ああ、敗戦後75年も経つのに日本人は白人コンプレックスから抜け出せない。
せめてゴルフくらいは好きな人と広々、伸び伸びプレーしましょうよ。
アメリカ発ハゲタカファンドを源流とするアコーディア・ゴルフに完全に飼いならされてしまった日本人ゴルファよ、目を覚ましてくださいな。
国会議員さんは決して安くない給料に胡坐をかいていないで、霞ヶ関カンツリー倶楽部を批判するなら、もっとしっかり勉強しましょうよ。
メンバーシップへの批判は知識不足か?飼い慣らされたのか?
ゴルフ会員権はバブル期の暴騰で批判され、バブル崩壊後は預託金の償還を一方的に延長しては批判され、ドミノ倒しよろしく連鎖倒産の憂き目にあっても批判された。
ここしばらくは相場が底辺を這いずり回る状態が長期化して注目度が低く、倒産件数も峠を越したからメデァを通じて社会的に批判されることもなくなった。
今は、紙切れ同然になった会員権をつかまされたメンバー等の、直接的な利害関係者の間で不満や恨み節がくすぶる程度だろう。
しかしである、世間から会員権の存在が忘れ去られたら、今度はメンバーシップそのものへの批判が澎湃としたのであるから、世の中何が起きるかわからない。
きっかけとなったのは、2020年の東京オリンピックでゴルフ競技会場に決まった、霞ヶ関カンツリー倶楽部の女性会員問題だった。
ゴルフクラブに女性正会員がいなのは実にけしからんことだ、とのお叱りである。
口火を切ったのが誰かは正確には分からないが、東京オリンピックに関係した政治家のお偉い先生方だったと思う。
それに便乗したのが野党の議員だった。
名は松沢成文、どの党に属しているかわからないほど、風の吹きようでコロコロ所属政党が変わる根無し草議員だ。
この大先生は女性正会員問題云々よりも、霞ヶ関カンツリー倶楽部や同クラブの一部メンバーに対する個人的な恨みがあるようで、とても正常とは思えない支離滅裂さだった。
国会の場で安倍首相や当時の五輪担当相に対して、
「予備コースの横浜CCは改造費用が自腹ならやっていられないと言ってる。
霞ヶ関カンツリー倶楽部だって、開催に反対なメンバーがいる。
このままでは、オリンピックでゴルフ開催はどうなるかわからないですよ」
と啖呵とも恫喝ともつかない言葉を吐いておりました。
しかしである、『政界は一寸先は闇』とはよく言ったものです。
霞ヶ関カンツリー倶楽部が自費を投じて大改造を進め、着々とオリンピック開催へ準備を進める陰で、件の大先生が所属する『みんなの党』が解党の憂き目を見るのだった。
先生が国会で安倍首相や五輪担当相に対して、的外れな霞ヶ関カンツリー倶楽部批判を展開して、わずか数か月後のことだったから、もう唖然とするしかない。
他にも霞ヶ関カンツリー俱楽部叩きに便乗した人たちや団体が多く見受けられた。
が霞ヶ関カンツリー倶楽部が迅速に対応し、3人の女性正会員を誕生させたことで、燃え上がった炎は一気に消滅した。
そもそも、オリンピック憲章とは何ですか?
五輪精神とは何ですか?
人権、平等、マイノリティ尊重なんて言ってますが、そんなの開催国だけに押し付けてIOCは自己満足しているだけですよ。
オリンピックには北朝鮮のように国民の人権なんて、鶯の糞ほどしか与えられない国、女性のスポーツは禁止され、人権も著しく制限され一夫多妻のイスラム教国などが多数参加します。
マイノリティ尊重なんて叫んでますが、同性愛者は死刑に処せられる国だって参加してきます。
国が定めた宗教を信心しない者は弾圧される国も参加します。
これらの国々にIOCはオリンピック憲章・精神なるものを、何度も何度も関係者の耳にタコができるほど説明しているのでしょうか?
NO!そんなことする訳ありません。
反発を買って、参加国が減少するとIOCとしては商売の旨味が減ってしまうのですから。
参加国が膨張するとIOCと五輪スポンサーの懐も膨らむ。
世界最大の祭典は、そのような方程式で成り立っているのです。
そして、もう一つの五輪憲章が、IOC批判をかわす防波堤となっている。
『政治不介入』がそれ。
理想は五輪憲章として文章で掲げるが、『政治不介入』を盾に一切の行動はとらない。
これがIOCの見事なダブルスタンダードで、世界的に暗黙の了解。
麗しい言葉だけを建前として並べ、本音では参加国を金集めのツールと考えるのが、キリスト教徒のやり方です。
しかし、それで世界の多くの人々が満足するなら、別に否定することではありません。
人には感動、楽しさ、喜び、ワクワク、ハラハラ、そして涙と笑いが必要です。
オリンピックはビジネスです。
エンターテインメントの集合体です。
NHKが紅白歌合戦をやったり、朝ドラ、大河ドラマで人々を楽しませて受信料を集めるのと同じ次元の話です。
オリンピックは規模の大きさが特別なだけで、実態はそこら辺のエンターテインメントと何ら変わりません。
さてゴルフの話ですね。
今、世界のゴルフ場に女性正会員問題の波が押し寄せているようだ。
マスターズで有名なオーガスタ・ナショナルも2年ほど前から数名の女性会員の入会が認められるようになった。
あのイギリスの伝統コース、超名門のミュアフイールドもまだ決まっていないようだが、女性を入会させるべきかどうかで大きく揺れているらしい。
ミュアフィールドが揺れるのには、大きな背景が存在する。
R&Aが女性会員を認めないゴルフコースで、今後は全英オープンを開催しないと発表したのだ。
何よりも伝統を大切にするイギリスの名門コースではあるが、誇りである全英オープン開催が困難となれば話は別だ。
特にミュアフィールドはゴルフ発祥の地と言われるスコットランドにあり、過去16回もの全英オープンを開催しているのだから、メンバーの心が大いに揺れるのも理解できようと言うもの。
オーガスタナショナルは世界的に有名なマスターズの常設開催コースであるから、今後予想される世間からの批判に先手を打ったと言うことだろう。
このように名誉あるトーナメントや競技会を開催したいコースは、世界の潮流や趨勢を無視出来ない時代になった。
だが、そのような名誉ある大会や世界的に有名な競技を開催する気のないゴルフ場は、いまだに女性会員が一人もいないコースは世界中に珍しくはない。
会員どころかプレーさえできないコースだってある。
日本でも小金井カントリー倶楽部などは、女性の休日プレーは認めていないし、会員は平日も含めて一人もいない。
会員制のゴルフコースは同好の士が集まる倶楽部である。
規約に定めたことは、法律違反や著しく公序良俗に反しない限り、誰からも責められるいわれはない。
名門コースと言われるところほど閉鎖的だと批判する人が多いけれども、閉鎖的だから志を同じくした人々が良好な関係を築き、楽しめるのが倶楽部なのだ。
土、日ゲストがプレーできなくて閉鎖的だから、霞ヶ関カンツリー倶楽部はオリンピックに相応しくないと発信する自称ジャーナリストや一部ゴルファがいる。
倶楽部とはメンバーのためにあるのだから、それがあるべき本来の姿なのです。
誰でもどうぞ、すべての人々に開放します、ならば倶楽部ではなくパブリックで良いのだ。
メンバーとゲストを全く差別化しないでスタート予約を受け付けるゴルフ場があるならば、そのコースは会員から年会費を徴収してはならない。
年会費だけ納めて土、日もプレーの優先権がない、アコーデア方式がメンバーシップだと思っているゴルファが意外に多いのだろうか。
習慣とは恐ろしいものだ。
アコーディアのようにメンバーを食い物にするゴルフ場が当たり前で、正常なメンバーシップが異常に見えてしまう人がいるのだろう。
バブル崩壊でメンバーを優遇するゴルフ場が次々と姿を消して、国会議員、評論家から一般ゴルファまで、ぎゅうぎゅう詰めのコースこそ尋常だ。
そんな麻痺した感覚になってしまったのか?
そして、国民から選ばれた国会議員が個人的恨みと嫉妬、妬みではっきりした裏付けなしに一ゴルフ場を攻撃するのは勘弁してほしい。
しかも、税金で運営されている国会の場を利用するなど言語道断、誠実さに欠け議員以前に人としての資質の問題であろう。
あれから、2年以上たつが彼の危惧は何一つ的中していない。
こういう人が国会で首相に説明責任を求めたり、公務員に向かって恫喝まがいの暴言を吐くのだからたまらない。
根無し草議員や拠り所を持たない3流4流評論家が、名声も地位もゆるぎない『名門コース』が眩しくて、やっかみたい気持ちはわからにでもないが、いつまでもそれをやっていては人間進歩がない。
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