です。
武蔵CC450万円、日高CC260万円はまあ、まあとしても、飯能GC110万円、狭山GC75万円、高坂CC60万円などはかなり寂しい数字ではないでしょうか。
森林公園GC350万円、武蔵OGM280万円と昭和50年以降に造成されたコースで、高い相場を維持しているところもありますが、全体的に埼玉県の会員権相場は安過ぎます。
神奈川県はレークウッドGC1,650万円、磯子CC1,525万円、戸塚CC1,450万円、厚木国際830万円となっている。
千葉県は鷹之台CC1480万円、我孫子GC800万円、麻倉GC670万円で、茨城県は大利根CC430万円、潮来CC1100万円、茨城GC870万円、筑波CC430万円、大洗GC250万円となっている。
高額な会員権を購入できる人はある程度の年配者が多いのですから、暑い、暑い、遠い、遠いと、連日報道されたら、そりゃ、躊躇もするでしょう。
東京オリンピックで霞ヶ関カンツリー倶楽部の五輪競技を大勢のゴルファーがTVなどで観戦して、そのコンデションやレーアウトの良さを再認識する可能性は高いと思います。
そうなれば、埼玉県の会員権相場にも、少なからず影響を及ぼすでしょう。
やれ日本一暑い熊谷の近くだから、やれ37度にもなる、などと実に騒々しいことです。
コースには大きな樹木があります、特に開場90年を超える霞ヶ関カンツリー倶楽部は1万本以上の大木が日陰を作ります。
ゴルフ強化委員の中嶋常幸プロは、日陰を歩くこと、水分を欠かさないことが大事だと言い、ゴルフ強化委員の責任者でもある倉本昌弘プロは、もっと暑いところで戦ってきた人ばかりですから、それほど心配はないと言っています。
また、中嶋プロは日本のスポーツメーカーの技術は素晴らしいので、暑さをしのげるウエアーが役立つかも知れないとも言っていました。
実際にいろんな環境下の国々やコースで戦ってきたプロは、ゴルフの東京オリンピック会場の暑さについて、それほど心配はしていないようです。
日陰に逃げることもできずに、アスファルト舗装の照り返しをまともに受ける、炎天下のマラソンや50km競歩こそもっと心配ではないでしょうか。
自転車のロードレースもキツイし、泳いだ後の自転車、ランニングと続くトライアイスロンなんてまさに死のレースと言えるでしょう。
東京オリンピックゴルフ競技会場の暑さを異常なほど心配なさる、心優しい人々は高校野球の真夏の甲子園大会はあまり気にならないのでしょうか。
野外で行われる五輪種目の多くの選手は成人男女ですが、甲子園は体が成長しきっていない未成年ばかり。
日本の未来にとって欠かすことのできない少年たちこそ、もう少し配慮されるべきと思うのですが。
五輪の暑さを危惧するなら、真っ先に問われるべきはIOCでしょう。
商業主義に傾倒するあまり、北半球の真夏に開催される五輪が定着してしまいました。
猛暑のバルセロナ、北京で成功を収めているから、もう変更する気はないのだろう、おそらく。
これで、東京大会が成功裏に終われば怖いものなしだ。
東京オリンピック のゴルフ 選手日本代表は誰?
東京オリンピックのゴルフ競技に出場できるのは男女それぞれ60名です。
基本的には国際ゴルフ連盟・IGFのワールドランク60位までの選手が選考基準の対象ですが、他にもいくつかの選考規定があります。
・開催国である日本は男女各1名に出場権が与えられる。
・五大陸にそれぞれ男女各1名の出場権を与える。 ・ワールドランク上位15位までに優先出場権が与えられる。 *ただし、1国で出場できるのは最大4名までとする。 ・原則、1国男女各2名の出場が望ましい。 |
選考基準の対象となるワールドランク期間は、下記のように定められている。
『男子』:2018年7月1日〜2020年6月22日
『女子』:2018年7月8日〜2020年6月29日
この期間のランキングを『オリンピックゴルフランキング』と呼ぶ。
まだ1年以上あるが、現時点では男子が松山英樹、女子は畑岡奈紗が日本代表に最も近い位置にいる。
日本は現在のランキングから見て、男女ともに2名選出が濃厚であるが、ゴルフの東京オリンピック会場、霞ヶ関カンツリー倶楽部の緑の舞台に立つのは、果たして誰と誰か。
2019年2月25日オリンピック競技対策本部強化委員会委員長の倉本昌弘、同副委員長の小林浩美、同企画準備委員会委員の中嶋常幸の3人が参加して東京オリンピックの会場となる、霞ヶ関カンツリー倶楽部で視察プレーをした。
10、11、18番の3ホールをラウンドし、コースコンディションを確認したのだ。
新設されたワングリーンの傾斜やラインの確認、位置や形状、深さが変貌をとげたバンカーなどコースの印象をプレー後、記者団に語っていました。
東京オリンピックゴルフ競技会場となる霞ヶ関CCでプレーした3人は、プロの視点からも納得出来たようである。
「以前よりグリーンが大きくなったから乗りやすくなったけど、乗ったら最悪というところもあって難しい」
と倉本氏。
「オリジナルのよさを生かしつつ、よりダイナミックな良い変化が加わった。
グリーンのアンジュレーションは大きいが、ピンを切る位置が多くあり、バンカーも効いている」
「メリハリがあってホールごとに考えさせられ、戦略が求められる。
全ホールがチャレンジングでエキサイティングな試合内容が期待できる」
中嶋氏はこのように語って称賛した。
この3人の印象と体験は、日本の強化選手16名にも間もなく伝わることであろう。
霞ヶ関CCにはもともとコース改修の計画があったのだが、東京オリンピックの競技会場に決まったことで一気に話は進み、2015年から約一年間かけて2016年秋に改造は終了した。
英国のチャールズ・ヒュー・アリソンが改造し名コースと知られていたが、より戦略性を高めたのは米国の名設計家・トム・ファジオと息子のローガン・ファジオによる再改造であった。
アリソンが精魂込めたクラシカルな印象は残しつつも、フェアウェイには適度にうねりが加えられ、さらに国際大会の運営に長ける国際ゴルフ連盟のアドバイスを受け、距離の大幅な延長と1グリーンへの変更が成されたのである。
その結果、484ヤードも距離は伸びて7466ヤードになったがパー72から71に変更されたのだから、その難易度が分かろうというもの。
600ヤードを超えるパー5が2ホール、200ヤード超のパー3も3ホールあり、世界のトッププロが金メダルを争うには実に相応しいコースに変貌を遂げた。
もう間もなく、東京オリンピックのゴルフ競技会場として霞ヶ関カンツリー倶楽部が日本中のゴルファーの目を釘付けにする日がやってくる。