渋野日向子選手は通算4アンダー、2位と1打差の首位で最終日へ
全米女子オープン3日目は渋野日向子選手が3オーバーの74で回り、2位と1打差で何とか単独首位をキープしました。
全米女子オープンゴルフ3日目、2位に3打差をつけて首位スタートした渋野日向子選手。
難しいコースコンデションに我慢のゴルフとなった。
グリーンが本当に難しくセッティングされている。
左に池があるホールは必ず右に深いバンカーがある。
選手は池を警戒してセカンドは右に出るケースが多い。
待ってましたとバンカーが大きな口に誘い込む。
バンカーとピンの距離が近く、寄せてパーセーブが大変だ。
稀にバンカーからの距離がたっぷりで、カップを左端に切っているホールがある。
だが、ここでも選手は気が抜けない。
ピンのすぐ向こう側には『こっちへおいで』とばかりに、池が群青色の水を湛えている。
強く打つとペナルティゾーンだから、どうしてもバンカーショットはショート気味にならざるを得ない。
そして、メジャー特有の高速グリーンで、なおかつ砲台。
グリーン周りでの選手の心労たるや、想像を絶するものがあるだろう。
これに耐えるのだから、ゴルフ女子は強い。
心身ともにタフでなければメジャーは勝てません。
渋野が15番パーオンしたところでテレビ中継が終わり、ネット生配信に切り替えたが、なかなかつながらない。
日本のテレビ局にはこの中途半端を何とかしてもらいたい。
先にホールアウトした笹生優花は3日目を終わって通算6オーバー。
東京オリンピック・ゴルフコーチの服部道子さんが、笹生のショットは洋芝に合っていると期待していましたが、今日は苦戦でした。
ここでネット配信にようやくつながりました。
丁度、笹生優花選手がインタビューを受けていましたが、口数が少なかったのが印象的でした。
この時点で、渋野は16番パースリーをワンオン。
バディーパットは外したが難なくパーをセーブ。
16番を終わった時点で渋野選手は、2位に2打差をつけて単独首位をキープ。
17番ティーショットはフェアウエーをキープしたが2打目はグリーンを外す。
このホールの3打目が実に惜しい。
入っても不思議じゃなアプローチだったが、カップをなめてチップインバーディを逃す。
本当に今日は我慢のゴルフだ。
ずーと2位に着けていたモリヤ・ジュタヌガーンは終盤トリプルをたたき、通算1アンダーでホールアウト。
渋野選手の3日目は1番、7番、14番、18番でボギーを打ち、バーディは5番の1個だけ。
ティーショットはまずまずだったが、セカンドは右へふけるボールが多かった渋野選手。
特にバックナインの2打目はことごとく右へ外した。
本人もインタビューで語っていました。
「後半のセカンドは右へ行っちゃって、あのショットでは全部(昨日までのアンダーパー分が)消えてもおかしくなかった」
だが、18番では攻める姿勢を見せてピンを狙ったが、今度はフック気味で左のバンカー。
結果的にはボギーだったが、渋野らしいショットだったので、明日最終日へつながったように見えました。
明日の最終日、渋野が警戒すべき相手は2位のエイミー・オルソンだけにあらず。
今日の3日目をアンダーパーで回ったのは、韓国の2選手だけのようです。
そのうちの一人はこのコースコンデションの中、4バーディ、ノーボギーで回っています。
3オーバーのギリギリ予選通過だったが、3日目には3位タイまで追い上げてきました。
最終18番ではチップインバーディと最高のフィニッシュ。
明日は強敵となって渋野の前に立ちはだかるでしょう。
ここで、live中継をしてくれたテレビ東京の実況アナに一言、苦言を申し上げたい。
最終ホール18番、2位アメリカのエイミー・オルソンがグリーン上に1m強のパーパットを残し、首位渋野選手のティーショットはフェアウエーにあった。
この状況で彼は言った。
「まあ、ここはエイミー・オルソン、渋野二人ともにパーで上がるでしょうから、明日最終日を2打差で迎えることになりますね、村口さん」
これには聞いていて、思わず
「えっ?」。
さすがに村口さんも返事はしませんでした。
当然ですよね。
2位のエイミー・オルソンは1m強とは言え、今日はこの距離を外す選手が続出していました。
さらに渋野日向子選手は、まだ長いセカンドショットもパットも残した状況です。
しかも、18番は438ヤードとタフなパー4です。
一昔前の女子ならロングホールで十分通用した距離を持つ、このコース屈指の難ホール。
これで二人ともパーが確定したかのようなアナウンス。
ゴルフを知らないか、甘く見ている以外の何物でもありません。
案の定、渋野選手はセカンドをバンカーに入れて、ボギーを叩いてしまいました。
ゴルフに限らず真剣勝負のスポーツ中継では、このような安易な予測で実況するのはやめた方がいいと思います。
まあ、いろいろありましたが渋野日向子選手は、単独首位をキープして最終日を迎えることになりました。
昨年の全英女子オープンで見せた大舞台での勝負強さと度胸の良さ。
明日はきっと、その真価を発揮してくれることでしょう。
メジャー2勝目を期待しましょう!
ふと、窓をのぞくと国道5号線は雪で真っ白。
丁度、山を昇り切ったばかりの朝日を受けて、まばゆいほどの明るさ。
明日、渋野日向子選手がトロフィーを抱いて、満面に浮かべる笑みのような輝き。
あっ、安易な予想はダメでしたね。
失礼しました。
でも、やっぱりスマイリングシンデレラに明日もう一度会いたい。
渋野選手が2019年、全英女子オープンで優勝した時に使用したボール
それは『タイトリスト プロV1』です。
この全英女子オープンでは驚きのデータがあります。
何と、上位3名がタイトリストのプロV1を使用していたのですから、スゴイ!
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渋野選手のシューズはナイキです
ご存じのようにナイキのスポーツシューズは世界的大人気。
シンプルなロゴは今や世界中の誰もが知っているほど有名です。
渋野選手はこのナイキ製ゴルフシューズを履いて、全米女子オープンを戦っています。
優勝したら、『しぶこモデル』が発売されるかな?
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