ゴルフ会員権市場が活気づいています。
だが、そんな中でも相変わらず奈落の底を這うのが、アコーディア・ゴルフ系列の会員権相場です。
もし、あなたがゴルフ会員権の購入を検討しているならば、決しておすすめできないコースがあります。
アコーディアとPGMを比較する前に、アコーディアの会員権をおすすめできない理由から述べたいと思います。
*なお、この記事は2020年9月にリリースしたものを2023年12月に一部を訂正し、さらに加筆しています。
したがって、記事内容が一部重複する箇所もあります。その点をご了承ください。
アコーディアのゴルフ会員権購入をおすすめできない理由!
PGA主催のトーナメントを開催し、都内から至近距離にあるチャンピオンコースの会員権相場が5万円。
「こんないいコースが?これは安い!」と飛びつく。
名義変更料が220万円で、プラス業者の手数料5万円。
総額、約230万円払ってメンバーになりました。
しかし、会員になったはいいが、スタートがまったく取れない。
ある日、「よし、やっと予約できた」と勇んでコースへ。
何ということだ、ラウンドするのにハーフ3時間半もかかってしまうではありませんか。
これでは、リフレッシュどころの話ではありません。
ストレスを溜め込むのにゴルフをやるようなもの。
「こんなはずではなかった!」
「もうイヤだ、88,000円の年会費がもったいないから、会員権を売ってしまおう。」
だが、そう簡単には売れません。
仮に売れたとしても、1万円です。
さらに業者の手数料5万円を差し引かれるとマイナス4万円で、売る側が持ち出しの可能性だってあるのです。
これは、PGAツアートーナメント『ZOZO CHAMPIONSHIP』が開催されるアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブの例です。
支払った年会費などを含めると、二百数十万円の損失です。
ビジターで何度プレーできるでしょうか?
冷静に考えてください。
スタートが取れない、ハーフ3時間半で年会費が88,000円ですよ。
しかし、人生100年時代。
より豊かなゴルフライフを過ごすために、メンバーコースが欲しい気持ちはよくわかります。
だとしたら、知名度にこだわらずスタートが取りやすく、せめてハーフ2時間半以内でラウンドできるゴルフ場を買った方が得策です。
その方があなたのゴルフ人生は、はるかに豊かで充実したものになります。
抜群のレアウトを誇るが、スタートの取れないコースなんて、性悪美女と一緒。
スレンダーなプロポーションと媚びた笑顔で男の気を引き、散々金品を貢せながら手も握らせてくれない。
そんな女の誘惑に負けたら大変ですよ。
見映えはすれども、中身の伴わないゴルフ場だって同じ。
待っているのは悲劇です。
総額250万円出せるなら、メンバーシップがきちんと守られた素晴らしいコースは、首都圏にたくさんあります。
習志野CCか、それ以上のグレードを備えたコースはいくらでも探すことができます。
目先に惑わされず、冷静に周囲を見回してください。
人間は投資したお金に未練が残ると、撤退の判断が遅れるもの。
悲劇も一時的なものであれば、傷は浅くて済みます。
だが、泥沼にはまるのだけは、何があっても避けてください。
あなたの未来を大事にしましょう。
ところで、相場5万円が売るときは、なぜ1万円かですって?
これは、いまだにゴルフ会員権の流通過程がブラックだから、こうなってしまうのです。
アコーディアの暴走を食い止められなかった会員権取扱業社とメディア!
若手経営者など業界にも改革派はいて、よりオープンな、より透明性の高い取引を目指す勢力があることは事実です。
だが、会員権組合を通じた相場情報が会員権業者の生命線ともいえるほど重要なのです。
組合に加盟する多くの業者はクローズでブラックな、従来型の流通に固執しています。
したがって、一社や二社だけが改革をしようとしても、旧態依然の組合組織が大きな壁となって立ちはだかるのです。
アコーディアに対する姿勢もそうでした。
ゴールドマンサックス傘下のアコーディア・ゴルフが、旧日東工業を買収したのは2002年1月でした。
その翌年あたりから、すでに会員を無視した運営が始まり、勢力を拡大するにしたがって暴走は激しくなっていきます。
この初期段階で会員権組合が強い態度でアコーディアと接していたら、少しは暴走の勢いをそぐことはできたかもしれません。
当時から会員を無視するアコーディアの会員権を、組合は取り扱わないよう決議するべきだ、との声も一部にはありました。
だが、残念ながら、ゴルファやゴルフ業界全体の将来を考えた指針を示せる人物は、組合幹部に存在しませんでした。
業界自体が、自分の頭の上のハエを追うのに精いっぱいだったのもあります。
貧すれば鈍するの例え通りです。
アコーディアは、これまでトップの首が何度もすげ変わっています。
経営資本自体がめまぐるしく変遷しました。
今の経営首脳は、会員権組合や業者に対する意識が極めて希薄だと思います。
会員権の流通する仕組みさえ、よく理解していない可能性もあります。
それらの対応は、長年在籍する中間管理職にすべて任せているはずです。
中間管理職たちは、これまでの経験からこのように思っているのではないでしょうか。
「会員権業者なんて、多少の餌を与えておけば、こっちの言いなりさ」
ゴルフ雑誌やスポーツ新聞などのメディアも、似たようなものです。
アコーディアに苦言を呈するメディアは存在しません。
何といっても、アコーディアの広告宣伝費は無視できませんから。
男女をともにトーナメントも開催しています。
アコーディアは今や、日本のゴルフ界に深く広く根を張っているのです。
したがって、アコーディアの会員を軽んじる運営方針は、今後も変わりません。
ゴルファが目先の宣伝やプレスリリースなどに騙されないよう、賢くなるしかないのです。
ゴルフ会員権相場は今が買い時?相場は上昇基調にある!
関東ゴルフ会員権取引業協同組合が2020年4月6日に発表した、関東地方314コースの会員権相場の単純平均値は120万円でした。
それが、2020年4月30日には309コースの単純平均が109万円まで下がっています。
この時点では、まともにコロナの影響を受けました。
この単純平均は当ブログが関東ゴルフ会員権取引業協同組合発表の相場をチェックし始めた、2019年3月半ばから約40万円も下落しているのです。
しかし、何が幸いするか分からないのは世の常。
密を避けられるゴルフは世界的に見直され、若い男女が大挙してゴルフ場につめかけます。
それに加え、人生100年時代をいかに楽しく健康的に過ごすかが老後の大きなテーマとなり、ここでもゴルフは大きな注目を集めるようになりました。
そのような環境の変化により会員権相場は2021年から持ち直して、2023年12月25日現在の単純平均価格は、175万円まで上昇しています。
この上昇基調は、今後もしばらく続く可能性が高いでしょう。
生涯にわたってゴルフを楽しむため、会員権購入を検討するゴルフアは間違いなく増えています。
だからと言って、メンバーシップをおろそかにして競争を勝ち抜こうとする、アコーディアグループの会員権購入はおすすめできません。
また、アコーディア・ゴルフグループの会員権を勧める業者にも要注意です。
アコーデアやPGMに限らず会員権購入にあたっては、運営会社の経営姿勢を見極めましょう。
メンバーシップを守り、会員優先の運営を行っているゴルフ場をみつけたら、ゴルフ会員権は今こそ買い時です。
あなたがゴルフ会員権で後悔しないためには、正しい知識が不可欠です。
この記事は、メンバーを食い物にしないゴルフ場を見つける参考になります。
今も昔と変わらず、メンバーを喰い物して悪びれないゴルフ場経営者がいます。
誰も書かなかったゴルフ業界の仕組みとカラクリを見ていきましょう。
アコーディアゴルフの会員権を買ってはいけない、PGMは?
アコーディアグループの会員権をおすすめできない理由ですか?
それは実にシンプルです。
何度も言いますが、メンバーを大事にしないことが最も大きな理由です。
アコーディアの経営陣は「メンバーは年会費を払うために存在する」、と思っているのかも知れません。
それほどメンバーをないがしろにして、まるで平気なのですから驚きます。
「ビジターを優先して詰め込めるだけ詰め込め」がアコーディアのポリシーでしょう。
アコーディアがゴルフ場運営に乗り出したのは、2002年1月に旧日東工業を買収したことに端を発します。
バブル崩壊後、企業再生のために施行されたばかりの『民事再生法』を巧みに利用し、預託金の償還問題で行き詰ったゴルフ場の債務を限りなく縮小させてから買収するという手口で、全国のコースを傘下に収めながら勢力を拡大したのです。
ほぼ同時期にロンスターが同じ手法でPGMを設立し、2大勢力として競い合っているが買収した後のコース運営にはかなりの違いがみられます。
アコーディアの会員を襲った度重なる悲劇を見ながら、PGMとの違いを比較するとより分かりやすと思います。
アコーデアの会員を待っていた、さらなる悲劇!
アコーディアに買収されたコースのメンバーを待っていたのは、再度の悲劇でした。
バブル崩壊後のゴルフ場倒産は9割以上が、メンバーからの預託金を返還できなくなった事が原因です。
民事再生法を申請するとこの預託金が大幅に減額され、メンバーが損失分を一身に被る事となります。
95%や96%の減額はごく普通で、99%以上減額されたコースもあります。
預託金が高額であるほど減額の割合は高くなり、返還対象となる金額は僅少な割合になってしまうケースが多いのです。
本来は1千万円あった預託金が民事再生の結果99%減額されると、メンバーが返還請求できる金額は、10万円になってしまう理不尽なのだからたまりません。
アコーディアはこのように預託金を含む債権が、大幅に減額になったコースを傘下に収めるのですが、メンバーにとってはそのあとにさらなる悲劇が待っていたのです。
表面上はメンバーのプレー権を保証した形で買収するが、手中に収めてしまえば約束など有ってなきがごとしです。
売り上げ第一ですから、プレー代の安いメンバーよりも高い料金をとれるビジター優先の運営に思いっきり舵を切ります。
アコーディアの経営陣にとって、そのことは食事をするようにごく自然に行われるのです。
残ったメンバーには、まさに悪夢でしかありません。
スタートが取れないのでプレー出来ない、取れたとしてもハーフ3時間かかり、昼の休憩時間が1時間半なんてざらです。
疲弊するためにコースに行くようなもの。
ゴルフ本来の爽快感など何処かへ置き忘れ、ストレスを抱えたまま帰宅の途に就くのだから、踏んだり蹴ったりです。
都心から遠く離れたコースならスタートもとりやすいしラウンド時間もそれほどかからないが、高速代やガソリン代を考えたら何のためのメンバーか?
だれでも、考え込んでしまいます。
いっそのこと売ろうにも、これがなかなか売れないから始末が悪いのです。
その理由はこれです。
◎当時は、名義変更停止のコースが多かった。
◎業者がゴルフ会員権相場に数字を付けらなほど買いが少ないコースが多い。
プレーはできない、会員権を売るに売れない。 なのに年会費は確実に取られるのである。 毎年、毎年数万円から十万円が、口座から引き落とされているのだ。 |
アコーディが会員を無視し、PGMがメンバーシップを守る理由!
アコーディアの運営するコースは関東周辺に多く点在しています。
それらのコースの大半は相場がつかないか、ついても1万円のコースばかりです。
その点、PGMは相場の立っているコースが多く、アコーデアゴルフに比べるとメンバーシップは守られているといえます。
旧STTなど高級志向のゴルフ場運営会社から引き続き残った社員も多く、メンバーシップの意義はアコーデアよりも重要視されているのです。
ただ、メンバーシップを守るために年会費の高いコースが多く、それが弱点と言えるでしょう。
ずばり、どちらか二者択一を迫られたら私は迷いなくPGMのコースを選択します。
これは、東京や大阪など大都市に近ければ近いほど当てはまることです。
アコーデア、PGMによって買収された旧ゴルフ場会社も、両社の運営に大きな影響を与えたと言えます。
アコーデアは比較的メンバー数を多く抱えている会社を買収し、PGMは会員数が少なくメンバーシップを従来から重視していた会社を主に買収しています。
株主や経営者の意向は勿論大きいのですが、その違いも後の経営に大きな影響を与えたことは間違いありません。
会員権で後悔しないために今一度、運営会社やコースの評判を聞いて、冷静に比較することをおすすめします。
おすすめはメンバー数が少なく、メンバーシップを大事にしているコースです。
休日にメンバーが予約なしでプレーできるコースは安心です。
どちらかというと数多くのゴルフ場を経営しているよりは、単体経営のコースがメンバーになるメリットが多くあります。
予算内のコースに視察プレーに行き、メンバーやキャディさん、フロントなどにいろいろ聞いてみるのが一番です。
メンバーに知人がいたら、その情報こそ参考にするべきです。
アコーディがファンド間を転々とした意味を知ろう!
現在、アコーディアはソフトバンク系列のファンドが経営権を握っています。
その前は、韓国のファンドが経営していました。
『ファンド』の意味を理解できない人が、懲りずにアコーディアの会員権を買うのです。
知っている人は、ファンド間を渡り歩くアコーディアの会員権は敬遠します。
日本が学校教育で経済や金融を教えてこなかった弊害が、ここにも表れているのです。
ファンドとメンバーシップは相容れません。
こちらを参考にしてください。
「こんなコース、2度と来るもんか!」あなたは、そんな思いをしたことありませんか?
具体的なおすすめコースはこちらを参考にしてください。
アコーディアに関しては、ゴルファーのさまざまな声があふれている。
筆者に届いているいくつかの声を紹介しましょう。
ソフトバンクグループの買収でアコーディアはまともになれるか?
アコーディアがゴルフ会員権相場の仕組みを崩壊させた!
アコーディアグループのコースは、なぜゴルフ会員権の相場が安いのか、或いは相場自体がまったく立たないところが多いのか。
コース利用者の正直な声を聴けば、自ずから答えは見えて来るのです。
『アコーディア系のゴルフ場すべてとは言わないが、元々メンバーの多いコースを買収した所なんかは詰め込み過ぎだね。
例えば大阪の堺カントリークラブなんかは平日ハーフ3時間、昼の休憩1時間40分で、午後のスタートホールに行くと4組待機中なんだよね。
朝6時に自宅を出て1時間で到着し、コースに居た時間が約10時間半、自宅に帰宅したのが19時過ぎてました。
同じアコーディア系でもちょっと遠い三重県のルート25CCには1時間半で着き、コースに8時間いても17時ころには帰宅できました』
筆者は関西方面のコース情報には疎いのですが、彼の話を聞く限りでは関東と状況はあまり変わらないようです。
アコーディアグループのプレー料金が安いコースはダメだね。
混みすぎて、時間がかかり過ぎ。
でも土・日曜日、普通に回って昼の待ち時間40分くらいの所もあるけどね。
客質と料金しだいですね。
ただ、なるべく早いスタート時間をエントリーするようにした方がいいですよ。
スタートが遅いと、その時点ですでに進行が遅れている事が多いですから。
ゴルフの腕前よりもマナーとモラルを守ってもらうだけで、進行は早くなると思います。
客層の問題が大きいと思うよ。
ハーフ2時間30分以上かかったことを全く遅いと思わない、と言い切る方がいるくらい客層が悪いですね。
トップスタートで2時間30分もかかるのは最低です、前に誰もいないのに。
こんなお客さんが何組もいたら、待たされて当然だわ。
黄色で塗り潰した部分にアコーディアの重大な体質が表れているのです。
上手い下手よりも、マナーを守らない、ルールを知らない、エチケットを心得ていないビジターが多すぎるのです、アコーデァの客は。
安かろう悪かろうで、ルールやマナーを身につけないままビジターだけでラウンドして、それが当たり前になってしまうゴルファーを量産しているのです。
確かに詰め込み過ぎだね。
それとルール、マナーもろくに知らない客が多いこと、スロープレーに気付かない客がいるのも大問題。
世界の潮流である、Fast play とはほど遠いのは確かだ。
しかし安さの魅力は捨てがたい!
よって、ここでプレーするときは文句を言ってはいけない、寛容.割り切りの気持ちを学びながらラウンドしよう。
そうすれば吾輩のようにまったくイライラしなくて済むのである。
不満や文句があるなら しっかり高い料金を払って、キャデイ付きの優良コースに行くべし。
安くて品質、サービスともに良いのは、ユニクロとドン・キホーテだけだよ。
素晴らしい哲学をお持ちで、アコーディアのことも良く分析していらっしゃいます。
しかし、この方の視点からすっぽり抜け落ちているのが、メンバーのことです。
年会費を払っているメンバーがいることを、ぜひ考慮していただきたいものです。
もちろん、このコメントを寄せてくださった方ではなく、アコーディアの関係者にです。
空いている日と混んでいる日の落差が激し過ぎない?
やはり詰め込み過ぎなんでしょうね外資系は。
早朝スループレー、早朝ハーフ、午後スループレー、アフターヌーンプレーなどを一般プレーの所々に織り交ぜながらの進行ですから、スムーズにまわるなんて不可能です。
でも、それぞれゴルフ場にはノルマがあるみたいで大変なんだとか。
日本のゴルファーはやさしい、コース従業員のノルマを心配しながらラウンドしてくれるのですから。
『早朝スループレー』『早朝ハーフ』『午後スループレー』『アフターヌーンプレー』これらを一つのコースですべて実施しながら、一般プレーヤーも入れる。
どんな状態になるのか、筆者には想像つきかねます。
『二度と行きたくないゴルフ場』ワースト14にアコーディアが5コースもランクインの衝撃!
平成16年3月期の(株)アコーディア・ゴルフ決算報告書を見ると興味深い事実が浮かび上がります。
売上高 連結 : 485億4990万円
営業利益連結 : 73億756万円 |
アコーデアグループは約130コースを運営しています。
1コースメンバーの数1500人、年会費25000円として計算すると下記のようになります。
2,000×30,000×130=7,800,000,000円(78億円)
メンバー数も年会費も少なく見積もっての数字です。
にもかかわらずである、営業利益を年会費総額がやや上回っています。
メンバーの年会費が経営に占める比重の大きさを如実に表しているのです。
この決算報告書からもう一つ見えてくるのは、ビジターフィをギリギリまで下げての集客が、経営にそれほど大きく貢献しているとは言い難い現状です。
ろくにスタートもとれず、ないがしろにされているメンバーの年会費が、マナーの悪いビジターの増殖に一役買っているのですから、これほどの皮肉もありません。
セミパブリック化した経営を会員の年会費が支えていると言う、なんともやりきれない構図が浮かび上がるのです。
コメント
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