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霞ヶ関カンツリー俱楽部に女性会員が誕生した理由と小池都知事の無責任発言

ゴルフ名門コース

小池都知事の無責任発言はあまりにも品がありません。

オリンピックのゴルフ会場に関する発言もそうでしたね。

 

森喜朗氏も似たようなもので、ついには自らの発言をめぐる騒動で五輪組織委員会会長を辞任とは情けない。

 

対して、霞ヶ関カンツリー俱楽部の対応は実に見事でした。

長年、実業界の責任ある立場にいた人たちはやはり強い。

 

 

オリンピックゴルフ競技会場に決定するや否や、降って湧いたかの如く数々の批判にさらされた霞ヶ関カンツリー倶楽部。

 

特に各方面から好奇の目に晒された女性問題に対する対応は迅速で、一般企業も危機管理の手本とするべきほどの見事な手際だった。

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東京オリンピックゴルフ競技会場となった霞ヶ関CCの女性問題とは?

霞ヶ関カンツリー倶楽部がゴルフ競技で東京オリンピック会場に決まると、待っていましたとばかりに女性問題が噴出しました。

 

小池都知事、当時の丸川珠代五輪担当相、野党の女性政治家がここぞとばかりにやり玉にあげ、普段のうっ憤を晴らしているようで面白かったですね。

 

ついには五輪組織員会のバッハ会長までこの問題に言及するに至り、霞ヶ関CCは対応せざるを得なくなったのでした。

 

しかし、霞ヶ関CCの対応は迅速かつ毅然としていて、ほどなく女性正会員3名が誕生し、この問題は長期化することなく沈静化したのです。

 

霞ヶ関CCの逆風への対処方は実に見事と言えるもので、多くの組織が見習うべき点が多い。

会員の中には『妥協すべきでない』との声も多くあったようです。

 

赴任先のヨーロッパからブログで霞ヶ関CCの伝統を訴えるメンバーもいました。

「こちらは頼まれて会場を提供する立場、それがなぜクラブの歴史も知らない理不尽な言いがかりに屈しなければならないのか」

 

しかし、良し悪しや面子の問題ではない、引き受けた以上東京オリンピックのゴルフ会場として使命を全うするには何をすべきか。

 

時代の趨勢やゴルフ競技のオリンピック会場となった事による国際的な注目度を考慮し、女性正会員を霞ヶ関CCとしては受け入れるべきと判断したということでしょう。

 

そこに焦点を絞り冷静な判断を下した、理事長の木村希一氏と今泉博総支配人の危機管理と組織運営が秀でていたと推測できるのです。

 

こういう動きを見ると組織の大小はあるけれど、JOCや五輪組織員会などの公的機関より、民間組織は動きも早く、優秀な人材がそろっていると言えるでしょう。

 

ゴルフ競技の東京オリンピック会場となった霞ヶ関CCを攻撃して飯のタネにしようとしていた、自称スポーツ評論家やブロガー、さらには一部政治家にはかなり残念な沈静化だったのではないでしょうか。

 

女性正会員3人では大勢に全く影響はない。

霞ヶ関カンツリー俱楽部は実利を取ったのです。

小池都知事の無責任と国会議員の無知には呆れる!

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それにしても、なんで民間の一ゴルフ場に女性正会員がいないと言って、こんなに目の敵にするのでしょうか。

 

国公立の男子校や女子校、女子大が多く存在しているのに。

昔から、何故か女は男だけの集まりにちょっかいを出す。

 

女性だけの集団や組織に男が『俺も入れろ』と難癖付ける話はあまり聞いたことはない。

ゴルフくらい好きな者同士が、好きなようにやらせてあげればよいと思うのだが、目くじらを立てる度量の狭さが悲しい。

 

歌舞伎界も厳格な女人禁制ですが、業界からオリンピック組織委員になった方がいらっしゃいます。

霞ヶ関CCはクレームの対象になるが、歌舞伎界に批判の矢は向かない。

 

自己アピールのために小池さんは、ちょっとやり過ぎでしょう。

この方のカタカナ語もつかれますが、無責任なパフォーマンスには辟易しますね。

 

 

一連の騒動で国際五輪委員会(IOC)会長のバッハ氏ゴルフのオリンピック会場変更については全く触れていなのに、彼女はコースの変更までちらつかせたのです。

 

IGF(国際ゴルフ連盟)がお墨付きを与えた東京オリンピック会場を勝手に変更したら、JGAは国際的に大きな傷を負うこは間違いありません。

 

IOCは世界のスポーツ界に絶大な影響力を持っています。

だが、オリンピックはIOCの力だけで開催できるわけではありません。

 

各国際競技連盟の協力を得て開催するのです。

IGFもその一つです。

 

オリンピックの開催コース決定の権限はIGFにあって、それをIOCが追認する形をとっています。

そのような世界的組織運営に疎いのが日本の政治家諸氏。

 

ハッキリ言って森喜朗組織員会会長や小池都知事がどんなに頑張っても、仮に逆立ちしても、オリンピック会場の変更はできません。

 

両者はこの辺の事情については、もっと真剣に勉強しておくべきでしょうね。

森喜朗組織委員会会長は失言で失脚しました。

 

特にカタカナ語が得意な都知事は、出来ないことや無理だとわかっている事を、如何にもやれるように大げさに言い触らすのがお好きなようですね。

 

築地市場の移転騒動を見れば、あの方の能力や薄~い言動の裏側が透けて見えますが、今回も全く同じやり口であったと言えます。

 

 

 

さらに解せないのは、ゴルフ競技のオリンピック会場となった霞ヶ関CCが、日曜日は女性を全面的に排除していると言い張る方が多いことです。

 

霞ヶ関CCにはメンバーディがあって、その日はメンバーのみがプレー可能ですからゲストは男女関係なくプレーはできません。

メンバーコースなのですから、日曜日にメンバーの日があって100%不思議はないのです。

 

それ以外の日曜日や祝日は、女性ゲストもメンバー同伴でプレー可能になっている事は、簡単に確認できます。

土曜日に関しては、ほぼ毎週男女ともにゲストのプレーは可能だ。

 

このメンバーディは年間の予定が立てやすいように、年度の始まりにメンバーに配られる日程カレンダーに書き込まれていて、ホームページのメンバー専用コーナーでも確認できるようになっている。

 

そして、

東京オリンピック会場として霞ヶ関CCがふさわしくないのは、女性会員が一人もいないだけではなく、日曜日は男であっても会員でなければプレーができない閉鎖性にある」

 

堂々とブログやFACE BOOKなどのSNSにこのような嘘っぱちを書いて、恥じることのない輩が多数いることは驚きです、まったく。

 

こんな事はチョコっと霞ヶ関カンツリー倶楽部のWEBサイトにアクセスするか、コースに直接問い合わせすれば確認できることであるのに。

 

曜 日

条件など 期 間
平 日 会員の同伴または紹介状が必要
会員1名につき11名迄
3ヶ月前同日から
土・日・祝 会員の同伴が必要
会員1名につき3名迄
2ヶ月前同日から
コンペ 会員の同伴が必要
土・日・祝はコンペ不可
6ヶ月前同日から

出典:<霞ヶ関カンツリー倶楽部・ホームページより>

 

女性正会員問題が政治家等から批判されて慌てて変更したわけではありません、以前からこのような運営がなされています。

 

でも、メンバーがお金を出し合って運営しているのですから、日曜日に男であろうが女であろうがゲストがプレーできなくとも何の不思議もなのですけど、本来は。

ゴルフの本場、英国や米国ではごく当たり前のことです。

 

あなたの会社所有のテニスコートを誰も使用していないから、私に使わして欲しいと頼んでも貸してはくれないでしょう。

 

空いてる会議室を貸してと頼んでも同じでしょう、たとえお金を払うからと言っても。

しかし、それを閉鎖的と言う人はいません。

 

テニスは高級クラブほど特別な理由がない限り、ゲストのプレーは不可となっているところが多いようです。

ゲストがプレーできる倶楽部であっても、メンバー同伴が必須です。

 

日本は高額で会員を募集しておきながら、金もうけ主義で見境なくビジターなりゲストを入れまくるセミパブリック化したコースが多いので、これに慣れてしまったゴルファーの勘違いも多いのです。

 

これらについては国会でも取り上げられました。

質問したのは野党の男性議員で、安倍首相に対してこのように訊ねたのです。

 

「ゴルフ競技の東京オリンピック会場に決まった霞ヶ関カンツリー倶楽部では、日曜日は女性のプレーを禁じていますが、総理はこれに対してどのようにお考えでしょうか」

 

安倍総理応えて、

「例えば、丸川珠代五輪担当相と一緒にプレーできないのであれば、これを良しとは言えませんね」

 

国会議員は税金で公設秘書を複数人雇っているのですから、そのくらい調べてから質問するなり、お答していただきたいものです。

 

この質問をした野党の国会議員は同じく国会の場で、2020年の五輪招致活動に絡んで数億円の贈賄を働いたのは、霞ヶ関CCのメンバーのT氏である、と決めつけるような発言もしていました。

 

このT氏は日本を代表する広告代理店に勤め、いろいろ噂はあるが贈収賄に関してどこの国からも司直の手が入ることはなかった。

 

野党の国会議員さんは個人的にゴルフのオリンピック会場となった、霞ヶ関CCやT氏に何か恨みでもあるのかと思わせるような、執拗さと強い口調でした。

 

お断りしておきますが、筆者は特にゴルフ競技の東京オリンピック会場となった霞ヶ関CCと関係があるわけでもなく、メンバーに親しい友人がいるわけでもありません。

 

これと言って霞ヶ関CCに肩入れする理由はありませんが、巷間伝っている内容があまりにも間違いや誤解が多いので、少しでも正しく伝えられたらと思って書いている次第です。

東京オリンピックゴルフ競技会場が霞ヶ関CCに決定した過程が不透明?

霞ヶ関カンツリークラブ

東京オリンピックゴルフ競技会場となった、霞ヶ関カンツリー倶楽部について幾つかの団体や個人が、決定した経緯が不透明であると盛んに批判していました。

 

彼らの主な主張は、若洲リンクスに決定していたのを霞ヶ関CCが裏で強引に強奪したというものである。

 

本当に霞ヶ関カンツリー倶楽部は、東京オリンピック会場の座を強引にひっくり返したのであろうか。

結論から言うとこの主張にはかなり無理があり、誤解、曲解に満ちている。

 

まず、はっきりしているのは、東京オリンピックのゴルフ競技会場が若洲リンクスに決定していた事実はない、と言うこと。

 

TOKYO 2016年の五輪招致段階では、若洲リンクスがゴルフ競技会場候補になっていたと言う人も多いが、これは全くのデタラメ。

 

何故なら、2016年のリオ大会でゴルフ競技が正式種目に採用されたのは、リオでの開催が決定した後にIOCとリオ組織委員会との個別交渉で決まったからです。

 

2020年東京に決まった後に、野球、ソフトボール、空手の開催が決まったのと同じケースです。

つまり、2016年招致合戦の段階ではまだゴルフは五輪種目に入っていないので、候補コースなど要求もされないし、実行ファイルに載せる必要など微塵もあるわけがないのです。

 

もしかして、正式種目にもなく、出すことを要求されていないゴルフコースを勝手に実行ファイルに入れたから、IOC委員の不興を買って2016 TOKYOは落とされた。

いくら何でも、そんな荒唐無稽はやらないでしょう、我がJOCや東京都職員は。(笑)

 

2020 TOKYO招致活動中に、IGF(国際ゴルフ連盟)からJOC(日本ゴルフ協会)に届いた、ゴルフ競技開催コースに関する要望は次のようなものであった。

 

1、国際競技の開催実績のあるコース

2、7000ヤード超のコース

3、36ホール以上あるコース

4、晴海から5キロ以内

5、1日1万5000人から2万人以上を収容できる

という5条件だった。

 

それらを踏まえ、第一候補に霞ヶ関CC、第二候補に横浜CCが決まったのです。

2012年11月のIGFの視察で霞ヶ関CCは、国際大会開催可能には十分なレベルに達している、との高い評価を得たのだと言う。

 

その後、2013年9月には東京での正式開催が決まり、2014年11月には『実行ファイル』通り霞ヶ関CCがゴルフの東京オリンピック会場に決まった、というのが正しい経過です。

 

 

 

若洲リンクスが2016年招致の候補コースに挙がったこともなく、2020年ゴルフの東京オリンピックのゴルフ競技会場に決まっていた事実もないことは、この流れを見ると完全に証明されるのです。

 

ただ、少し複雑なのは2020年招致に関して、2012年に一度は実行ファイルに若洲リンクスの名が載った事実はあるようです。

 

しかし、これについてJOCとJGAは、国際的に提示したコースは霞ヶ関カンツリー倶楽部だけで他は全くない、と断言しています。

 

若洲リンクスの名を一度は『実行ファイル』に載せたが、IGFからの要望書に鑑みてIOCやIGFに提出する段階では霞ヶ関CCに変更されていたと言うことでしょう。

 

それにしたって、自分で全く調べる事もせず、確認することもなく、思いつきや風聞で記者会見まで開くとは、良い度胸と言うべきか馬鹿げていると言うべきか。

 

2020年五輪招致活動段階から、開催決定、開催準備着手の過程で東京都知事が4人も変わりました。

 

そのたびに、施設の見直し、規模の縮小、競技会場の変更など、目まぐるしく方針が変ったのです。

 

この状況に振り回され、目が回って船酔い状態に陥った方々がいても、ちっとも不思議はありませんね。

 

船酔い状態のままでは、東京オリンピックのゴルフ競技会場決定プロセスを勘違いしてしまうのも、やむを得ないのかも知れません。

 

 

東京オリンピックゴルフ競技会場に霞ヶ関CCが決まった過程に、糾弾されるべき不条理が見つからなかったとしても、別な方向から突っかかる方がいる。

 

2014年10月参議院文教科学委員会で、文科省に対して質問したのが、当時みんなの党の松沢成文参議院議員でした。

 

松沢議員は、コース改修費用がゴルフ場側の自己負担と言うことを挙げて、このように言う。

「霞ヶ関CCの会員の間では賛否両論が渦巻いている。理事会が紛糾している。

第2候補の横浜CCでは、自分たちで負担するならやってられない、と宣言している」

 

このような状況から推察して、と続ける。

「半年後、1年後に、とんでもないどんでん返しが起きる可能性がある」

と国会の場でまくし立てたのでした。

 

あれから4年以上経ちましたが、松沢先生のおっしゃる『とんでもないどんでん返し』は起きていません。

 

15億以上かかったとい言われる霞ヶ関CCの改修工事も立派に終わり、着々と五輪に向けて準備は整えつつあります。

 

とんでもないどんでん返しが起きたのは、松沢先生が所属していたみんなの党の方で、いつの間にか消滅してしまったようですね。

 

彼ら、『反霞ヶ関CC』とも言うべき連中が事実を無視して感情をムキ出しにした一つの原因に、『慶応4人組』の存在が挙げられます。

 

この4人が慶応高校同窓会会報上の対談で、霞ヶ関CCが東京オリンピック会場に決まったのは自分たちの力によると自慢し合っていたと言うのです。

 

カスミが東京オリンピック会場に選定されたことを話題にして、自分たちの力を誇示していたと言うのですから、反発を招いても当たり前のことでしょう。

 

彼らの東京オリンピックゴルフ競技会場選定をめぐる突出した言動には、一部カスミの会員や慶応OBからも顰蹙を買っていたようです。

4人に共通しているのは、慶応OB、霞ヶ関CCメンバー、JOCまたはJGAの役員である。

 

ただ、彼らの言動が突出している事に対して反発するのは個人の自由ですが、事実を捻じ曲げる事まで許されるわけではありません。

 

特に国民から負託を受けた国会議員とあろうものが、事実を確認せずにウソが記載されたホームページを5年以上も放って置くのは、まことに遺憾であると言わざるを得ません。(笑)

 

ちなみに霞ヶ関カンツリー俱楽部批判の急先鋒とも言える、野党の議員先生も慶応出身です。

このことから推察できるのは、カスミとは何ら関係ない慶応義塾大学OBには、例の4人組に反発する人が相当数いるであろうということです。

 

そんな世間の冷ややかな目を感じ取ったのか、4人組はおとなしくなりましたね。

偉大な心理学者アルフレッド・アドラーの言葉を思い出す。

 

すべての悩みは対人関係の課題である。

仙人のような世捨て人でさえも、実は他人の目を気にしているのだ。

 

人間関係はゴルフよりも複雑で難しい。

 

オリンピック後、霞ヶ関カンツリー倶楽部はレガシーにならない?

霞の池

アメリカのツアーに詳しいレポーターが雑誌のインタビューに答えて曰く、

「若洲リンクスで十分だよ、東京オリンピックのゴルフ競技会場は。

距離が短いと言うけど、プロのトーナメントじゃないんだよ。

競技の普及が目的なんだから

 

このレポーター氏のおっしゃるように、五輪は競技の普及を目的としていることは他の記事でも述べた通りです。

 

競技の普及が五輪の目的であるとをそこまで明確に分かっていらっしゃるのなら、贅沢税であるゴルフ場利用税の廃止も同時に訴えていただきたかったですね、レポーター氏には。

 

ゴルフ競技の東京オリンピック会場が決定された時、霞ヶ関カンツリー倶楽部ではレガシーになり得ない、と異を唱えた人が多くいました。

 

前述のレポーター氏もその一人で、東京オリンピックゴルフ競技会場にはレガシーとなり得る若洲リンクスが相応しい、との見解なのです。

 

五輪のレガシーとは、大会終了後も五輪の遺産として競技施設が一般市民に広く長く利用され続ける、と言うことです

 

ゴルフ競技会場は、霞ヶ関CCよりも若洲リンクスの方がレガシーとなり得る、という説は本当に妥当でしょうか。

 

若洲リンクスの開場は1990年(平成2年)ですから、 2020 TOKYO五輪には30周年を迎えることになります。

 

パブリックであり原則誰でもプレーできるコースなのですから、東京オリンピック会場として競技を開催するしないに関わらず30年も営業していれば、もう十分レガシーではないでしょうか。

 

        

 

一方の東京オリンピック会場としてゴルフ競技が開催が決まっている霞ヶ関CCは、五輪後に一般開放されて誰でもプレーできるようになる可能性は全くないと言えます。

 

それは多くの人が指摘する通りでしょう。

しかし、レガシーに対する考え方や印象は人それぞれに違うとも言えるのです。

 

東京オリンピック会場となる霞ヶ関CCは実際のコースはもちろん、TV画面などを通じてもその実態を知る機会は滅多にありません。

精々、10年以上の間隔をおいて開催される日本オープンなどで見るチャンスがある程度でしょう。

 

東京オリンピック会場となった今回こそ、多くの人が霞ヶ関カンツリー倶楽部のリアルな姿を知る絶好のチャンスではないでしょうか。

 

もちろん、閉鎖的な名門コースなど全く興味のない方もいることでしょう、けれど未知の世界に好奇心を抱く人も若者を中心に大勢いるだろうと推測できるのです。

 

 

筆者の初ラウンドは栃木県のかなりアップダウンがきつく、フェアウエが狭い山岳コースでのプレーでした。

 

20歳代半ばでしたが、その後しばらくはその狭くて高低差の激しいコースだけでプレーをしていたのです。

 

ある日、知人に誘われて埼玉県の武蔵CC豊岡コースでラウンドするチャンスに恵まれたのでした。

コースに着くなり、イヤー驚きました。

 

高級車が目立つ駐車場、落ち着きと高級感あふれるクラブハウス。

何よりも感激したのはティーグラウンドでした。

 

緑の絨毯を敷き詰めたような芝の感触が、フカフカと靴の底から全身に伝って来るではありませんか。

それまで私がプレーしたコースは、ティーグラウンドの大半が固い人工マット。

 

当時の人工マットは現在の人工芝とは全く別物で、金属製のスパイクさえ刺さらないほど固いのでした。

ティーを刺すのに苦労したものです。

 

武蔵CC豊岡コースの各ホールは松林でセパレートされ、真っ青な芝が隙間なく張り巡らされていた。

 

9ホールが終わってクラブハウスに戻り、出入り口付近でさらに驚きがありました。

スパイクをこすって泥を落とそうと思い何気なく靴の裏を見たら、泥が全く付いていなのです。

 

フェアウエもラフも芝生の剝げているところがほとんとないから、靴底に泥がつかないのだ。

私の知っているコースは至る所で芝が剥がれていたから、たとえ快晴の青空の下でもスパイクは汚れたのです。

 

これがゴルフ場か、これがカントリー倶楽部か、あの時の衝撃は今でもしっかりと心に焼き付いているのです。

 

 

ギャラリーとして東京オリンピックで選手たちのプレーを見ながら、霞ヶ関CCの素晴らしさに触れてゴルフへの関心が高まる人が多数出る可能性は十分考えられます。

 

TVを視聴した人々も霞ヶ関CCの高度なコースコンデションやレィアウトを知って、ゴルフ場への認識が変わる人もいることでしょう。

 

12フィートとか13フィートに仕上げられた高速グリーンを目の当りにしたら、誰だって一度はプレーしてみたいと思うでしょう。

 

庶民的であることだけがレガシーと決めつけるのは、ちょっと短絡に過ぎるのではありませんか。

何事もレベルの高いものがけん引するのが世の常。

特にスポーツにおいては技術にしても施設にしても、その傾向が顕著です。

 

そもそもですよ、コースに関してはレガシーだ、閉鎖的だ、やれ差別だと騒ぐ政治家や自称ジャーナリスト、スポーツ評論家諸氏は、贅沢税には全く触れようとしないのはどうしてでしょうか。

 

この時代遅れの税制の矛盾を世に問うには、オリンピックは絶好のチャンスなのは間違いありません。

 

この税が廃止されることによって、世間のゴルフへの見方が変わり、プレー料金が安くなることによって年間のラウンド回数が増える人も出てくるはずです。

 

少なくとも、ゴルフの普及にマイナスになる要素は全くありません。

あの方たちは、ゴルフは高級な遊びだと認識しているのかも知れませんね。

 

だから内心では、超名門コース霞ヶ関カンツリー倶楽部こそが、東京オリンピックゴルフ競技会場にお似合いだと秘かに思っている可能性が強いですね、実は。

 

東京オリンピックゴルフ競技日程は?

2020 ゴルフの東京オリンピック会場、霞ヶ関CCで開催される競技日程は下記のように発表されている。

《男子》

2020年7月30日(木)から2020年8月2日(日)

7月30日(木)男子   予選  7:00~15:00
7月31日(金)男子 予選    7:00~15:00
8月  1日(土)男子   予選  7:00~15:00
8月  2日(日)男子 決勝  7:00~15:30

 

《女子》

2020年8月5日(水)から2020年8月8日(土)

8月5日 (水)女子   予選 7:00~15:00
8月6日 (木)女子 予選 7:00~15:00
8月7日 (金)女子   予選 7:00~15:00
8月8日 (土)決勝 決勝 7:00~15:30

 

男女ともに最終日が決勝ラウンドとなるが、2日目、3日目での予選カットはありません。

1組3名、11分間隔で、全組アウトからスタートするワンウェイ方式が採用され、リオデジャネイロ大会での形式を踏襲することになります。

 

出場選手は下記期間によるワールドランキングの特別版、IGF(国際ゴルフ連盟)『オリンピックゴルフランキング』によって選出されます。

 

男子の対象期間:2018年7月1日~2020年6月22日までのランキング。

女子の対象期間:2018年7月8日~2020年6月29日までのランキング。

 

主な選考基準

・日本には開催国として1人の出場枠が与えられる。

・五大陸にはそれぞれ1人の出場枠が与えられる。

・原則ワールドオリンピックランキング60位以内から選出する。

・ランク15位までに優先出場権が与えられるが、ただし、1国4人を最大出場人数とする。

・1国2名を標準とする。

*男女ともに選考基準は同じです。

 

ワールドオリンピックランキング60位以内は、あくまでも目安にすぎません。

60位以内に入ったからと言って、即出場とはなりません。

 

日本選手を見てみますと、現在女子は60位以内に複数いますが優先出場権を得られる15以内は畑岡選手一人なので、1国2名と言う標準規定が適用され、出場権を得るのは2選手と言うことになります。

 

男子も同じです。

60以内に松山英樹選手を含め複数いますが、こちらは優先出場権内の15位以内には誰もいませんので、やはり2名の出場が濃厚です。

 

しかし、出場選手が確定するまでには、まだタップリ1年以上あります。

現在上位だからと言って、安閑としてはいられませんし、下位選手にもまだまだチャンスは残されています。

 

東京オリンピックのマラソンは北海道札幌開催が最適?

埼玉県川越市の霞ヶ関カンツリー倶楽部での熱戦が予想されるゴルフ競技は、一方で暑さとの戦いにもなりそうです。

猛暑対策がカギを握る、男女の競技スケジュールは次のように決まっています。

 

男子:7月30日(木)~8月2日(日)

7月30日(木) 予選(第1ラウンド)7:30-15:30

7月31日(金) 予選(第2ラウンド)7:30-15:30

8月1日  (土) 予選(第3ラウンド)7:30-15:30

8月2日  (日) 決勝、表彰式7:30-16:00

 

女子:8月5日(水)~8月8日(土)

8月5日(水) 予選(第1ラウンド)7:30-15:30

8月6日(木) 予選(第2ラウンド)7:30-15:30

8月7日(金) 予選(第3ラウンド)7:30-15:30

8月8日(土) 決勝、表彰式7:30-16:00

 

この時期の開催はかなり厳しいですね。

特にニュージーランドやカナダ、北欧の選手には日本の酷暑がライバル以上の難敵となって立ちふさがるかも知れませんね。

 

タイ、インド、シンガポールなどアジアツアー・シリーズ経験者には多少有利に働くかも知れません。

 

午前7時スタートは暑さ対策の一環なのですが、スタート時間によってフィジカルコンディションにかなりの差が出る可能性は否定できません。

 

どんな地域のプロと回るのか、ペアリングもスコアに多少の影響を与えるかも知れませんね。

しかし、そこを乗り越えた者こそ肉体的、精神的強さを併せ持つ真のアスリートと呼ばれるのではないでしょうか。

 

 

中には、軽井沢などの高原に会場を移せと主張する人もおりますが、それならば未成年の球児たちが毎年8月に繰り広げる夏の甲子園大会にこそ、もっと本気で声高に異を唱えるべきじゃありません?

 

夏の高校球児の大会を軽井沢や北海道に移す。

地方活性化としては悪くないアイデアかもしれませんが。

 

甲子園はともかくとして、ゴルフ競技はなかったにせよバルセロナや北京五輪はかなりの暑さでした。

 

あの過酷な中で、マラソンが行われました。炎天下のアスファルト上を駆け抜けるマラソンはキツイと思いますよ。

 

4時間×4日間と1回きり2時間強の違いはありますが、30度を超える猛暑でのマラソンは想像を絶する体力消耗だと思います。

 

私は8月のマラソンこそ、北海道の釧路か網走で走らせてあげたいが選手村、宿泊施設、警備などの諸問題があるので、札幌が最適ではないでしょうか。

 

IOCJOCには長時間外気にさらされるマラソンと競歩については、利益優先をやめて是非とも開催場所の再考を促したい。

出来れば自転車のロードレースも。

 

さて、霞ヶ関カンツリー倶楽部の暑さ対策。確かに埼玉県は海風の届かない内陸部なので夏は暑い、本当に暑いです。

 

けれど霞ヶ関カンツリー倶楽部の地面は土と芝生です。都会のアスファルト舗装やコンクリートの照り返しに比べたら、暑さにも幾分柔らかさがあります。

 

筆者も10年ほど前までは霞ヶ関CCのある川越市の隣、日高市で毎週のように真夏でもラウンドしていました。

フェアウエーには全く日陰はありませんが、木陰に入ると涼しささえ感じることがありました。

 

かつて真夏の鹿児島と宮崎でプレーしましたが、やはり日差しは九州の方が強い。

じりじりっと首筋や背中がが焼かれるよう勢いでした。

 

2月25日、小林浩美LPGA会長、倉本昌弘オリンピックゴルフ強化委員長、中嶋常幸強化委員の3人が霞ヶ関カンツリー倶楽部を視察プレーに訪れた。

 

その後の記者会見で暑さを問われた中嶋常幸委員は、

「コースにはたくさんの木陰がある。

出来る限り、日陰を歩く事と水分をこまめに摂ることが大事」

 

また、

「日本の技術は凄いから、ウエアでもかなり高性能なのがあって、暑さ対策に役立つのもある」

とも言っていた。

 

倉本委員長は、

「もっと暑いところで試合しているから、そんなに心配ない」

百戦錬磨の二人は、あまり心配していない様子でした。

 

ゴルフは記憶のスポーツといわれるほど、頭が重要です。

一流のアスリートは、きっと知恵も一流ですから上手に日陰を探すでしょう。

 

4月のマスターズで見事復活優勝を果たしたタイガー・ウッズ選手は、日本で開催される10月のツアー・トーナメントに出場を決め、日本びいきも明言している。

 

ウッズ選手は2019年6月3日現在、ワールドランキング第5位でアメリカ選手の中では3位にランクしている。

 

これは、オリンピック出場資格圏内にいることになる。

彼は選出されたら、ぜひ東京オリンピックへ行きたいとも言っている。

 

復活なったタイガー・ウッズが、霞ヶ関カンツリー倶楽部でプレーする姿を日本のファンは待ち望んでいる。

 

松山英樹とタイガー・ウッズが同じ組で回るなんてことになったら、ゴルフファンのみならず日本中が興奮のるつぼになってしまうだろう。

 

これが、もし最終日最終組に実現したら、霞が関カンツリー倶楽部周辺は一体どうなってしまうのだろうか。

真夏の夜の夢は尽きない。

森喜朗氏の発言を利用するつもりが、失言王に負ける軽薄な人々

オリンピック

ロンブー淳なる芸人が聖火ランナーを辞めたのは、熱烈な森喜朗ファンだったが、コロナとオリンピック開催にまつわる発言で失望したことが理由なのでしょうか?

 

オリンピックは地球規模のスポーツイベント。

世界中のアスリートとそのファンのために開催されるのではなかったのか?

 

いやいや、IOCとアメリカメデアが握る利権のために開催されるのだ。

そんな考えもあると思いますが、そのあたりの考察については別の機会に譲ります。

 

不思議ですよね、可笑しいですよね。

森さんが嫌だからやめる、という考えは。

 

誰のためではなく、日本で開催されるオリンピックのためではなかったのでしょうか?

聖火ランナーを引き受けたのも、ボランティアに手を挙げたのも。

 

森会長の女性を巡る発言後、続々とボランティアを辞退する人が出ているとの報道もあります。

俄には信じられません。

 

辞めたくなる方もいらっしゃると思いますが、深呼吸してもう一つ深く考えてみてください。

あなた方は決して森さんのためにボランティアを望んだのではないはずです。

 

あの、軽薄な昭和のじいさんのために辞めるなんて、あなたの負けですよ。

きっとあなたはもっと崇高な理念のもとにボランティアを志したと思います。

 

過酷な猛暑の時期に、しかも大して恵まれた境遇も環境も与えられるわけではないのに、応募したあなたはエライと私は尊敬の念を抱いていました。

 

本当に頭が下がる思いでした。

開催されるかどうかわからない緊張の中で、もう少し辛抱するのがご自分の将来に悔いを残さない行動だと思います。

 

森会長の発言を理由に、2020東京オリンピック開催に反対宣言をした評論家も現れました。

でも、考えてみてください。

 

件の芸人さんや評論家という人種は、事の本質は二の次で自分がいかに有利に立ち回れるか。

それを基準にした言動が多いのはご存じのはずです。

 

あなたのような、奉公第一のボランティア精神など欠片もありません。

よしんばボランティア活動しても、それは将来を計算しての場合が多いのです。

 

だから、肝心な時に森さん個人とオリンピックを混同し、勘違いしてしまうのです。

芸能人や評論家でも率直な気持ちでボランティアに励むような方は、こんな時も冷静に判断するものです。

 

個人が嫌いだから世界的な大会をボイコットする。

それはかなり矛盾しています。

 

「まあ、ボランティアはその辺の評論家に似て無責任だから気楽でいいよ」

そう言われても仕方ないと思いますね。

 

それとも、皮肉は別として皆さん本当に森さんの大ファンだから失望が大きかったのでしょうか?

それならそれで辞めるのも、致し方のないことではありますね。

 

 

さて、森喜朗オリンピック組織委員会会長。

昭和のおじさん丸出しですね。

 

今の世界は女性差別と性的マイノリティに関しては、発火装置の付いた爆弾に近づくような危うさをはらんでいます。

公に発言するときは、発火装置に触れないよう細心の注意が必要です。

 

北朝鮮の明らかな人権抑圧、残虐性、中国による香港の弾圧やウイグル族に対するジュノサイトなど、世界各地で明らかになっている極悪非道を見て見ぬふりの人々も、女性蔑視となると俄然いきり立つのです。

 

世界の潮流から取り残されつつある、日本の昭和のおじさんたち。

かくいう私もその一人ですが、森喜朗氏は世界を股にかけた立場にいるのです。

 

もう少し、慎重であるべきですね。

というか、この方はそれほど大きな問題になる発言だと思っていないところこそが、最も重大な危機ではないでしょうか。

 

昭和のおっさんの私でも、こんなことは公の場で言ってはいけないことだとの認識はあります。

もし万が一口を滑らせたなら、面倒は嫌だからさっさと辞めると思います。

 

重要な立場にいたことがないから、気軽に言えることですが。

昭和の大ヒーロー『フーテンの寅次郎』さんも言っていましたよ。

 

「それを言っちゃ、オシメエよ」

夕べ布団に潜り込んだら、すぐに聞こえてきました。

 

 

寅さんはこんなことも言ってます。

「風の奴が東から西に吹いてますんでね、西の方へでも行きますか」

 

風の方向など眼中になし、立場や地位にこだわる生き方も人生の一つ。

寅さんみたいに風の吹きように任せて生きるのも、また人生。

 

あなたはどっちを望みますか?

後者を選んだ方は、来世天国で寅さんに会えるかも。

 

コメント

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